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プレスリリース

ユーブロックスジャパン株式会社

ユーブロックス、南極のペンギン保護活動に向けCTT社と提携

(DreamNews) 2024年03月12日(火)17時00分配信 DreamNews

2024年3月12日、スイス、タルウィル - スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区、代表入山鋭士)は、野生生物のテレメトリ―とIoTソリューションのグローバルリーダーである米国のCellular Tracking Technologies (CTT)社にCloudLocate測位サービスの提供を開始しました。これにより、地球上で最も過酷な環境の1つである南極のロス島にあるアデリー・ペンギンの大規模コロニーにおける潜水行動と摂食行動を科学者が追跡・監視できるようになります。
このプロジェクトは、米国屈指の野生生物保護団体であるPoint Blueが、ロス島に生息するアデリー・ペンギンの幼鳥の居場所を調査するための追跡装置を開発するにあたり、CTT社に支援を要請したことから始まりました。南極に5種類しかいないペンギンのうちの1種類であるアデリー・ペンギンは、気候や環境の変化に敏感であり、多くの科学者に指標種として認識されています。そのため、アデリー・ペンギンの個体数をモニタリングすることは、気候変動や漁業などの人間活動がもたらす海洋生態系の変化を評価する上で極めて重要です。
アデリー・ペンギンは体が小さく、潜水速度が速く、かつ潜水時間が長いことに加え、南極という遠隔地では容易な通信方法がないことなど、さまざまな技術的課題に直面しています。そのため、追跡装置には、超軽量であり、動物を傷つけないこと(非侵襲的)に加え、長期間使用でき、何度も交換する必要がないよう、バッテリー電力消費量が非常に少ないことが求められます。また、高額な衛星接続のコストを最小限に抑えるために、データ効率が極めて高くなければなりません。

CTT社とユーブロックスは、ペンギンの背中に装着するCTTのペンギン用イリジウムGPSトラッカーに組み込まれる、独自の持続可能なモニタリング・ソリューションを共同開発しました。小型サイズと超低消費電力で知られるユーブロックスの標準精度GNSSモジュールの1つにより、ペンギンの位置データ(rawデータ)を捕捉します。その後、電力を大量に消費する測位計算は、u-blox CloudLocate測位サービスによりデイバイスからクラウドにオフロードされるため、消費電力は10分の1となり、長期間のモニタリングが可能です。CTTトラッカーはわずか50バイトのメッセージを送信するだけで、ペンギンが呼吸のために海面に浮上する約3秒という時間内に重要な位置情報を捕捉します。

CTT社は、さらに広範な野生生物の調査と保護活動にこの独自のトラッキング・ソリューションを応用する計画です。

CTTについて
Cellular Tracking Technologies(CTT)は、ニュージャージ州ケープメイに本社を置く、野生生物のテレメトリ―とIoTソリューションのグローバルリーダーです。CTTは2007年に数名の科学者とエンジニアによって創設され、現在では、42名のスタッフであらゆる大きさの動物用のセルラー、衛星、434MHzおよび2.4GHzデジタル無線タグを製造しています。CTT社のタグは、すべての大陸に配備され、研究者が世界中で動物を追跡することを可能にしています。

ユーブロックスについて
ユーブロックス(SIX:UBXN)は、あらゆるものの位置を確実に特定する半導体チップ、モジュール、およびIoTサービスを提供しています。当社の最先端ソリューションは、未来の自動車とモノのインターネットのためのイノベーションを推進しています。スイスのタルウィル(チューリッヒ)に本社を置き、1,400名のエキスパートを擁するグローバル企業として、お客様が正確でスマート、かつ持続可能な未来を実現するためのソリューションの構築に努めています。
最新情報は、X、Facebook、YouTube、LinkedIn、Instagramおよびwww.u-blox.comをご覧ください。



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