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プレスリリース
新刊「車載リチウムイオン電池マーケットトレンド−2022版」発売開始。車載バッテリー技術トレンド、充電ステーション、リサイクル・リユースの取り組み状況等、幅広い視点から市場調査・分析を行いました。
将来、実用化が期待される先端技術の情報を提供する沖為工作室合同会社(東京都町田市、CEO:沖本 真也)は市場調査分析レポート「車載リチウムイオン電池マーケットトレンド−2022版」の販売を2022年5月12日より開始いたしました。
グローバルEV市場動向
20世紀の中東戦争に起因する石油価格の高騰後、石油化学産業への過度な依存から脱却を図るために日本国内においては、家電、自動車、半導体産業へのシフトが試みられました。一方、資源国による輸出削減や価格の引き上げが政治カードとして用いられるようになり、その影響は現在、グローバル経済において無視できない状況になっています。資源を持たない国にとっては資源の安定確保は政治命題でもあり、例えば直近のEV市場においても、ニッケルの供給がリスクとなり、ニッケル価格も高騰しました。すでに2020〜21年頃から製造業の原材料価格を巡る動きは上昇基調にあり、サプライチェーンの混乱や物流コストの上昇も伴い、電池製造コストも大幅に増加しています。市場はコストダウンと効率化のための改革を加速せざるを得ない一方で、国家戦略はカーボンニュートラルや資源安全保障の強化を目的とし、脱炭素化としてのEVを志向しています。通常であればインフレは消費者の購買意欲を委縮させますが、各国は持続可能な経済成長を優先し、積極的に電動化をサポートしていくことが考えられます。
車載バッテリー
車載バッテリーを巡る考え方も地域・エリアにおける市場の在り方によって変わってきます。欧州メーカーは三元系をメインに全固体電池へのパスを描く傾向にあります。特にLFPは低温に弱く、エネルギー密度も相対的に低いため実用性に乏しいと判断される傾向にあります。一方で中国メーカーは三元系の優位性を認めながらもコストや安全性の面でメリットのあるLFP系の改良も進めています。また固体電池も固体電解質と液体電解質の両方を持つハイブリッド固体電池が当面のトレンドとなることが予測されます。負極材は従来グラファイト系が主とされてきましたが、Si系負極材の実用化が進んでいます。シリコン負極は、グラファイトに比べて多くの電荷を蓄えることができ、容量密度の大幅な向上が期待される材料として認知されています。
車載バッテリーのリサイクル&リユース
一方、電動化が本格化するにつれて、資源価格高騰やレアメタル不足が大きなリスクとなってきています。車載用リチウムイオン電池のリサイクル&リユース市場においてはリサイクル・リユースのプロセスを合理化する開発も活発化しています。ソーティング技術や分離技術の他、解体や分解に関わるプロセス改革や回収したバッテリーのコンディションを確認するための試験やリユース用途に応じた修復技術さらにはバッテリー情報をリアルタイムでマネジメントするシステムサプライヤーのプレゼンスも高まっています。電動化、5G/6G、Software-Defined、カーボンニュートラル、メタバースなど、これらのトピックに限らず、様々な要素、技術が自動車産業に流れ込んでいます。そして市場はこれらの技術をシステムに統合し、消費者ないしは供給者の利便性を高めようとしています。
本レポートでは市場トレンドから関連企業の取り組みアップデートをはじめ、各地域におけるバッテリーに対するアプローチの違いや、中国、欧州、米国、日本、韓国、インド市場の動向、バッテリー技術トレンド、充電ステーション、リサイクル・リユースの取り組み状況等、幅広い視点から市場調査・分析が行われています。
目次
1.世界のEV市場動向
(1)EV規制動向
(2)EV乗用車市場
(3)電動トラック・バス市場
(4)電動オフ・ハイウェイ市場
(5)中国市場
(6)欧州市場
(7)米国市場
(8)日本市場
(9)韓国市場
2.世界の車載バッテリー市場トレンド
(1)車載バッテリー技術
・三元系
・LFP系
・その他 (コバルトフリー、LMFP、四元系等)
(2)バッテリーパック
・角型、円筒型、ラミネート型
・CTP
・CTC
(3)BMS
(4)充電ステーション
(5)Battery as a Service
(6)固体電池(半固体、全固体)
(7)充電ステーション
(8)Battery as a Service
(9)検査装置
3.EVおよび車載バッテリーメーカー取り組みアップデート
(1)EVメーカー
・Tesla
・Volkswagen
・BMW
・Mercedes-Benz
・General Motors
・Toyota
・Volvo
・NIO
・BYD
・Xpeng
・上汽通用五菱
・Man
・Goldhofer
・宇通客車
(2)バッテリーメーカー
・CATL
・LG
・Panasonic
・Samsung
・SK
・Customcells
・Northvolt
・SVOLT
・ACC
・AESC
・Gotion
4.車載バッテリー部材市場トレンド
(1)正極材
(2)負極材
(3)電解液
(4)セパレーター
5.車載バッテリーリサイクル、リユース動向
(1)米国における電動化計画とリサイクル
(2)欧州新電池規則
(3)中国における関連法規制
(4)各社の取り組み
(5)リサイクル、リユーススキーム分析
(6)ボトルネック分析
6.市場規模分析
(1)EV市場
(2)車載バッテリー市場
(3)車載バッテリーリサイクル、リユース市場
7.国別分析
・中国
・ノルウェー
・ドイツ
・フランス
・イギリス
・アメリカ
・日本
・韓国
・インド
・その他
8.まとめ
※本レポートはPDF+Excelとなっており、ExcelにはPDFの国別(一部エリア)市場規模を含むブレイクダウンデータが含まれています。
レポート詳細リンク:
https://www.chong-wei.com/ev_battery_market.html
【沖為工作室合同会社について】
「人々が働き、生活するためのフェアな場所を作る」という、ミッションのために2020年に設立された会社です。沖為工作室合同会社では、利用可能なすべてのネットワークを利用し、エマージングテクノロジーの領域において、迅速かつ信頼性の高い、最適な市場情報をご提供することに精進していきます。 英語表記ではChong Wei Gong Zuo Shi, LLCとなります。沖は中国語ではChongと発音し、突き進むという意味があります。困難にも恐れず突き進む者に為(Wei)るという意味と工作室(Gong Zuo Shi)は中国語でジブリスタジオなどのスタジオを意味し、市場のエンターテイナーになりたいという思いで会社名がつけられています。
【米国メディアにも取り上げられています】
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