プレスリリース
シュナイダーエレクトリックとアメリカ空軍、4億600万ドルのパフォーマンス契約を通じて、アジア太平洋地域におけるエネルギーのレジリエンスと任務への即応性を強化
※本リリースは11月1日に米国マサチューセッツ州ボストンにて発表されたプレスリリースの抄訳です。
● 複数年にわたるこのプロジェクトの予算は、米国の税収ではなく、プロジェクト自身のエネルギーパフォーマンス契約による節約コストによって賄う
● 米国国防総省最大のパフォーマンス契約の1つとして、オンサイトの熱電併給(CHP)システムを備えた高度なマイクログリッドにより年間1,230万ドルのコストと4万トンの二酸化炭素排出量を削減
● 日本の送電網が不安定になる中、この新しいインフラにより24時間365日の対応力を保証
エネルギーマネージメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリック(https://www.se.com/us/en/)と、米国空軍は、日本の横田空軍基地においてエネルギーのレジリエンスシステムを最新化し、国家安全保障を強化する4億600万ドルのインフラ改善プロジェクトの実施成功を発表します。
東京の中心部から 45 マイルの場所に位置する横田空軍基地は、太平洋エリアにおける米軍作戦の重要な拠点であり、インド・太平洋地域全体での迅速な対応を可能にし、この地域における米国とその同盟国の力を強化するものです。 このプロジェクトは、アジア太平洋地域の地政学的な課題や異常気象による送電網のトラブルの可能性があり、進化し続ける状況において、横田基地が米国の戦略的優先事項を支援するのに役立ちます。
シュナイダーエレクトリックとの25年間にわたる省エネパフォーマンス契約(ESPC)の節約コストによって資金が賄われるこの横田プロジェクトは、これまでに米国国防総省(DoD)が実施した中で最大かつ最も包括的でレジリエンスに焦点を当てたパフォーマンス契約の1つであり、基地や米国の税収からの先行投資を必要としません。 新しいシステムにより、合計で基地のエネルギーおよび水関連のコストが 29.3% 削減され、年間 1,230 万ドルの節約を見込んでいます。 さらに横田基地は、年間 3,000 万ガロン以上の水、7,500 万 kWh の電力、および 40,000 トンの二酸化炭素排出量を節約します。 創出されるエネルギーの節約は、契約のライフサイクル全体を通してのコストである 4 億 600 万ドルをカバーします。
米国空軍省、ESPC/UESC SME 兼 プログラムマネージャーのMike Ringenberg氏によるコメント:
「横田空軍基地プロジェクトは、省エネパフォーマンス契約(ESPC)で伝統的な保全対策を活用し、空軍のガバナンスプロセスで明確になったレジリエンスギャップ解消のための資金を節約で生み出すという優れた例です。 フェンスからフェンスまで、基地の全敷地に広がる総合的なアプローチは、機器導入の利益を最大化するために、重要なミッションに対するより低いコスト回復要件とより低い投資回収機会を結び付けています」
シュナイダーエレクトリックのエネルギー&サステナビリティサービス担当 シニアバイスプレジデント、James Potachによるコメント:
「私たちは、安定したエネルギーの供給を通じて軍の対応力を高める取り組みにおいて米空軍と提携し、効率・レジリエンス・環境への責任を劇的に進化させる、新技術導入とシステムアップグレードのために横田空軍基地のチームと協力できたことを誇りに思います。このプロジェクトは、進歩はコラボレーションによってもたらされること、そして私たちは力を合わせて、新しい持続可能なエネルギーの世界を形作っているということを思い出させてくれます。」
横田空軍基地は、プロジェクトの開発、実装、長期サポートプロバイダーとしてシュナイダーエレクトリックを選択しました。 シュナイダーエレクトリックは、横田空軍基地のリーダーシップチームと緊密に連携し、基地全体にレジリエンスの傘を広げるような、総合的で近代化されたエネルギーソリューションを構築しました。 具体的な内容として、以下が含まれます。
● EcoStruxure Process Expert(https://www.se.com/us/en/product-range/65406-ecostruxure-process-expert/#overview)ソフトウェアによって制御される新しい 10.72 MW の熱電併給 (CHP) プラントは、基地全体の主電力の代替電源として機能し、停電時の継続稼働を保証します。
● EcoStruxure Power Automation(https://www.se.com/sg/en/product-range/60786-ecostruxure-power-automation-system/#overview)を備えた高度なマイクログリッドが、重要な建物と一次送電線をサポート。横田基地は電力系統網から独立でき、緊急時や停電時にも電力負荷と熱負荷の継続運用を可能にします。 通常の動作条件下では、インテリジェントなマイクログリッド制御が基地全体の電力需要を最適化するとともに、エネルギーを最大限に節約し、中断のない機能を維持します。
● アップグレードされたエネルギー管理制御システム(https://www.se.com/us/en/product-range/62111-ecostruxure-building-operation-software/)は、基地全体の機械系システム、電気系システム、建物システムの統合的なビューを提供し、運用最適化のためのより多くの機能や可能性を提供します。
● 450 以上の建物の改修に基づく、拠点全体の中央プラントの改善、屋内および屋外の発光ダイオード (LED) 照明のアップグレード、節水対策により、エネルギーと水の消費量が大幅に削減されます。
● 長期にわたるオンサイトのサポートとトレーニングにより、プロジェクトの成功、そして契約期間中を通しての設置インフラのプロアクティブな運用、保守、修理、および交換サービス提供を保証します。
シュナイダーエレクトリックの北米CEO、Annette Claytonによるコメント:
「マイクログリッドは、我が国の軍が抱える複数の課題を解決します。防衛施設において機能停止へのレジリエンスを高め、脅威から保護すると同時に、脱炭素化にも貢献する。これをすべて単一の統合ソリューションを通じて行います。マイクログリッド戦略を推進する空軍との継続的なパートナーシップのもと、世界中の重要な防衛施設を強化しながら脱炭素化するのを楽しみにしています。」
世界有数の規模でマイクログリッド(https://www.se.com/us/en/work/solutions/microgrids/)を手掛けてきた実績を持つシュナイダーエレクトリックは、過去 5 年間にわたり、米国空軍との 6 件の 省エネパフォーマンス契約(ESPC)をはじめ、いくつかの大規模なレジリエンスのためのプロジェクトで国防総省と協力してきました。 これらのプロジェクトは、軍の任務における対応力を向上させ、世界中でエネルギー使用量を削減するという米国軍全体の目標をサポートします。
このプロジェクトは、11月3日(金・祝)に基地の現場においてテープカットセレモニーで祝われます。 横田基地とシュナイダーエレクトリックの革新的なエネルギーソリューションの詳細については、www.yokota.af.mil および www.se.com をご覧ください。
Schneider Electricについて
シュナイダーエレクトリックは、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現することを目指しています。私たちはこれを「Life Is On」と表現しています。
私たちの使命は、持続可能性と効率性を実現するためのデジタルパートナーになることです。
世界をリードするプロセス技術やエネルギー技術と、エンドポイントとクラウドをつなぐ製品、制御機器、ソフトウェアやサービスとを、ライフサイクル全体を通して統合し、その統合された管理を住宅、ビル、データセンター、インフラストラクチャ、各種産業に展開することでデジタルトランスフォーメーションを推進します。
私たちは、最もローカルなグローバル企業です。社会にとって意義深い目的を持ち、多様な意見を取り入れ自ら行動するという価値観を持って、オープンスタンダードとパートナーシップエコシステムの拡大に尽力します。
www.se.com/jp