プレスリリース
Oxford Instruments(オックスフォード・インストゥルメンツ)の創業者である、Sir Martin Wood(サー・マーティン・ウッド)が去る2021年11月23日に逝去いたしました(享年94歳)。生前のご厚誼を深謝し、謹んでご連絡申し上げます。
また、生前の功績を偲び、ご令室 Audrey(オードリー)様、およびご家族様へ、心から哀悼の意を捧げます。
Oxford Instrumentsは1959年、故Sir Martin Woodとその妻Audreyの住む家の物置から始まりました。Oxford Instrumentsはその名の通り、Oxford大学で最初にして、かつ現在でも最も成功したスピンアウトとして確立しています。Sir Martin Woodの指揮の下、弊社は世界で初めて超電導マグネットを開発しました。更に、核磁気共鳴研究の新たな分野を拓き、医療用MRIの実現に貢献いたしました。Sir Martin Woodの低温機器の設計・製造における先駆者としての功績と革新が、現代の極低温基礎研究の礎となっています。
Oxford Instrumentsの経営から退いた後も、名誉会長として企業活動へ積極的に関わり、ご令室とともに全社のイベントにも参加しながら家族と過ごしていました。Sir Martin Woodの才覚、革新性、そして熱意が、数多くの命を救い、我々の化学への理解を超越する画期的な開発の基礎となっています。一企業として幸運にも氏の先見の恩恵を賜り、そして氏を科学進歩に貢献した一人として称えます。
私たち社員には、Sir Martin Woodと過ごした時間や彼のアイディア、他者への思いやり、そしてより良い未来を築こうとする彼の姿が思い出されます。そのような氏の意志は、今日における弊社の意義だけではなく、Earth Trust、Oxford Trust、Sylva財団やその他の活動にも数多く反映されています。すべての社会により良い未来を築くため、氏が愛した活動を受け継ぎ、在りし日の姿に敬意を表します。
Sir Martin Woodと一緒に科学技術の発展に寄与できたことを、弊社の全員が誇りに感じています。
弊社ウェブサイトでは、下記ページをご覧ください。
Sir Martin Wood, 1927 -2021
https://www.oxinst.jp/news/sir-martin-wood/
オックスフォード・インストゥルメンツについて
Oxford Instruments(オックスフォード・インストゥルメンツ)は、産業用・研究用の高度な技術ソリューションを開発・製造し、グローバルに販売やサポートを展開しています。その歴史は、英国のオックスフォード大学から独立し創業を果たした1959年に遡ります。以来60年以上にわたり、イノベーションは弊社の成長と成功の原動力となってきました。次世代半導体・新世代通信・高機能材料・ヘルスケア・ライフサイエンス・量子技術・宇宙科学と、多岐にわたるアプリケーションを通じて、よりグリーンな世界への喫緊の課題解決に、弊社のコア技術が採用されています。物性物理研究用の極低温無冷媒希釈冷凍機や超電導マグネットをはじめ、電子顕微鏡用の元素分析装置、レーザーや光学式イメージング装置、更には原子レベルでの半導体プロセス用プラズマ技術でのデポジション・エッチングシステムなど、弊社の様々な先端テクノロジー製品を提供しています。
※オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社は、Oxford Instrumentsが日本における事業推進を目的として設立した日本法人です。
オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社
資本金:2億2016万1020円
代表者:代表取締役社長 清水 道夫
株 主:Oxford Instruments Holdings 2013 Inc.、 Andor Technology Ltd.
主要取引先:国公立及び民間企業の研究開発機関、半導体デバイスメーカー、電子顕微鏡メーカー
事業内容:科学研究機器、半導体プロセス装置、分析機器の輸入販売・修理・買取
設 立:1991年6月27日
認証取得:ISO9001 2015(2017年取得)