プレスリリース
繰り返される同業からの虐め、裏切り、脅し建設業界の談合グループに抗った、女社長の苦闘の半生『談合の女神』2023年3月23日発売!
株式会社幻冬舎のグループ会社、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:久保田貴幸)は、『談合の女神』(伊藤 恵子 著)を2023年3月23日に発売いたします。
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「今回の入札は別の会社が立候補する。
だからおたくにも協力してほしい」
一人の社長がそういって、私に談合を持ちかけた――。
サトウさんが言おうとしていることは分かっていた。
おそらくこの仕事は協会の会長の会社と、その取り巻き業者で談合している。そこにうちがフリーで飛び込めば嫌な顔をされ、会社を潰しにこられるのは目に見えていた。サトウさんは私にその覚悟があるのかを聞いていたのだ。
「はい、わかっています。わかった上で1区を『くぐり』ます」
くぐるというのは安く入札することだ。
「本気ですか?」サトウさんが聞く。
「はい。本気です」
女社長だからといってこのまま虐められているばかりではダメだ。
やられたら、やり返す。
相手方は恐らく1億円前後で入札するだろう。談合している業者も同じぐらいの金額に合わせてくる。くぐるには3%くらい下げればいい。しかしミスは許されない。一発勝負だ。
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若くして夫を亡くした著者は、残された6人の子どもを守るため、夫の会社を継ぎ建設業界の社長として生きていくことを決意。しかし、待ち受けていたのは入札の邪魔や、元請けからの圧力など、談合グループからの数々の嫌がらせだった――。
談合グループの一員となるべきか、それとも自分の正義を貫くべきか。
建設業界の談合に抗った、女社長の半生を描いた自伝的小説!
【書籍情報】
書 名:『談合の女神』
著 者:伊藤 恵子(イトウ ケイコ)
発売日:2023年3月23日
定 価:1500円(税込価格 1650円)
体 裁:四六判/236ページ
ISBN :978-4-344-93687-4
【目次】
これがダンゴウか?
駆け引きと裏切り
女が舐められる世界
勝利
戦いは続く
【著者プロフィール】
伊藤 恵子(イトウ ケイコ)
1952年生まれ。大阪府出身。6児の母。
1989年、37歳のとき最愛の夫を亡くす。その後6人の子どもを守るために夫が代表取締役であった藤貴建設株式会社を引き継ぐことを決意。
男性社会の建設業のなかで、談合への強制的な参加、女性差別による数々の嫌がらせ、信頼していた人の裏切りなど、数えきれないほどの苦難を乗り越え現在に至る。