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東京都企業立地相談センター

日本の製造業を支える新しい仕組みづくりを目指す、日本製鉄株式会社発のスタートアップ企業「株式会社KAMAMESHI 代表取締役社長 小林 俊氏」の取材記事を8月6日公開

(@Press) 2024年08月06日(火)12時45分配信 @Press

東京都企業立地相談センターは、日本製鉄株式会社発のスタートアップ企業「株式会社KAMAMESHI(所在地:東京都大田区) 代表取締役社長 小林 俊氏」に取材を行い、その内容を東京都企業立地相談センターホームページにて2024年8月6日に公開しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/405228/LL_img_405228_1.jpg
株式会社KAMAMESHI 代表取締役社長 小林 俊氏

■製造業をフラットにつなぎ、共に未来を創る仲間を増やす
東京都大田区を拠点とする株式会社KAMAMESHIは、日本の製造業を支える新しい仕組みづくりを目指す、日本製鉄株式会社発のスタートアップ企業です。一度聞いたら忘れられないインパクトある社名は、製造業全体を「同じ釜の飯を食う仲間」にしていきたいという想いを込めて名付けたといいます。

代表取締役社長の小林 俊氏に、創業までの経緯、事業内容、東京立地のメリットについて取材しました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/405228/LL_img_405228_2.png
製品メーカーを頂点にした垂直型のつながりが強い現状を変え、地域や業界を横断した水平型のつながりによって共に支え合う仕組みづくりを目指す

■仲間と事業案を検討、社長に直談判し日本製鉄発のスタートアップが誕生
大学時代から製造業の中小企業とつながりがあるという小林氏。まずは起業までの経緯を振り返っていただきました。

日本製鉄に入社して10年が経った頃、小林氏は製造業の課題解決のために何かしたいと、志を同じくする仲間を集めて事業検討の取り組みをスタートします。今では業界も年齢もさまざまなメンバーが活動を支援してくれるようになりました。

「私たちが重要課題と捉えたのは“設備の老朽化”です。いろいろな現場を見せてもらうと、主力で動いているのは一番古い設備というところがとても多い。老朽化した設備は維持負担が大きく、部品調達に時間がかかる、部品が廃盤になって入手できないなど、復旧をあきらめざるを得ないケースも。突発的な設備故障が致命傷になって廃業する中小企業も少なくありません。一方で、設備部品は大量ロットでの購入が必要となるため、各社が過剰在庫として抱え、廃棄されることも多い。そこで、製造業の業界を横につなぐ仕組みをつくることで、リソースを補完し合いながら課題を解決していくことを目指しました」

チームで検討を重ねてつくり上げた事業案は、経済産業省・JETRO主催の「始動 NEXT Innovator 2021(グローバル企業家等育成プログラム)」のDEMO DAY優秀賞を受賞。代表の小林氏は米国シリコンバレー派遣選抜者に選ばれます。

「起業を決意したのは2023年です。日本製鉄に社内起業制度はなかったので、これまでの実績をテコに社内でPRし、最終的には社長に挑戦させてほしいと直談判しました。幸いにして『応援する』と快く許可をいただき、日本製鉄社員のまま、出向というカタチで株式会社KAMAMESHIの社長を務めています」

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/405228/LL_img_405228_3.jpg
KAMAMESHIのWEBサイトにて、登録されている設備部品の在庫状況や、持っている企業などの情報をいつでも確認することができる

■在庫管理システムで登録企業と部品数を増やしマッチングへ
2024年4月、同社は中小製造業者向けの設備部品管理・マッチングプラットフォーム「Kamameshi」の有償版をリリース。サービスの概要と特徴を伺いました。

「設備一つとっても必要な部品は山のようにあり、数千点もの部品の予備をすべて持つのは現実的に不可能です。それでも各社何かしらの部品を持っているので、それをうまくマッチングできればと考えました。しかしマッチングのためだけに登録する会社はないので、まずは部品の社内在庫管理システムを提供。これは、現場の棚卸でQRコードを使ったり、廃盤品情報の見える化をしたり、在庫管理の効率化をサポートするサービスです。もう一つは会員制の部品売買プラットフォーム。商社や問屋にも滞留している部品が山のようにあるので、Kamameshiに登録して不要なものをさばいてもらうことを目的にしています。この二つをメインに、まずは中堅企業をターゲットにして、会員数と登録部品点数を増やしていこうと考えています」。

リリースから4カ月で既に導入を決めた企業が60事業所以上あり、2024年度中に200事業所の導入を目指しているとのこと。

「もともと設備保全をやっていた人間がシステムを開発しているだけにユーザーの利便性が高いことが、他社が提供している在庫システムとの大きな違いです。また、当社には日本製鉄の元々の付き合いやネットワークを活用して広げていけるのも強み。日本製鉄の社員やグループ会社の協力も追い風になっています」

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Kamameshiサービスの活用シーン。
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部品在庫管理のDXを実現し、リスクの見える化をした上で、
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/405228/LL_img_405228_6.jpg
リスクの見える化をした上で、会員間で必要な部品をスムーズに融通し合うことができる場を提供

■大田、東京立地のメリット〜意思決定者のいる本社が多く、国内外のアクセスが容易
KAMAMESHIが創業地として選んだのは大田区創業支援施設「六郷BASE」。六郷BASEにはフリーアドレスのコワーキングスペース、半個室型のシェアードオフィス、完全個室のオフィスの3タイプがあり、同社はコワーキングスペースに入居しています。

「ここを選んだ理由は大きく3つあります。一つは、大田区は創業支援が手厚くスタートアップに有利であること。二つ目は、大田区には製造業の中小企業が多く、顧客になり得る企業がすぐ近くにいること。三つ目は、利用料金が格段に安いことです。実際に入居してみると、スタッフと利用者の距離感が近く、イベントや展示会などを通じて大田区内の企業とつないでくれるなど協力的で助かっています。大田区の斡旋制度による融資が決まったのも、紹介された大田区内で開催されたピッチイベントがきっかけでした」

続いて東京都立地のメリットを伺いました。

「何より、東京には企業の本社が多いですよね。工場を地方に移しても本社は東京にあるケースが多く、最終的な意思決定者が近くにいるメリットは大きいと実感しています。加えて、国内外どこへ行くにも東京は有利です。これからは九州や北海道など、遠隔地へ行く機会も増えますし、今年からどんどん海外にも出張に行く計画です。実はKamameshiの在庫管理システムは中国語、タイ語、英語、インドネシア語が使用可能。日系企業の海外拠点の在庫管理も一元化できると利便性が高まるので、各国ならではの課題も見つけてさらに会員企業を広げていきたいと考えています」

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/405228/LL_img_405228_7.jpg
KAMAMESHIでは同じ悩みを持つ経営者の業界横断的なコミュニティを形成。工場見学会や交流会、セミナーや勉強会などを企画運営している

■企業概要
会社名 : 株式会社KAMAMESHI
所在地 : 東京都大田区南六郷三丁目10番16号(六郷BASE内)
代表者 : 代表取締役社長 小林 俊
設立 : 2023年(令和5年)8月1日
事業内容 : 1. インターネット等のネットワークを利用した
設備・部品・商品等の提供システム・
プラットフォームの開発、運営
2. コンピュータソフトウェアの
設計・開発・販売及び保守業務
3. インターネットを利用したマーケティング、
商品の発注、物流、代金決済等に係る
コンピュータシステムの開発及び販売等
ホームページ : https://kamameshi.com
サービス紹介ページ: https://kamameshi.com/lp/


■情報配信元
東京都企業立地相談センター
ホームページ: https://ilsc.tokyo/


■東京都企業立地相談センターとは
企業や個人事業者様を対象に創業や事業拡大する「場所」探しのご相談を不動産専門アドバイザーが無料で承っております。ご希望条件をお伺いし、事務所、店舗、工場、事業用地などを取り扱う民間不動産事業者に一斉照会いたします。
その他、都や都内区市町村の公的物件情報や支援制度もご案内しております。
(東京都企業立地相談センターは東京都産業労働局が運営しております。)


■記事掲載
東京都内に立地し活躍されている企業様や区市町村の企業支援担当者へインタビュー記事を東京都企業立地相談センターホームページに掲載しております。
ページURL: https://ilsc.tokyo/voice/046.html

プレスリリース提供元:@Press

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