プレスリリース
この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、
世界の治療用放射性医薬品市場について調査を実施、その結果を発表した。
【調査結果】
◆放射性医薬品は、放射性同位元素(RI:ラジオアイソトープ)を用いた医薬品を指し、治療用と診断用に分けられる。このうち、治療用の放射性医薬品は、放射線の生物学的作用を利用して癌の治療に用いられ、研究開発においては大手製薬企業が参入するなど、グローバルで治療用放射性医薬品の研究開発が活発化している。また、治療と診断を一体化した「セラノスティクス」の実用化により精緻な治療に注目が集まっている。
◆2022年度における世界の治療用放射性医薬品市場は前年度比51.2%増で推移し、およそ1,417億円規模となった。全体の7割近くを占める米国市場は前年度比78.1%増、2割近くを占める欧州市場は同17.7%増と伸長したが、日本市場は横ばい推移となっている。
◆分類別にみると、β線が圧倒的に大きく全体の8割近くを占めている。β線では、Lu-177を標識とする「Lutathera」の継続的な売上拡大に加えて、前立腺癌治療薬として近年承認された「Pluvicto」が米国を中心に初年度から市場拡大に寄与している。α線は、Ra-223を標識とする「Xofigo」が米国および欧州地域による需要減少により横ばい推移となっている。
◆2035年度の治療用放射性医薬品の市場規模は9,000億円近くまで成長し、2022年度の6倍以上に拡大するとみられる。β線は、既上市製品「Lutathera」「Pluvicto」を中心に市場拡大が予想されるほか、前立腺癌や神経内分泌腫瘍を対象とするLu-177を標識した開発品が後期段階に進んでいることから、新薬上市でさらなる成長が見込まれる。α線は、Ac-225、Pb-212を標識した開発品が米国、欧州を中心に後期段階に進んでおり、2030年度までの上市が予想される。
◆当資料では、日・米・欧の治療用放射性医薬品市場について地域別および分類別市場分析と2030年度および2035年度の市場予測を行った。また、製品展開、臨床開発状況、放射性医薬品に関するサプライチェーンなどについてもレポートしている。
【調査実査日】
2023年8月〜2023年10月
◆2022年度における治療用放射性医薬品の市場規模は前年度比51.2%増の約1,417億円となった。
◆2023年度の市場規模は、前立腺癌治療薬が米国を中心に市場拡大すると予想され、前年度比74.8%増の約2,477億円となる見通し。
<資料名>
2023年 世界の治療用放射性医薬品市場
―セラノスティクスで注目される治療用放射性医薬品の現状と今後の市場予測―
URL:https://www.tpc-osaka.com/c/medical_pharm/mc310230023
発刊日:2023年10月27日 頒価:660,000円(税込)
【会社概要】
会社名:TPCマーケティングリサーチ株式会社
設立:1991年8月
所在地:大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル
事業内容:マーケティングリサーチおよびコンサルティング、調査資料の作成・販売
コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/
オンラインショップ「TPCビブリオテック」:http://www.tpc-osaka.com/
ISO27001認証書番号:IS598110
【本件に関するお問い合わせ】
電話番号:06-6538-5358
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