プレスリリース
戎光祥出版株式会社(東京都千代田区/代表取締役:伊藤光祥)は、『上総広常 房総最大の武力を築いた猛将の生涯』(著者:千野原靖方)を2022年5月10日に発売いたします。
大河ドラマで話題沸騰の上総広常、初の評伝!
関東屈指の勢力で源頼朝の挙兵で第一の功労者ともいえる活躍をみせるも、頼朝の重臣に暗殺されるという非業の最期を遂げてしまった武骨な猛将・上総広常。
本書では房総の中世史を長年研究してきた著者が、広常の激動の生涯を追うとともに、勢力基盤や広常が率いた武士団の実態、常陸佐竹氏や奥州藤原氏との関係を追究し、謎多き実像を解明する。関連史跡の写真も多数収録。
【目次】
第一部 平将門・忠常の乱と房総の軍事基盤
第一章 平将門・忠常の乱が勃発する
時代を動かした平将門・忠常の乱/反乱の舞台とその地勢/武力を左右した鉄/船・渡し場の支配/地形の特徴を存分に駆使した将門/将門・良兼の兵力構成と性格/放火と略奪を常とした将門の兵/水上勢力を生かす軍団構成
第二章 軍事力の背景となった内海・馬・鉄
内海支配と上総の忠常/馬・馬具・武具の産地をおさえる/製鉄が盛んだった上総国/引き継がれる軍事基盤
第二部 上総広常の人物像
第一章 源頼朝の挙兵に参陣する
頼朝一行が広常の居所へ向かう/長狭氏が頼朝を襲撃する/広常が頼朝のもとへ参陣する/広常と上総介藤原忠清の関係/藤原親正を敗り、上総から下総へ向かう/念願の鎌倉入り
第二章 広常と常陸佐竹氏の討伐
富士川合戦と広常の兄誅戮/調略を駆使した佐竹氏攻め/頼朝と広常の関係に亀裂が生じる
第三章 『吾妻鏡』に語られる広常の姿
鎌倉における広常の活躍/下馬の礼と広常の古態な作法/突然起きた広常の粛清と冤罪/広常が生前に願っていたこと
第三部 広常の勢力基盤と奥州藤原氏
第一章 広常とその一族
史料にみる広常の軍事構成/一国規模を越える武士団の分布/広常死後の所領配分
第二章 上総氏と奥州藤原氏の関係
鉄と馬の支配者/両総平氏と海道平氏/奥州との交易で勢力を拡大する
第三章 頼朝の奥州対策と広常の存在
貢馬・貢金をめぐる頼朝の巧みな調略/広常暗殺の真相と奥州征伐/騎馬軍団を形成する馬と奥州
上総広常関係年表/主な参考文献
【商品情報】
書名:『上総広常 房総最大の武力を築いた猛将の生涯』
著者:千野原靖方
定価:1,600円+税
ISBN:978-4-86403-424-1
https://www.ebisukosyo.co.jp/item/640/
【著者紹介】
歴史家。専門は中世東国史。主な著書論文に、『千葉氏 鎌倉・南北朝編』『千葉氏 室町・戦国編』(崙書房/たけしま出版)、『戦国期江戸湾海上軍事と行徳塩業』(岩田書院)、『中世房総の権力と社会』『中世東国の地域権力と社会』(共著/高科書店・岩田書院)、『房総里見水軍の研究』『戦国大名里見氏』『市川歴史探訪』『中世房総の船』『国府台合戦を点検する』『房総戦国大名の落日-里見家改易始末-』『東葛の中世城郭-千葉県北西部の城・館・砦跡-』『常総内海の中世-地域権力と水運の展開-』『新編房総戦国史』『関東戦国史〈全〉』『戦国房総人名辞典』『将門と忠常-坂東兵乱の展開-』『小弓公方足利義明-関東足利氏の正嫡争いと房総武士-』など多数。
【会社概要】
社名:戎光祥出版株式会社
代表:代表取締役 伊藤光祥
所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル8F
ホームページ:https://www.ebisukosyo.co.jp/
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