プレスリリース
積水ハウス株式会社は、本日発表の「第5回エコプロアワード」において、環境大臣賞を受賞しました。
「エコプロアワード」は、事業者、消費者、投資家に評価が高く、具体的に優れた環境配慮が組み込まれた製品、サービス、技術を表彰する制度です。今回、積水ハウスの代表的な環境推進活動のひとつである「ネイチャー・ポジティブに貢献する『5本の樹』計画」の取り組みが評価され、「エコプロアワード」大臣賞の環境大臣賞を受賞しました。
<受賞理由>
・住宅の庭に在来種を植樹するだけでなく、当該活動による生物多様性保全効果を琉球大学久保田研究室との共同研究により明らかにし、継続的に実施してきた取り組みの効果を都市生態系の観点で定量的に評価し、可視化したこと。
・広大なエリアを生物多様性保全区域として確保することが困難であっても、小さな緑地の集合エリアを作り出すことで、近しい機能を果たすことができるのであれば、都市部の多くの家庭において取り組むことが可能であり、様々な地域への展開が期待できる。
・20年に渡る取り組みがビッグデータで可視化され、効果がわかったことは社会にとっても大きな資産である。住宅のみならず、エリア開発等にもコンセプトと手法が広がることを期待する。
積水ハウスは、“「わが家」を世界一幸せな場所にする“というグローバルビジョンのもと、今後も人生 100 年時代における「幸せ住まい」を追求し続けてまいります。
一般社団法人サステナブル経営推進機構「エコプロ」アワード:
https://sumpo.or.jp/seminar/awards/index.html
積水ハウス「5本の樹」計画:
https://www.sekisuihouse.co.jp/exterior/kw02/
積水ハウス「ネイチャー・ポジティブ方法論」:
https://www.sekisuihouse.co.jp/gohon_sp/method/
●積水ハウスの「5本の樹」計画について
「5本の樹」計画は、積水ハウスが2001年から生物多様性保全の取り組みとして、お客様のご協力のもと、生態系に配慮した造園緑化事業として開始したプロジェクトです。“3本は鳥のために、2本は蝶のために、地域の在来樹種を”という思いを込め、日本古来の里山をお手本として、その地域の気候風土・鳥や蝶などと相性のよい在来種を中心とした植栽にこだわった庭づくり・まちづくりを提案しています。
お客様とともに庭づくり・まちづくりを進めてきた結果、2021年度の「5本の樹」をはじめとした年間の植栽本数は101万本、2001年の事業開始からの累積植栽本数は1,810万本(2022年1月時点)を達成しました。
また、2019年から琉球大学久保田研究室・株式会社シンクネイチャーと共同検証を進めてきており、2021年には、生物多様性保全効果の実効性を、樹木本数・樹種・位置データと生態系に関するビッグデータを用いて、世界で初めて都市の生物多様性の定量評価の仕組みを構築しました。これに伴い、2021年11月に都市の生物多様性フォーラムを開催し、“ネイチャー・ポジティブ方法論”を発表しました。
「5本の樹」計画に基づいて植栽が施された積水ハウスの集合住宅の事例
「5本の樹」計画に基づいて植栽が施された積水ハウスの分譲地の事例