プレスリリース
医療的ケアが必要な子どもの避難支援ネットワーク 『ひなんピング』 移動式避難所「キャンピングカー」見学会を世田谷区にて初開催します
女性の社会参画を支援している特定非営利活動法人輝くママ支援ネットワーク「ぱらママ」(岡山県岡山市、代表理事:藤井弥生)は、災害時の要支援者である「医療的ケアが必要な子ども」(以下、医ケア児)のいる家族の元へ、移動式避難所「キャンピングカー」を早期に届けるネットワークシステムを構築します。その事業の一環として、2022年3月までに、個別避難計画書をオンライン上で作成するシステム制作、キャンピングカーの見学会、楽しくアウトドアをしながら避難体験イベントなど、企業や自治体に協力していただきながら、医ケア児家族の避難支援に関連する様々な事業を実施いたします。
一年目となる今年度は、岡山県内にて実施して参りましたが、東京、福岡、福井など、全国からお問合せをいただき、地域性が大きく関係することが明確になりました。地形や住宅事情、共助の仕組みなど地域によって異なるため、必要な支援も異なります。今後の全国展開を見据え、日本最大級の医療センターを持ち、医ケア児の先進的な支援体制を整えつつある世田谷区にて、全国で初めての見学会を開催することといたしました。
※医療的ケアが必要な子=生きるために日常的な医療的ケアと医療機器(気管切開部の管理,人工呼吸器の管理,吸引,在宅酸素療法等)が必要な子(以下、医ケア児)
■医療的ケアが必要な子どもの避難の現状と課題
≪避難所≫公的な避難所を利用できるのは、要支援者1名に対し介護者は1名と限定されており、家族で避難することはできません。また、免疫力の低い医ケア児にとって、避難先で3密回避できる環境は必須条件となります。さらに、環境の変化に弱い子どもが多く、避難所では精神衛生上の配慮も必要です。
≪電源確保≫命に直結する医療機器に必要な電源の確保が最も重要な課題となり、在宅避難時に有効な発電機や蓄電池を備えておくことが推奨されています。持運びの利便性、燃料、購入費用やメンテナンスなどの課題があり、備えは進みません。
■『ひなんピング』の概要と2つの目的
医ケア児家族の避難手段・一時避難所として、100Vの電源を備えたキャンピングカーを活用します。
詳細は→https://paramama.jp/blog/category/hinanping/
(1)マッチングシステム「ひなんピング」
避難を希望する医ケア児家族と衛生面・プライバシーと電源確保が可能なキャンピングカーをマッチングするシステムです。事前に登録した個別避難計画書『イッツミー』を医師・看護師ネットワークと連携することで、医療従事者のサポートを受けることも可能となります。
(2)楽しく防災キャンプ「ひなんピング」
マッチングシステムを利用する前提として、「イッツミー」に登録をし、日頃から自助の意識を持つことが重要です。楽しく防災キャンプ「ひなんピング」に参加することで、自助の重要性を知り、各家庭での避難シミュレーションをサポートします。
■「第9回キャンピングカー見学会」の開催概要
世田谷区にてキャンピングカーネットワークとしてご協力いただいている東京キャンピングカーレンタルセンター(東京都新宿区)の協力の下、キャンピングカーの見学会を開催いたします。キャンピングカーは決して身近な乗り物ではないため、日頃からの備えの第一歩として、実際に乗り心地や車内での過ごし方を体験し、車中泊避難をシミュレーションしていただきます。
開催日:2021年11月26日(金)
時 間:15時30分〜17時頃 ※出入り自由
場 所:国立成育医療センター 駐車場 東京都世田谷区大蔵2-10-1
※場所をお借りするだけですので、直接医療センターへのお問い合わせはお控えください。
内 容:キャンピングカーの見学会
参加費:無料
申 込:特になし ※密を避けるため少しお待ちいただきます。
問合せ:NPO法人輝くママ支援ネットワークぱらママ事務局 086-238-8037(平土日祝日9時〜18時)
■特定非営利活動法人輝くママ支援ネットワークぱらママについて
◎お問合せ先/事務所所在地
〒700-0921 岡山市北区東古松485-4 2F
TEL:086-238-8037 FAX:086-206-6655 HP:https://paramama.jp
◎設立・創立年月日
設立:平成22年4月1日 創立(法人化):平成24年8月1日
◎スタッフ
常勤5名、非常勤5名、在宅2名、他登録スタッフ約10名(託児スタッフ含)
理事:井上隆智(株式会社トラスト大創 代表取締役)/矢野美保子 監事:大倉宏治(株式会社グローカル)
◎行政との実績
平成24年より、内閣府、岡山県、岡山市、赤磐市など、女性の社会参画に関わる事業を実施