プレスリリース
2024年4月4日、スイス、タルウィル - スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区、代表入山鋭士)は、Bluetooth LEのポートフォリオにALMA-B1とNORA-B2の新機種2種を追加したことを発表しました。これらのモジュールは、Nordic Semiconductor社の最新世代のシステムオンチップ(SoC)であるnRF54シリーズを搭載しています。どちらも、電力効率とセキュリティに優れた小型フォーマットでBluetooth LE 5.4とThread/Matter技術をサポートします。
ALMA-B1とNORA-B2は、産業オートメーション、医療、スマート・ホームなど、幅広いIoTアプリケーション向けに設計されています。ALMA-B1はハイエンド・ワイヤレスMCU、NORA-B2は複雑度の比較的低いアプリケーション向けの超低消費電力です。屋内測位の例において、ALMA-B1はその膨大な処理能力によりアンカー・ポイント(中枢)として機能し、NORA-B2の電力効率は資産追跡タグに適しています。
ABI Research*によると、Bluetooth LEデバイスの出荷台数は2028年までに約2倍になる見込みです。同時に、AIやEdgeML、センサー・フュージョンによる新たなアプリケーションは、より高いセキュリティ、より高い処理能力、効率的なバッテリー消費など、これまでよりも厳しい要件が発生します。
Nordic社の低消費電力マルチプロトコルSoCであるnRF54H20およびnRF54L15を搭載したALMA-B1とNORA-B2は、追加のコンポーネントなしで、エッジ・コンピューティングや機械学習に必要な処理能力をIoTデバイスに提供します。従来のBluetooth LEモジュールの2倍以上の処理能力を持つALMA-B1は、小型ソリューションにおいて汎用MCUの代わりになります。
また、どちらのモジュールも消費電力を大幅に削減します。NORA-B2は、旧世代のBluetooth LEと比較して消費電流を最大で50%削減しています。つまり、最終製品で使用するバッテリーの小型化またはバッテリーの長寿命化が可能になります。
PSA Certifiedレベル3に準拠した設計のALMA-B1とNORA-B2は、最高レベルのIoTセキュリティを提供します。どちらのモジュールも、セキュア・ブート、セキュア・ストレージ、セキュア・デバッグ・インターフェイス、ハードウェア暗号化アクセラレーターなどの機能に加え、物理的改ざん検知やサイドチャネル攻撃からの保護といった次世代のセキュリティ機能を備えています。
10×11mmまたは10×14mmのモジュール・サイズは、スペースを大幅に削減するほか、ユーブロックスの他のモジュールからの移行も容易です。どちらのモジュールもグローバル認証取得済みです。
「Nordic社の最新世代のチップセットであるnRF54シリーズがユーブロックスのこれらのモジュールに搭載されたこと、大変うれしく思います。その潜在能力をフルに発揮することで、これまで実現できそうになかった革新的なIoT最終製品が多数、登場することは間違いありません。ALMA-B1の無線通信とMCU処理における優れた電力効率、NORA-B2のマスマーケット向けの超低消費電力は、明白な市場差別化要因です」と、Nordic Semiconductor社リージョナル・セールス・ディレクターのThomas Holmberg氏は語っています。
ALMA-B1およびNORA-B2はワイヤレスMCUとして利用できます。どちらのモジュールも、アンテナ・ピンまたは内蔵PCBアンテナという2つのアンテナ・オプションからお選びいただけます。
両モジュールのサンプル出荷は2024年第3四半期を予定しています。
*ABI Research Wireless Connectivity Technology Segmentation and Addressable Markets 1Q 2024 MD-WCMT-194