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プレスリリース

Moxa、タイムセンシティブネットワーキングの開発で米Intelおよび独port industrial automation GmbHと協業

(DreamNews) 2021年12月17日(金)14時00分配信 DreamNews



3社のコラボレーションによって、標準イーサネットを介した定時性ネットワーク通信を促進

台湾、台北、2021年12月17日 - 産業用通信およびネットワーキングのリーディング・カンパニーであるMoxaは本日、米Intel Corporation(以下Intel社)および独port industrial automation GmbH(以下port社)と協業し、タイムセンシティブネットワーキング(TSN)において、業界初となるready-to-use(そのままの状態ですぐに使える)でのアプリケーション間ソリューションの実現に向けたプラットフォーム開発を進めることを明らかにしました。今後3社では、ギガビット帯域幅とハイパフォーマンスとを組み合わせ、高い信頼性と強固なセキュリティを実現するソリューションの開発に取り組みます。チップメーカー、デバイスメーカー、ソフトウェアスタックプロバイダーという理想的な組み合わせによって進められる今回の共同作業は、現在のTSNが、成熟度と可能性、および有線ネットワークから無線ネットワークへの拡張において、次のステージに向けた準備が整っていることを示しています。無線TSNは、標準規格に準拠し、拡張性と柔軟性に優れたアプリケーションを実現し、あらゆる場所でIndustry 4.0と産業用モノのインターネット(IIoT)を具現化します。

この3社による協業は、あらゆる種類のトラフィックの共存を可能にする、真に統合された高性能ネットワークインフラの実現に向けて、大きな将来性を示しています。今回の開発では、CLPAエコシステムにおけるCC-Link IE TSNの最も完全なアプリケーションの一つとして、CC-Link IE TSN認定製品であるMoxaのTSN対応スイッチ、Intel社の最新世代プロセッサである第11世代Intel(r) Core(tm) i7プロセッサ、およびIntel I120 TSN対応プラットフォームが統合されます。さらに、このアプリケーションは、業界初のCC-Link IE TSN Class B認定マスタースタックを持つport社によって開発され、初のPROFINET CC-Dリモートステーションを介してTSN経由のPROFINET機能を実現します。

Moxa Networkingで副ジェネラルマネージャーを務めるZico Leeは、次のように述べています。「Moxaは、TSN標準の開発におけるパイオニアの1社として、主要な業界プレイヤーおよびお客様と協力して、あらゆる種類の産業用デバイスと、その上で稼働するプロトコルを含めて、あらゆるレベルでの通信に対応する統合ネットワークインフラの実現を加速するため尽力しています。複数システムからのリアルタイムなデータの取り込みや対応には、TSNと無線機能を組み合わせる必要があるという意見が急速に高まる中、MoxaではIntel社およびport社と密接に連携することで、TSNの開発を次のステージへと進めてまいります。」

このソリューションは、CLPAによるCC-Link IE TSN、TSN経由のPROFINET(PROFINET CC-D)、TSN経由のEtherCAT、次期OPC UA FXなどのデバイスとプロトコルを統合するフレームワークを特徴としています。また、TSNを経由するあらゆる産業プロトコルに対応するニュートラルミドルウェアも開発され、各種の産業用アプリケーションで使用されるセンサー、PLC、アクチュエータ間の同期通信を実現します。

Intel社の産業用IoTプラットフォーム部門シニアディレクターであるSunita Shenoy氏は、次のように述べています。「インテルアーキテクチャプロセッサ上でTSNとリアルタイム機能を使用するMoxaのソリューションによって、データの抽出と分析、アクションがリアルタイムに適用されるインテリジェント産業用エッジシステムに必要なレベルの定時性が実現されます。標準イーサネットベースのソリューションを使用することで、スマートファクトリーへのデジタル変革が加速するとともに、総所有コストを低減します。」

また、port社の最高技術責任者であるMarcus Tangermann氏は、次のように述べています。「TSNでは、標準化されたイーサネットのTSNインフラストラクチャデバイスを使用して、工場フロアのあらゆるデバイスを接続可能なイーサネットベースの技術が、ようやく利用できるようになりました。TSNインフラのコンポーネントは、ネットワーク内のすべてのデータストリームに関するより深い知識を備えているため、ネットワークトラフィックの高度な計画を立てることができます。」

フットウェア生産機器を製造する世界トップレベルの企業であり、オートメーションソリューションプロバイダー、ソフトウェアおよびスマート製造ソリューションサービスプロバイダーでもある台Orisol社の、アドバンスプロダクト開発部門シニアディレクターのEason Lin氏は、次のように述べています。「Moxaが業界に提供する産業用イーサネットとネットワーキングの専門知識は、現在および将来の製造アプリケーションにおいて制御の正確性を高めるとともに、スマートマニュファクチャリングにおけるエッジコンピューティング、産業用AIoT、マシンビジョンなどの進化するテクノロジーを支える、より広い帯域幅とリアルタイム通信を実現します。本日発表されたコラボレーションによって、私たちのTSNアプリケーションが無線の領域に拡大できる可能性が生まれたことを嬉しく思います。」

TSNは、市場全体で産業用イーサネットベースの通信における定時性と信頼性を改善する将来性のあるソリューションです。TSNがネットワーク全体にわたる正確な時刻同期とトラフィックの優先順位付けを行うため、ユーザーはパフォーマンスを損なうことなく、多種のトラフィックを単一のネットワーク上で組み合わせることができます。さらに本ソリューションは、タイムクリティカルな制御関連のタスクをサポートし、品質と出力における情報の処理方法に対する透明性を向上します。5GおよびWi-Fi 6/7接続という新たなパラダイムの出現によって、現在では、定時性通信を無線ネットワークに拡大することが可能となりました。

Moxaのタイムセンシティブネットワーキング(TSN)テクノロジー開発への取り組み
Moxaは、革新的な産業用接続テクノロジーおよびソリューションの構築に注力しています。Moxaは、TSNテクノロジー開発に対する取り組みの一環として、TSNソリューションが市場に出る前に、その安定性と信頼性を保証するため、世界で最も重要な6つのTSN相互運用性テストベッドに積極的に参加しています。MoxaはTSNテクノロジーの進化に継続的に関与しており、お客様が、統一されたオープンスタンダードのイーサネットインフラストラクチャを使用してIIoTおよびIndustry 4.0へと移行できるよう支援しています。Moxaが参加している6つのテストベッドは次のとおりです。
・ Industrial Internet Consortium(IIC)TSNテストベッド
・ Labs Network Industrie(LNI)4.0テストベッド
・ Edge Computing Consortium(ECC)OPC UA TSNテストベッド
・ Alliance of Industrial Internet(AII)TSNテストベッド
・ China Electronics Standardization Institute(CESI)TSNテストベッド
・ Taiwan Institute for Information Industry(III)TSNテストベッド


Moxaについて
Moxaは、産業用IoT(Industrial Internet of Things, IIoT)を実現可能にするエッジコネクティビティ、産業用コンピューティング、ネットワーク・インフラ・ソリューションのリーディングプロバイダです。業界における30年以上の経験から、全世界中にて6,500万以上ものデバイスを接続し、80ヶ国以上のお客様へのサービスネットワークを持ちます。産業用通信インフラに信頼性の高いネットワークと誠実なサービスを提供することで持続的なビジネス価値をお届けします。Moxa製品に関する情報は、Moxa企業サイト(https://www.moxa.com/jp/)をご参照ください。

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