プレスリリース

グラフコア・ジャパン株式会社

グラフコアとNECが提携し、高度なAIコンピュートを提供

(DreamNews) 2022年02月15日(火)17時00分配信 DreamNews

AI向けプロセッサを開発するGraphcore(本社:英国ブリストル、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長:中野 守、以下 「グラフコア」)は本日、日本電気株式会社(東京都港区、代表取締役執行役員社長 兼 CEO:森田髞V、以下「NEC」)との提携を発表しました。この提携により、グラフコアの高度なIPUコンピュートシステムとNECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を組み合わせて、高性能なAIソリューションを世界中のお客様に提供できるようになります。
グラフコアのインテリジェンスプロセッシングユニット(IPU)はNECが提供するソリューションの一部として、AIコンピュート能力を構築し、IPUによって可能となる高度な機能や性能上の優位性を求めるお客様に提供されることとなります。
またNECも、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」や他のデータセンターシステムとともに、グラフコアのIPUをAIソリューションの長期的な製品ロードマップの不可欠な一部とするように取り組んでいきます。
NECのAIプラットフォーム事業部 上席事業統括である泓 宏優氏は、次のように述べています。「NECは長年にわたり、コンピューティングの主要な進歩の最前線に立ってきました。AIの導入は、当社のお客様にとって大きな飛躍を実現する最大の機会です。今回の提携を機にNECとグラフコアは、イノベーターがAIを活用することで目指すビジョンを実現するための強力なツールを提供することができます。グラフコアのIPUはAIに特化して設計されており、製造業、ヘルスケア、金融、製薬などさまざまな業界においてワークロードを高速化するとともに、AIに関する新しいモデルや技術を世に送り出してきた実績をもっています。」
NECは優れたソリューションパートナーとして、グラフコアのセールス、エンジニアリングチームと密接に連携し、日本だけでなく、欧州やその他の国々のお客様をサポートします。
グラフコア・ジャパンの代表取締役社長である中野 守は次のように述べています。「NECは世界で最も尊敬されている企業の一つです。グラフコアのIPUをAIコンピューティングの未来として捉え、自社製品の一部として採用いただくことで、グラフコアの技術を支持いただいたことを光栄に感じております。」
グラフコアのIPU-Podスケールアウトシステムは、AIに特化して一から設計されたIPUプロセッサを搭載しています。各IPUは1,472個の並列処理コアを持ち、超高帯域幅のメモリをシリコンダイ上に直接配置しています。このようなIPUの独自のアーキテクチャは、スパース(疎)なデータの処理やモデル構造の維持など、AIコンピュート機能の需要に最適化されたものです。
IPUやIPU-Podのハードウェアに加えて、グラフコアのPoplarソフトウェアスタックは、モデル構築用のネイティブPoplarフレームワーク、PyTorchやTensorflowなどの一般的なフレームワークとの完全互換性など、AI開発者向けの包括的なツール群を提供します。
グラフコアの顧客は、株式市場の動向予測や、新薬開発におけるタンパク質のモデリング、気象学、スマートシティ、宇宙論、素粒子物理学など、幅広い用途でIPUを使用しています。
グラフコアのシステムは、コンピュータビジョンや自然言語処理、レコメンダシステム、HPCとAIの融合などの分野において、現在最もよく知られているワークロードの高速化に使用されているほか、IPUのAI専用アーキテクチャを活用した次世代モデルの開発にも使用されています。

グラフコアについて
グラフコアは、2016年にNigel ToonとSimon Knowlesによって英国ブリストルで設立されました。AI計算に特化したプロセッサであるIPUの初期コンセプトをゼロから設計し、Deepmindの共同創業者Demis Hassabis氏やUberの当時のチーフサイエンティストZoubin Ghahramani氏など、AIコミュニティの有力者から投資を受けました。その後、セコイア・キャピタル、BMW、マイクロソフト、サムスンなどから総額7億1,000万ドル以上の投資を受けています。現在グラフコアは、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ本土、中国、韓国、そして日本にオフィスを構え、全世界の従業員は400名を超え、企業価値は27億7,000万ドルに達しています。

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