プレスリリース
株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:小野悟、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「医療用セラミックスの世界市場:材料別 (生体不活性 (ジルコニア、アルミニウム)、生体活性 (ガラス、ハイドロキシアパタイト)、生体吸収性セラミックス)・用途別 (歯科用途、整形外科用途、形成外科、手術器具) の将来予測 (2027年まで)」(MarketsandMarkets)の販売を9月28日より開始いたしました。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1125033-medical-ceramics-market-by-material-bioinert.html
医療用セラミックスの市場規模は、2022年の26億米ドルからCAGR6.6%で成長し、2027年には36億米ドルに達すると予測されています。整形手術や創傷治癒用途での医療用セラミックスの需要拡大、埋め込み型デバイスの需要増加、股関節・膝関節置換術の増加などが、市場の主な推進要因となっています。
牽引要因:人工股関節置換術および人工膝関節置換術の件数増加
関節リウマチ、変形性関節症、骨粗しょう症、骨折など、加齢に伴う疾患の発生率の上昇やスポーツ障害により、世界中で膝や股関節の人工関節置換術の需要が高まっています。WHOによると、2020年までに変形性関節症は世界第4位の障害原因になると言われています。米国整形外科学会(AAOS)によると、2030年までに米国では年間350万件の膝関節置換術が実施される予定です。また、2030年には、米国で年間57万件を超える股関節全置換術が実施されると推定されています。
米国関節置換レジストリ(AJRR)レポートによると、2020年7月現在、米国では約200万件の人工関節置換術が実施されています。股関節と膝関節の置換術が増加していることは、市場成長のポジティブな指標と考えられています。医療用セラミックは、股関節や膝関節の置換器具の製造に広く使用されています。
抑制要因 厳しい臨床・規制プロセス
医療用セラミック製品の開発には、時間のかかる工程と高価な臨床試験があります。これらの製品は人体に移植され、ISOの生体適合性試験規格に適合しなければなりません。規制手続きは複雑で制限が多く、セラミックの組成や将来の用途に依存するため、医療用セラミック製品の承認手続きは煩雑で高価、かつ時間がかかるものとなっています。この要因は、医療用セラミック市場の抑制要因として作用する可能性があります。
市場機会:新素材・新製品への漸進なシフト
歯科修復製品は、従来のポーセレンと金属を融合させた(PFM)製品から、オールセラミックスの補綴物や生体材料を使った製品へと徐々に移行しています。酸化ジルコニウムは、補綴物の作製に使用される強靭なセラミック生体材料です。ジルコニウムは審美的に優れているだけでなく、強度が高く、破折しにくいことが分かっています。また、従来の補綴物に使用されていた接着剤による接着に比べ、セメント注入が容易になります。ジルコニウムが提供するこのような利点により、多くの患者がジルコニウムのクラウンやブリッジを選択しています。医療用セラミック市場の企業は、より高い生体適合性と材料強度を持つ改良型およびアップグレード型の生体材料を発表しています。
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