プレスリリース
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「コンパニオンアニマル診断の世界市場 - 2027年までの予測:技術別 (免疫診断、臨床生化学、分子診断、血液) 、用途別 (臨床病理、細菌、ウイルス) 、動物の種類別、エンドユーザー別」(MarketsandMarkets)の販売を5月19日より開始いたしました。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1072746-companion-animal-diagnostics-market-by-technology.html
コンパニオンアニマル診断薬の市場規模は、2022年の24億米ドルからCAGR9.6%で成長し、2027年には38億米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、コンパニオンアニマル人口の増加、越境感染や人獣共通感染症の発生率の増加、ペット保険需要の高まり、動物医療支出の増加、先進国における獣医開業医の数や所得水準の上昇などが主な要因として挙げられます。一方、ペットの医療費の増大は、この市場の成長をある程度抑制することが予想されます。疾患診断の改善における機械学習などの高度な技術の利用と並んで、ポイントオブケア(POC)サービス用の迅速検査やポータブル機器に対する需要の高まりは、コンパニオンアニマル診断市場のプレイヤーに成長機会を提供しています。一方、新興市場における動物の健康に対する意識の欠如と獣医師の不足は、市場の大きな課題となっています。
COVID-19のコンパニオンアニマル診断薬市場への影響
家畜は人のようにCOVID-19に感染しませんが、自然環境下では、COVID-19陽性者と密接かつ長時間接触したペットの猫や犬が、SARS-CoV-2に感染することがあります。つまり、COVID-19の保有者は、人が人に感染させるのと同じように、ペットの犬猫、場合によってはフェレットにも、この病気の原因となるウイルスを感染させる可能性があるのです。COVID-19の発生以来、複数の国で人間以外の動物におけるSARS-CoV-2の感染が報告されています。
パンデミックの最中、多くの国で、コンパニオンアニマルの獣医療に緊急処置のみが行われることが規定されました。その結果、ワクチン接種、寄生虫予防など日常的なケアの遅れは、深刻な健康問題や福祉問題を引き起こし、また、制限解除後にも、サービスの提供にさらなる遅れが生じています。2020年3月、4月、5月に獣医の診察と診断検査は激減し、その後、2020年第3四半期から急激な増加が報告されています。
パンデミック期の孤独感からコンパニオンアニマルの飼育が大幅に増加しました。さらに、パンデミック中に飼い主とペットの絆が強まり、ロックダウン後の獣医受診が増加しています。パンデミック期間中の孤独によるペット飼育の増加、獣医訪問の増加、パンデミック中のペットケアの増加、診断用消耗品のコスト増は、2020年と2021年のコンパニオンアニマル診断薬市場全体を押し上げました。
牽引要因:ペット保険需要の高まりと動物医療費の増加
ペットフード、消耗品/市販薬の購入、獣医療、ペット保険契約、コンパニオンアニマル診断サービスなど、その他のサービスを含むペット医療への支出は、近年著しく増加しています。特に北米や欧州の主要市場では、近年のペット医療費の大幅な伸びを背景に、ペットオーナーの多くがペット保険に加入しています。
北米ペット健康保険協会(NAPHIA)の報告によると、米国とカナダのペット健康保険分野の合計総保険料は、2019年の15億6,000万米ドルから2020年には19億9,000万米ドルとなり、27.5%の増加となりました。北米では、保険に加入しているペットの総数が2019年の282万匹から2020年末には345万匹に増えています。米国では、犬・猫のウェルネス、事故、病気に対して支払われる保険金の総額は、2020年に18億5,500万米ドルに達しました。
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