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プレスリリース

日本ゲッツナー株式会社

防振材の大手メーカー、ゲッツナー社のマススプリングシステム、 世界的に有名なウィーンのコンサートホールで完璧な音響を実現

(DreamNews) 2021年10月08日(金)11時00分配信 DreamNews

(東京、2021年10月8日)- ウィーン楽友協会の黄金ホールは世界有数の音響効果を誇るコンサートホールの一つに数えられており、ニューイヤーコンサートは毎年90を超える国々の数千万人が視聴します。
2002年、本部からわずか4メートルの距離に地下鉄のトンネルが建設された際には、顧客に対して出来るだけ妨げのない音響の経験を提供するために、マススプリングシステム(MSS)には耐振動技術のスペシャリストであるゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社(本社:オーストリア・ビュルス市)のSylodyn(R)のポイントベアリングが採用されました。それから17年間の長きにわたり、毎日約4億5,000万トンもの荷重を支えてきた同システムは、今でも劣化することなく高い性能を発揮しています。

ウィーン楽友協会の本部のすぐ横に新たな地下鉄路線を建設する承認を得るにあたっては、同本部にある有名なコンサートホールのいずれにおいても騒音と振動のレベルが決して増加しないよう、事前調査をする必要がありました。「弊社のソリューションは、Sylodyn(R)の点支持を採用したマススプリングシステム(MSS)の敷設です。同システムの垂直方向の固有振動数は5.5Hzであり、エラストマー素材のベアリングを用いたMSSにおいて達成された中で、史上最小の数字です」と、ゲッツナーのオーストリア本社でプロジェクトマネージャーを務め、システム開発の責任者でもあるマルクス・ハイムは述べました。

100メートル区間で、合計192個のベアリングが設置されていて、その狙いは、隣接する地下鉄からの振動と騒音の妨げなく、楽友協会を訪れた人々がコンサートを楽しめるようにすることです。

新たな車両がもたらす新たな課題
ウィーンの地下鉄は現在、最新鋭の車両を運行しているため、これまでの車両とは発生する音と振動が異なります。また、本部の構造に関しても、新たな窓の設置など、いくつかの変更がありました。「取り巻く環境が変わっていること、そしてトンネルの建設後には路線ごとに250本の車両から毎日約4億5,000万トンという総荷重がかかり続けていることから、同MSSの長期的な性能を確認することが必要だと考えました」と、マルクス・ハイムは述べました。
2019年、様々な計測を実施した結果、同システムの計画および敷設時に設定された高い要件が今でも満たされているかを確認しました。様々なタイプの車両を用いた試験において、MSSの固有振動数、スラブ、トンネルの床面、およびトンネルの壁面における騒音発生量、ならびに車両通過時のスラブの歪みを測定しました。さらに、「黄金のホール」を含む3つのコンサートホールにて、高さ2.5メートルの地点でホール内に侵入する空気中の2次騒音量を測定しました。

17年経過後も最適な性能を保持
その結果は目を見張るものでした。「17年経過した後も、防振性能は劣化することなく高いレベルで保持されています。侵入する騒音量に関するアセスメント条件も、今でも全て満たされています」と、マルクス・ハイムは言います。「MSSの垂直方向の固有振動数をインパルス励振、環境の微小地震動、および列車通過時の計測で測定したところ、2003年の検収試験の時から変わっていないことがわかりました」。Sylodynのベアリングの動力学的特性は、長年使用される中でも劣化することがなかったのです。

詳しくはこちらを参照ください:https://www.getzner.com/ja/case-studies/permanent-sound-and-vibration-protection-for-viennas-musikverein-concert-hall

MSSマススプリングシステムの地下鉄路線への導入事例:
- リヤドメトロ(サウジアラビア)
- デリーメトロ(インド)
- 成都市メトロ(中国)
- 重慶市メトロ(中国)
- バンガロールメトロ(インド)
- 東莞市メトロ(中国)
- 福州市メトロ(中国)
- 南京市メトロ(中国)
- ラクナウメトロ(インド)
- ソウルメトロ(韓国)
- 河南線(韓国)
- ジャイプールメトロ(インド)
- 水仁線(韓国)

ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ(Getzner Werkstoffe GmbH)
ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社は防振分野で世界をリードする会社です。当社のソリューションは、Sylomer(R)(シロマー)、Sylodyn(R)(シロディン)、Sylodamp(R)(シロダンプ)、Isotop(R)(アイソトップ)といった製品はいずれも ゲッツナーの自社施設で開発、製造されています。これらの製品は、鉄道、建設、および製造業分野で、振動と騒音の軽減、組み込み部品の寿命延長、ならびに線路、車体、構造物、および機器のメンテナンスおよび修理の必要の最小化を目的に使用されています。当社はゲッツナー・ムッター社の子会社として、1969年に設立されました。 ゲッツナーの防振ソリューションは世界各地で販売されています。ビュルスおよびドイツの拠点に加えて、ゲッツナーは中国、フランス、インド、日本、ヨルダン、およびアメリカ合衆国に事業所を構えています。欧州に緊密な販売ネットワークを擁し、それに加えてアメリカ合衆国、南米、および極東地域でも販売パートナーを有しています。世界中の計40ヶ国の販売パートナーが、ゲッツナー・ヴェアクシュトッフェの製品を各地で販売しています。騒音と振動の軽減を通して、ゲッツナーは人生の質および労働条件の質の向上に貴重な貢献を行っています。

会社概要 - ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ(Getzner Werkstoffe GmbH)
設立年: 1969年(ゲッツナー・ムッター社の子会社として設立)
最高経営責任者: ユルゲン・ライナルター
従業員数: 490人(うち360人がビュルス本社勤務)
2020年の総売上: 1億550万ユーロ
事業分野: 鉄道、建設、製造業
本社所在地: ビュルス(オーストリア)
事業所所在地: 北京市、崑山市(中国)、ミュンヘン、ベルリン、シュトゥットガルト(ドイツ)、
リヨン、パリ(フランス)、プネー(インド)、アンマン(ヨルダン)、
東京(日本)、シャーロット(アメリカ合衆国)、メルボルン(オーストラリア)
輸出比率: 91%

画像1:ウィーン楽友協会1
キャプション:2002年から効果が持続。ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェはウィーン楽友協会の本部を騒音と振動から保護しています。   出典:ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社



画像2:ウィーン楽友協会2
キャプション:「黄金のホール」にて侵入する空気中の2次騒音量を測定したところ、ベアリングの材料特性は17年が経過しても変化していないことが証明されました。
出典: ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社



画像3:
キャプション:地下鉄のトンネルは楽友協会本部からわずか4メートルの位置にあります。写真のどちらのタイプの車両も使用されています。
出典:ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社



画像4:
キャプション:高い効果と耐久性。Sylodyn素材のポイントベアリングを採用し、垂直方向の固有振動数が5.5Hzのマススプリングシステムです。
出典:ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社



画像5:マススプリングシステムの個々のベアリングの模式図
キャプション:ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェのマススプリングシステムは、世界各地の地下鉄、鉄道、および都市高速鉄道の路線に敷設されています。
出典:ゲッツナー・ヴェルクシュトッフェ社



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