プレスリリース
この度、日本精機宝石工業株式会社(本社:兵庫県美方郡新温泉町芦屋100番地、取締役社長:仲川幸宏、以下JICO)は、瀬戸物のオリジナルMCカートリッジ「SETO-HORI REMODEL」を2022年5月28日(土)に発売開始いたします。
また、発売にあわせ「SETO-HORI REMODEL」の試聴会を開催いたします。
2019年に発売した「SETO-HORI」は、海外で高い評価を得ることが出来ました。
今回はヘッドシェルと一体型にすることでより精緻な音をめざし「SETO-HORI REMODEL」としてリニューアルし発売いたします。
アルミと銅の合金のインゴットから削り出されたヘッドシェルとカートリッジ部の重心点は、トーンアームの中心線上に配置されるようにデザインされており、トーンアームの持つ最適な感度でレコードをトレースします。
また、ネジなどを介さず一体化されたボディは粗雑な共振を低減させます。
日本の伝統技術と先端加工技術の融合した「SETO-HORI REMODEL」を是非お試し下さい。
<開発経緯>
JICOのオリジナルMCカートリッジ「SETO-HORI」の長所を最大限に生かすにはどうすれば良いか考えた結果、NEUMANN(ノイマン)製カッティングヘッドの振動系を完全にコントロールする為の手法を参考にし、ヘッドシェルとカートリッジを一体化したモデルが、「SETO-HORI REMODEL」です。
徹底した振動系と磁界特性へのアプローチは、極めて高い解像度とワイドなダイナミックレンジで、グルレコードのグルーヴをピックアップし再生します。
繊細な息づかいと音の隙間をお楽しみ下さい。
<瀬戸物筐体>
瀬戸物は「型取り」ののち、「焼き」を入れた時の収縮率が大きく、カートリッジ製品の筐体としては不向きとされましたが、JICOは独自のデザイン形状を愛知県瀬戸市の工房と制作、岐阜県土岐市織部焼の窯元と2年間に渡り収縮率の検討を重ねました。
さらに量産最終工程でJICO本社工場レコード針職人による手加工を加え、製品化に成功しました。
<マイクロリッジ+ボロンカンチレバー>
多面体で寿命が通常のレコード針の3倍以上の「マイクロリッジダイヤモンドチップ」を搭載。
カンチレバーにはしなりが多く低域の再現性が高い鉱物「ボロン」を採用しました。
<カートリッジ部>
「瀬戸彫」カートリッジの最大の特徴である陶磁器ケースは、絶縁特性、低い透磁率と保磁力により、MC内の微細な磁界特性の外部干渉を最低限に抑えます。
<ヘッドシェル部>
材質は、アルミニウムと銅の合金を、5軸マシンで完全削り出しムクボディにする事により、振動特性の均一化をはかっています。
ヘッドシェル+カートリッジ本体の垂直方向重心位置が、トーンアームパイプの中心位置になるようなボディバランスセッティングにより、トーンアーム本体のピポッド動作特性に忠実に追従します。
本体重量26.8gという重さでトーンアームバランスを取る事により、上下動の振幅を低い周波数に抑え、スタイラスサスペンションへのストレスを最低限にします。
(オーバーハングの調子範囲は、56mm(±2mm)です。)
カートリッジとヘッドシェル間には、透磁率10μの電磁波ノイズ吸収シートをはさんで、磁気特性の変化特性の対策を試みています。
<リードワイヤー>
カートリッジのリードワイヤーは、Koike Anarog Factoryにて専用リード線を製作しました。
29mmのプラス側の線材は、オヤイデ102SSC 0.28mm 3本組。マイナス側は、日立OFC 0.18mm 8本組。
高解像度の音を完全にサポートします。
【SETO-HORI REMODEL商品仕様】
出力電圧:2mV
出力バランス:<1.5dB1KH
針圧:1.8-2.2g
チャンネルセパレーション:25dB/1kHz
周波数特性:15-32,000Hz
出力インピーダンス:130Ω/1kHz
カンチレバー:ボロン
チップ形状:マイクロリッジ
針寿命:500時間
カートリッジ筐体:瀬戸物
ヘッドシェル:アルミニウムと銅の合金の完全削り出し
自重:26.8g
価格:¥418,000(税込)
<製造関係者>
JICO Chairman Kazushi Nakagawa
JICO President Yukihiro Nakagawa
Product Produce : Toshi Nakama (TNRD)
Cartridge
Pottery body : Kenichi Yoshihashi ( M.M.Yoshihashi)
Sintering : Hisako Ito (Kaneko Kohyo Pottery Manufacturing Co.,Ltd.)
MC Engine director : Kazunori Maeda ( JICO Vice President)
Stylus assemble : Takao Oku (JICO Manager)
HeadShell
3D Design : T.Tanigawa (TNRD)
5-axis control machining : Isamu Sugita ( Kanto Seimitu Co.,Ltd)
Machining Programing : Kohei Kato ( Kanto Seimitu Co.,Ltd)
Lead wire : Setohori custom/ Y. Koike (Koike Analog Factory)
Product Assembling : Takao Oku (JICO)
Wood Gift box : Kazuhiro. Nishimura (Heso Labo)
【SETO-HORI REMODEL試聴会 概要】
東京都八王子市にあるDJバー「SHeLTeR」をお借りし試聴会を開催いたします。
MCにライターの田中伊佐資氏を迎え、「SETO-HORI REMODEL」の試聴や商品説明をさせていただきます。お好きなレコードをご持参いただき試聴することも可能です。
当日の進行状況によっては、カンチレバーに木材を使用したレコード針である「黒柿」や「牛殺」、ジャズ喫茶ベイシー菅原正二氏監修の交換針「VN35MRB II」「VN35EBN」もご試聴いただける内容を予定しております。
※当日は弊社のYoutubeチャンネルやInstagramでのライブ配信や写真/動画撮影を行うため、会場内のお客様が映り込む場合がございます。
それらは弊社の各SNSや弊社WEBサイトなどで公開いたしますのであらかじめご了承ください。
・開催日時:2022年5月28日(土) 14:00〜15:30
・場所:SHeLTeR https://www.at-shelter.com/
・住所:東京都八王子市八日町1-1 NKビルB1F
・定員数:完全予約制 先着10名様(入場料無料)
<お申し込み方法>
お問い合わせメールアドレスinquiry@jico.co.jp 宛に、
注意事項を読み読み、タイトルに"試聴会希望"、本文に"お名前"と"お電話番号"をご記載の上のお申し込みください。
試聴会へのご参加が確約したお客様へのみご連絡いたします。
お電話でも受付しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
JICO 日本精機宝石工業株式会社 東京オフィス
TEL:0120-579-010(受付時間 平日10:00〜12:00/13:00〜17:00)
<注意事項>
・試聴会の内容は予告なしに変更する場合がございます。
・当日はご本人様確認ができるものをご持参ください。
・試聴会参加の権利の譲渡はできません。参加の権利がない方の入場はお断りさせていただきます。
・会場までの交通費等はお客様のご負担となります。
・お車で来場の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。
・未就学児のご来場はご遠慮頂いております。
・ご来店の際には必ずマスクの着用、ご入店時にはアルコール消毒など各種ご協力お願いします。
・当日体温が37.5度以上や体調がすぐれない場合は、ご来店をお控えください。
・新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、試聴会の延期や中止の場合もございます。その際には速やかにお知らせいたしますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
【お問い合わせ】
日本精機宝石工業株式会社(JICO)
JICO(ジコー)という呼び名の出発点であるレコード針は現在でもおよそ2,000種類、約30のメーカーに対応するモデルを製造しております。
1本でもご注文がある限り、わたしたちはレコード針をつくり続けてまいります。
<東京オフィス>
〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町 8-6 505号室
TEL:03-5962-3810 FAX:03-5962-3809
E-mail : inquiry@jico.co.jp
WEBサイト:https://jico.online/