プレスリリース
雲ノ平山荘展覧会「Diffusion of Nature 2023 土と夢」開催記念イベント「Soil & Dream」 ゲストは社会学者の宮台真司さん他
北アルプスの山小屋雲ノ平山荘は、2023年6月10日(土)に雲ノ平山荘展覧会【Diffusion of Nature 2023 土と夢】のGASBON METABOLISM会期中のスペシャルイベントとして、トーク、ダンス、音楽と会場を彩る様々な芸術表象を通して「自然」を感じ、思考するイベント「Soil & Dream」を開催します。
昨年に続き社会学者の宮台真司さんをトークゲストに迎えるほか、展示参加アーティストの敷地理によるダンスパフォーマンス、Tatsuro Murakami & Anais-kareninのユニットによるアンビエントライブ、TOMCによるDJパフォーマンスをお届けします。
また、施設内の食堂・クラフトビール製造所(MANGOSTEEN HOKUTO)ではお食事や飲み物を楽しむことができ、南アルプス、八ヶ岳が一望できる田園風景が広がるロケーションの中で、心地よい里山の空気を感じながら時間を過ごしていただけます。都市と自然、アートと食の交差する独創的な空間に包まれて、多彩な表現世界をご堪能ください。
■開催概要
【イベントタイトル】
Diffusion of Nature「土と夢」at ガスボンメタボリズム開催記念イベント
Soil & Dream -言葉、音楽、ダンス、イメージで「自然」を思考する-
[日時]
2023年6月10日(土)
展覧会開場 11:00〜
イベント開始 13:30〜
(当日13時以降はイベント料金をいただきます。)
[出演]
宮台 真司 (社会学者)
伊藤 二朗 (雲ノ平山荘代表)
Tatsuro Murakami(作曲家)
Anais-karenin(アーティスト)
敷地 理 (振付家、ダンサー)
TOMC (DJ)
[タイムテーブル]
13:30- Tatsuro Murakami & Anais-karenin Live
14:15- 宮台真司×伊藤二朗 対談
16:30- 敷地理 ダンスパフォーマンス
17:30- Tomc(DJ)
[会場]
GASBON METABOLISM
〒408-0205 山梨県北杜市明野町浅尾新田12
[アクセス]
車でお越しの方:中央自動車道須玉ICから車で6分、会場に駐車スペース有。
電車でお越しの方:JR韮崎駅から会場までマイクロバスを運行します。
※10時30分頃から約1時間おきに運行予定(詳細は後日お知らせします。)
[ギャラリーWEBサイト]
http://studio.gasbook.net/
[チケット代]
¥3,500
[チケット販売]
Peatixイベントページ
https://soilanddream-diffusionofnature2023.peatix.com/
[トークイベントページ]
https://kumonodaira.com/artist/exhibition2023_event_5.html
[展覧会ページ]
https://kumonodaira.com/artist/exhibition.html
[展覧会 プレスリリース]
https://www.dreamnews.jp/press/0000280697/
【お問い合わせ】
雲ノ平山荘事務所
MAIL: kumonodaira@kumonodaira.net
TEL : 046-876-6001
■イベント内容
【Diffusion of Nature 2023 土と夢】のGASBON METABOLISM会期中のスペシャルイベントとしてトーク、ダンス、音楽と会場を彩る様々な芸術表象を通して「自然」を感じ、思考するイベント「Soil & Dream」を開催します。
昨年に続き社会学者の宮台真司さんをトークゲストに迎えるほか、展示参加アーティストの敷地理によるダンスパフォーマンス、Tatsuro Murakami&Anais-kareninのユニットによるアンビエントライブ、TOMCによるDJパフォーマンスをお届けします。
雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムは山小屋の現場から、アートの視点を通して、自然と社会の調和をデザインする試みとして、2020年からスタートしました。
展覧会のタイトルであるDiffusion of Natureは日本語に翻訳すると「自然」の乱反射。
古代における狩猟採集生活の「環境の克服」から始まり、産業革命を経て科学技術の破壊性の自覚から自然保護を訴えるようになった近代、デジタルシステムへの依存により環境(空間・場所性)を知覚するメディア(媒体)としての身体性の希薄化が進む現代に至るまで、人間の歴史にはあらゆる「自然」の意味が潜んでいます。
恐れるべき敵であり、資源であり、生活を取り巻く環境であり、守るべき美、混沌とした現象そのもの、生成と分解を促すメカニズムの集合体、取り戻すべき自我であり、破壊的な自分たち自身でもあるもの。
環境危機や資源の枯渇が叫ばれる現代は、それらあらゆる自然の意味を経由した上でなお、足元の生活環境を破壊しなければ生活を維持できない文明世界の複雑な矛盾が突きつけられます。
私たちは自然に何を見出そうとしているのでしょうか。
「自然」というテーマはあらゆる価値観や土地、時代の交差点のように私たちの前に横たわっています。
本イベントでは社会学者の宮台真司さんとの対話を通じて「自然」をめぐる文明世界の葛藤を振り返りながら、わたしたちの生きる社会の現在地を読み解くとともに、言葉の背後に広がる感覚的な「自然」に視座を広げます。他者との融合を描く敷地理の身体表現、環境を内面化したTatsuro Murakami&Anais-kareninの音響空間、その他会場を構成する多様な参加アーティストたちの表現の生態系を旅することで、わたしたちは何を捉えるようになるでしょうか。
会場となるGASBON METABOLISMは社会と山の接点に位置し、古い工場跡地を利用したアートスペースです。豊かな生態系に囲まれ、作り手の感性を刺激する大空間で織り成される「土と夢」の表現世界を心ゆくまでお楽しみください。
夕方以降はTOMCによるDJパフォーマンスと共に、ささやかなパーティーを催します。
■出演者プロフィール
宮台 真司 (みやだい・しんじ)
社会学者、映画批評家。東京都立大学教授。1959年3月3日仙台市生まれ。京都市で育つ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。
権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著20冊、共著を含めると100冊の著書がある。
最近の著作には『社会という荒野を生きる。』『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』などがある。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性、など。
◇公式ポータル
https://miyadaishinji.com
◇公式WEB
https://miyadai.com
伊藤 二朗 (いとう・じろう)
雲ノ平山荘代表
1981年 東京生まれ。2002年 父・伊藤正一から雲ノ平山荘を引き継ぐ。
2019年「登山文化の危機!山小屋ヘリコプター問題」をブログで発信し、社会的な議論を呼ぶ。
近年は雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムの主催や一般社団法人雲ノ平トレイルクラブの発足を通じて、文明社会における「自然」と人間の関係性に焦点を当てながら、自然環境・国立公園を取り巻く社会課題に取り組んでいる。雑誌『PEAKS』で「山と僕たちを巡る話」を連載中。
敷地 理 (しきち・おさむ)
1994年生まれ。振付家、ダンサー。ベルギーと日本を拠点に活動。東京藝術大学大学院修士課程修了。自分を客観的に見ることが不可能な中で、物質的に最も近い他者を通して自分の強い現実感を捉えることをテーマに制作を行う。主な作品発表に『happy ice-cream』(横浜ダンスコレクション2020) 、『bloomig dots』(TPAM2021フリンジ) 、『dragging』(Tokyo Arts andSpace)、 『Hyper Ambient Club』(ロームシアター京都 /クリエイティブセンター大阪) など。
主な受賞に「横浜ダンスコレクション2020」 若手振付家のための在日フランス大使館賞など。
◇ACY アーツコミッション・ヨコハマ 関連記事
他者や環境との関わりのなかで身体感覚をとらえる表現の芽吹き――振付家・ダンサー 敷地理さん
https://acy.yafjp.org/news/2021/78678/
◇公益財団法人 現代芸術振興財団 INTERVIEW
https://gendai-art.org/interviews/artists_osamushikichi/
◇雲ノ平山荘 作品紹介ページ
https://kumonodaira.com/artist/2022/gallery_shikichi.html
Tatsuro Murakami
1995年東京生まれ。ギタリスト、作曲家、サウンドアーティスト。高校卒業後の2014年に単独で渡伯、その後約7年間をブラジルで過ごす。日本人として初めて、2020年にサンパウロ州立タトゥイ音楽院ショーロ科を7弦クラシックギター専攻で卒業。ブラジル滞在中より実験音楽、アンビエント作家としても活動を始め、現在までにRohs! Records/Lontano Series(Italy),La Petite Chambre Records(Brazil/France)等からCDをリリースしている。作曲家としては短編映画・ドキュメンタリー音楽などを制作し、近年はサウンドアーティストとしても活躍する。ブラジル文化と日本文化の織り混ざった感性で、言葉や過去の記憶、自然物やその風景などを音にする。
◇ホームページ
https://tatsuromurakami.com/
◇Instagram
https://www.instagram.com/tatsumurakami/
◇Linktree
https://linktr.ee/tatsuromurakami
◇雲ノ平山荘 作品紹介ページ
https://kumonodaira.com/artist/2022/gallery_anais_murakami.html
Anais-karenin (アナイス・カレニン)
サン・パウロ大学(ブラジル)博士研究員、早稲田大学客員研究員及びティーチングアシスタント。metaPhorest(日本)のメンバー。植物と親密に関わりながら、伝統的な知識体系、神話、アニミズムを取り入れ、歴史や搾取、領土、科学について考察している。主な展示に、恵比寿映像祭2023, ゲーテ・インスティテュート(日本)、Kunstverein Gttingen(ドイツ)、The 5th Floor(日本)、Pao Imperial(ブラジル)など。また、QOL Award PARADISE AIR(日本)、Print/CAPES Sandwich Grantに選出。雲ノ平AIR、ZAO EXPO(日本)、-m(-u-)lti us(ドイツ)等のレジデンス・プログラムに参加。オックスフォード大学、お茶の水女子大学、国連大学などで講義を行い、学術誌や書籍にテキストを寄稿している。
◇ホームページ
https://anaiskarenin.com/
◇Instagram
https://www.instagram.com/anaiskarenin/?hl=ja
◇雲ノ平山荘 作品紹介ページ
https://kumonodaira.com/artist/2022/gallery_anais_murakami.html
TOMC (トムシー)
ビート&アンビエント・プロデューサー。
カナダ〈Inner Ocean Records〉、日本の〈Local Visions〉等からリリース。2020年以降、作品が国内外のiTunes/Apple Musicチャートで上位にランクインし注目を集める。近年は長谷川時夫 (タージ・マハル旅行団) の即興演奏コレクティブに参加するほか、サイゾー・Mikiki等への寄稿〜J-WAVE等メディア出演も多数。
◇Twitter
https://twitter.com/tstomc
◇Instagram
https://www.instagram.com/tstomc/
◇Ambience
https://www.youtube.com/watch?v=TW2tUw6KjLQ