プレスリリース
NGPとJTP、大型自動車リサイクル部品の環境負荷低減効果に関する産学共同研究を開始 〜カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーを推進〜
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(本部:東京都港区、理事長:小林 信夫、以下 NGP)と一般社団法人日本トラックリファインパーツ協会(本部:石川県金沢市、代表理事:新井 栄、以下 JTP)は、富山県立大学工学部機械システム工学科 森 孝男名誉教授・山田 周歩講師(富山県射水市)、明治大学理工学部機械情報工学科 井上 全人教授(生田キャンパス:神奈川県川崎市)との産学共同で「大型自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究」を開始しました。
【研究会の名称】
NGP×JTP大型自動車リサイクル部品産学共同研究会
【研究テーマ】
大型自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/413825/LL_img_413825_1.png
NGP×JTP大型自動車リサイクル部品産学共同研究会
製造工程における資源投入量の多い自動車産業界では、大量生産・大量消費・大量廃棄のリニアエコノミー(直線型経済)を続けていくと資源の枯渇や廃棄物の増大を招くことから、廃棄物を生み出さず、製品・資源を高い価値を保ったまま循環させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)への転換がとりわけ重要です。
また、自動車は製造工程や使用過程におけるCO2排出量が大きく、気候変動に大きな影響を及ぼすことから、脱化石燃料、再生可能エネルギー促進、電化といった製品のライフサイクル全体で考え方を転換し、カーボンニュートラルを実現していくことが必要であり、サーキュラーエコノミーへの転換がますます重要となります。
リサイクル部品は、採掘した天然資源を加工して生産する新品部品と比べて大きな省資源・省エネルギー効果があり、CO2削減効果も期待できることから、カーボンニュートラルに貢献するとともに、サーキュラーエコノミーを推進する製品といえます。
JTPは、トラックに特化した唯一のリサイクル団体として、使用済みトラックの解体・リサイクルを行うとともに、使用済みトラックから取り外した部品から生産した大型自動車のリサイクル部品の流通を担っています。自動車業界がカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーへの転換を進める中で、大型自動車のリサイクル部品が環境負荷削減に大きく寄与することを示し、その普及拡大を目指しています。
一方、NGPは、2013年5月より、富山県立大学と明治大学との産学共同で「自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究」を行っており、部品の重量・素材調査や生産工程の調査等を行ったデータをもとに、LCA※1ソフトを使用して主に普通自動車のリサイクル部品利用によるCO2削減効果を算出しています。
JTPの持つ大型自動車の知見と、NGP・富山県立大学・明治大学とでこれまで研究してきた知見を活かすことで、大型自動車リサイクル部品の環境貢献度を数値化し、その価値を高め自動車リサイクル業界全体の発展に寄与するべく研究を開始する運びとなりました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/413825/LL_img_413825_2.jpg
記者会見の様子
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調印式の様子
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NGP小林理事長(左)とJTP新井代表理事(右)
【今後について】
JTP加盟会社の工場で部品の解体と素材調査を行い、LCAソフトを用いてCO2削減効果を算出します。今後は、リサイクル部品の利用拡大を通じて、カーボンニュートラルの達成とサーキュラーエコノミーの推進を目指し、自動車リサイクルが持続可能な社会に貢献することを目指していきます。
※1 LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、部品を生産する時に発生するCO2だけではなく、部品を作るための資源採掘から、原料生産、部品生産、使用、処理までライフサイクル(生涯)、アセスメント(評価)する手法のことです。
<一般社団法人日本トラックリファインパーツ協会>
代表者 : 代表理事 新井 栄
所在地 : 石川県金沢市近岡町773番地1
事業内容: 大型自動車リサイクル部品の流通ネットワーク及び
品質基準の構築 など
URL : https://jtp.or.jp/
<NGP日本自動車リサイクル事業協同組合>
URL: https://www.ngp.gr.jp/
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