• トップ
  • リリース
  • Microchip、同社のRT(耐放射線)PolarFire(R) FPGAがQML Class Q認定を取得

プレスリリース

マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社

Microchip、同社のRT(耐放射線)PolarFire(R) FPGAがQML Class Q認定を取得

(DreamNews) 2023年10月04日(水)11時30分配信 DreamNews

[NASDAQ: MCHP] - QML (Qualified Manufacturers List)指定品は、一般的に、宇宙プログラムの設計において最も信頼性が高く、採用されやすい製品とされています。Microchip Technology Incorporated(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦 以下Microchip社)は本日、RT PolarFire FPGAについてDLA(米国国防兵站局)からQML Class Qの認定を取得したことを発表しました。この認証はエントリレベルの認定における最高水準とみなされるもので、設計者はRT PolarFire FPGAのスペースフライト システムへの統合をより簡単に始められるようになります。QML認定はDLAが規定する特定の性能および品質要件に基づいているため、お客様はQML認定済み製品を使う事で設計プロセスを効率化できます。

低消費電力でプログラムの書き換えが可能なRT PolarFire FPGA(https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas/rt-polarfire-fpgas)は拡充されたロジック集積度と高性能によって信号処理スループットを大幅に向上させます。他社のSRAMベースFPGA製品とは異なり、本デバイスは放射線を起因としたSEU (Single Event Upset)によるコンフィグレーション破壊が全く発生しないため、放射線の影響を軽減する対策が不要で、開発コストとBOM(部品)コストを低減できます。

「RT PolarFire FPGAは、弊社FPGAポートフォリオのどの製品よりも高レベルな集積度と性能で衛星の信号処理の輻輳を低減します」とMicrochip社FPGA部門マーケティング担当副社長のShakeel Peeraは述べています。「Microchip社は高品質で信頼性に優れたソリューションの提供に全力を尽くしており、今回の画期的な認定はMicrochip社デバイスをスペースフライト システムの設計に組み込む際に一層の信頼感をお客様に提供します」

QML Class Qのベースライン認定規格であるMIL-STD-883Bは、マイクロエレクトロニクス デバイスが軍事航空宇宙向け電子システムに適合する事を確認するための厳格なテスト方法を規定しています。QML Class Q認定を取得するにあたり、RT PolarFire FPGAは、自然現象や防衛・宇宙オペレーションで見られる過酷な条件の悪影響に対する耐性を判定するための厳しい評価プロセスを通過しました。

QML Class Q認定を取得した事により、RT PolarFire FPGAは最高レベルのコンポーネント品質が必要なシステムをサポートできる事が証明されました。さらに、QML Class Q認定の取得で、宇宙アプリケーションにおけるRT PolarFire FPGAの継続的な信頼性が実証されただけでなく、今後のQML Class V認定への道も開かれました。

Microchip社のソリューションは60年以上にわたってスペースフライト ミッションを支えてきました。業界で最も包括的な宇宙製品ポートフォリオを誇るMicrochip社は、高性能MCU(マイクロコントローラ)、MPU(マイクロプロセッサ)、FPGA、メモリ、通信インターフェイス、周波数およびタイミング ソリューション、ミクストシグナルIC、カスタム電源、ダイオード、トランジスタ、RF部品等に対して、耐放射線強化および耐放射線ソリューションを提供しています。詳細はMicrochip社の宇宙アプリケーション製品ページ(https://www.microchip.com/en-us/solutions/aerospace-and-defense/space)を参照してください。

RT PolarFire FPGAファミリについて
RT PolarFire FPGAファミリ(https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas/rt-polarfire-fpgas)は、Microchip社の60年に及ぶスペースフライト ヘリテージに基づく、最新の宇宙ミッションに必要なコンピューティングおよびコネクティビティ スループットを実現する製品ラインです。SRAMベースの他社製品の代わりにこのFPGAを使うと消費電力を最大50%低減でき、軌道上データ処理システムが過剰な発熱を伴わずに厳しい性能要件を満たし、宇宙の過酷な放射線環境で信頼性の高い動作を可能にします。本デバイスのLE(ロジック エレメント)、組み込みSRAM、DSPブロック、12.7 Gbpsトランシーバ レーンの優れた組み合わせは、受動的および能動的画像処理の分解能の向上、マルチスペクトルおよびハイパー スペクトル画像処理の多チャンネル化とチャンネル分解能の向上、遠隔信号源からのノイズを含むデータであっても、より正確な科学計測を可能にします。

RT PolarFire FPGAは今日のスペースフライト システムにおける1つまたは複数のMicrochip社ソリューション(MIC69303RT 3 A LDO(低ドロップアウト)電圧レギュレータ、VSC8541RTおよびVSC8574RT Ethernet PHY、CANインターフェイスUSB-to-UART PHY、各種のクロックとオシレータ等)と組み合わせる事もできます。

在庫/供給状況
BおよびEスクリーニング フローでQML Class Qの認定を取得したRT PolarFire RTPF500T FPGAは、本日より受注を開始いたします。本デバイスは、ランドグリッド アレイにはんだカラム仕上げを選択できる気密封止セラミック パッケージで提供いたします。DLAによって指定されたRTPF500TのSMD (Standard Microcircuit Drawing)製品番号とクロス リファレンスはこちら(https://ww1.microchip.com/downloads/aemDocuments/documents/FPGA/ProductDocuments/UserGuides/DLA-Cross-Reference-Guide-00005111.pdf)に記載されています。

次世代スペースフライト システム向けにこれらのFPGAを既に採用済みのお客様には、ご注文のデバイスの出荷を開始いたします。QML認定取得をお待ちのお客様は、RT PolarFire FPGAを使った設計作業を開始できるようになりました。これらのFPGAを使った設計は、Microchip社のLibero(R) SoC Design Suite(バージョン2021.3以上)を使って開発およびプログラムされ、開発ボード(https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas/rt-polarfire-fpgas#Kits%20and%20Hardware)と放射線データでサポートされています。

リソース
高画質の写真はFlickrでご覧ください。
● アプリケーション画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/52734943236/sizes/l/

Microchip Technology社について
Microchip Technology社(以下、Microchip社)はスマート、コネクテッド、セキュアな組み込み制御ソリューションのトッププロバイダです。使いやすい開発ツールと包括的な製品ポートフォリオにより、リスクを低減する最適な設計を作成し、総システムコストの削減、迅速な商品化を実現できます。Microchip社は産業、車載、民生、航空宇宙と防衛、通信、コンピューティングの市場で125,000社を超えるお客様にソリューションを提供しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社ウェブサイト(https://www.microchip.com)をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com



このページの先頭へ戻る