プレスリリース

株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「スクアレンの世界市場：原料の種類別 （動物由来原料 （サメ肝油）、植物性原料 （オリーブ油、パーム油、アマランサス油）、生合成 （GM酵母））・最終用途産業別 （化粧品、食品、医薬品）・地域別の将来予測 （2027年まで）」（MarketsandMarkets）の販売を8月30日より開始いたしました。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1111255-squalene-market-by-source-type-animal-source-shark.html

スクアレンの市場規模は、2022年の1億4300万米ドルからCAGR6.8％で成長し、2027年には1億9800万米ドルに達すると予測されています。COVID-19ワクチンにおけるスクアレンの需要の増加と、人間の健康に関わる利点が、市場成長の主な要因となっています。スクアレンは免疫反応を高める効果が高いため、COVID-19ワクチンをはじめとする数多くのワクチンの主要成分として使用されています。英国のGlaxoSmithKline社は、インフルエンザワクチンのアジュバントとして、長年にわたりスクアレンを使用しています。スクアレンは抗酸化物質として広く受け入れられており、ビタミンA、E、K1などの栄養化合物が含まれているため、強力な抗酸化物質となります。

牽引要因：健康に有益

スクアレンは、皮膚に微量に存在するため、天然の皮膚成分であるといえます。酸化防止、老化防止、紫外線防止など多くの有益な特性を持ち、化粧品、医薬品、食品産業で応用されています。また、酸化の影響を受けにくく、紫外線やその他のダメージから皮膚表面を保護します。また、親油性の高い生体異物の解毒剤として作用し、体外への排泄を助けます。

抑制要因：動物由来製品に対する消費者の懐疑的な見方とサメの殺処分の制限

スクアレンは主にサメの肝油から得られるため、サメの乱獲につながる可能性があります。また、動物由来製品の使用に対する消費者の懐疑的な見方もあり、メーカーはサメの肝臓から抽出したスクアレンを製品に使用しないようにする傾向があります。現在、法的にはサメ漁の副産物としてサメの肝油を抽出することは認められていますが、特定の規制、乱獲によるサメの減少に伴い、サメ肝臓の供給が減少し、スクアレンの供給に影響が出ています。

市場機会：スクアレン生産のための新たな再生可能資源

サメを原料とする肝油への懸念や、植物油に含まれるスクアレンの濃度が低さから、スクアレンの供給量が変動しており、価格も不安定になりがちです。サメ漁に規制がかかると、スクアレンの供給にも多大な影響がでることになります。一方、植物油の場合は含有量が非常に少ないため、スクアレンを生産するために何トンものオリーブやアマランサスが必要となり、小売価格が高騰しています。プレイヤーは、代替原料からスクアレンを採取する技術を開発しており、その生産源として、サトウキビやその他の糖含有バイオマテリアルが特定されています。

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当社は、2020年12月24日に東京証券取引所へ上場いたしました（東証スタンダード市場：4171）。