プレスリリース
リグリットパートナーズ、倉敷中央病院とコンサルティング契約締結 学びと成長の場としての魅力ある職場づくりに向けたDX推進やタレントマネジメントの実現を目指す
株式会社Regrit Partners(本社:東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー13階、代表取締役:山木 智史、以下、「当社」)は、公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院(所在地:岡山県倉敷市、院長:寺井 章人 以下、倉敷中央病院)が第6次中期経営計画(2024年4月〜2027年3月)で掲げる「スキルアップと自己実現を実感できる、病院スタッフにとって魅力ある職場」の実現をサポートするために、倉敷中央病院とコンサルティング契約を締結しましたのでお知らせいたします。
■背景・支援概要
2024年4月から医師にも時間外労働の上限規制が適用されることを受け、多くの医療機関では医師をはじめ、職員の働き方改革実現へ向けた取り組みが進められてきました。また、少子高齢化による労働力人口の減少に伴い、医療従事者が不足する地域もみられるようになっています。危機的状況となっている地域医療体制を保持するための改革は、急務となっています。
岡山県西部圏域約80万人に医療を提供する倉敷中央病院においても、高齢救急患者の需要増加など厳しい外部環境の中で、地域医療を支える医療従事者の継続的確保が重要な課題となっています。その取り組みとして、第5次中期経営計画(2021年4月〜2024年3月)ならびに第6次中期経営計画において、単なる「働き方改革」ではなく、人の心を大事にする医療を実践し、地域とともに歩み続ける、「学びと成長の場としてこれからを支える有為な医療人材を惹きつける病院」を目指しています。
当社においては2023年9月から支援を開始し、当社方法論(HCM:Human Capital Management)に基づき、倉敷中央病院と協働作業にて学びと成長の場としての魅力的な職場づくりを実現するための方針を打ち出しました。さらに、本取り組みの推進組織である人事部門における業務の可視化・分析をおこないました。従業員向け手続き業務、給与・勤怠業務から、職員の働きやすさ、働きがいを実現する人事制度立案、人事DXの推進の取り組みにシフトするための施策を立案しています。
2024年5月からは本取り組みの第一ステップとして、最適な場所・時間で効率の良い働き方を実現するために、ペーパーレス化を進め、職員の手続きがスムーズにできるデジタルサービスの導入に向けての取り組みを開始しました。さらに、24時間・365日問合せに対応できるAIの導入を図るとともに、職員のITリテラシーの向上にも取り組んでまいります。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/396413/LL_img_396413_1.jpg
イメージ図
■今後の展望
学びと成長の場としての魅力的な職場づくりを実現するために、以下の取り組みを連携して実施する予定です。
スキルアップと自己実現を実感できる、病院スタッフにとって魅力ある職場(新世代の価値観で“イキイキ”働ける病院となる)を実現する人事制度・取り組みを行います。
● 働き方改革を実質的な運用で「働きがい」につなげる
● “イキイキ”をプラスする要素を強化すると共にマイナス要素を撲滅し、あらゆるハラスメントから解放され、職員が安心して能力を発揮できる心理的安全性の高い職場を目指す
● タレントマネジメントとして最適配置・評価ができる体制を整備する
→(1)求められる人材が育つための評価を軸とした制度改革
(2)多様な人材・働き方を用意し、活躍できる環境・居場所づくり
【職員が本来業務へ集中できる体制の構築を図る】
● ヒトに関わる業務について、組織上の役割を見直す。役割を見直す際にはそれぞれの連携についても十分検討する
● 職員一人ひとりの見える化・分析をおこない、個人の課題、組織の課題の早期発見・解決を行える仕組みの導入を図る 特に人材の確保の観点から離職防止への取り組みを強化する
● 現場マネジメント層への支援を行う
【地域住民、患者、職員との絆を強め、持続的な“イキイキ”を実現する】
● パーパス・経営理念、人事部門の制度・取り組みに対する職員の共感(EX)が、CXを高め、地域住民・患者・企業の絆を強くする
● パーパス・経営理念、取り組みを地域住民へ発信することで、職員への共感(感謝)、地域の取り組みの共創・就職へとつながり、病院と職員の絆が強くなる
【人事部門が上記を実現するために、オペレーション業務をBPR、インハウス、アウトソーシングする】
● 今後取組むべき業務と、オペレーション業務とに分ける
● 職員の利便性を損なうことなく、業務量の削減を図る施策を実行する
● 整理したオペレーション業務をインハウス、アウトソーシングする
<倉敷中央病院 中村 育雄常務理事・事務長コメント>
私は入職が2021年2月、事務長就任は2022年4月ですが、職員はコロナ禍という非常時を乗り越えるために一致団結して私利私欲なく献身的に働き、高度な医療で地域の医療機関を支える存在という印象でした。一方で、医師、看護師、事務など様々な職種で専門性が高いがゆえにサイロ化しやすく、部分最適、責任意識の厳しい職場でもありました。また、キャリアパスについて医師や、薬剤師・看護師などは明確化している部分もありますが、事務、一部の技師などはキャリアパスが描きにくい構造になっていました。そのため究極のゴールを全職種全年代について職員が成長でき、キャリアパスがイメージでき、モチベーションを持てる制度とし、優先順位をつけて取り組んでいきたいと考えました。
取り組みを開始するうえで、推進部署である人事課について、現状を把握するために業務の棚卸から始めました。2023年9月からリグリットパートナーズに依頼し調査・分析していただいた結果、想像以上に行政文書などの提出に翻弄され煩雑な状況であることが分かったこと、現在は整理がつきそうな状況になってきたと感じています。キャリアパスや人材育成、優秀な人を確保するための取り組みを進めるうえで、煩雑な業務を整理し、本来やるべき業務へのシフトを進めていければと思っています。
リグリットパートナーズには、総論にとどまらず、実際に並走し反応を見ながら、デジタルツールの選定・導入をしてくれており、本当の意味でソリューションを出そうとしてくれていると感じています。今後のタレントマネジメントの取り組みについても、非常に期待しておりますので、親身にロジカルに取り組んでいただけるものと期待しています。
<倉敷中央病院 福岡副院長(院長補佐)コメント>
人材開発センターを設立した際には、「戦略的思考」「難しい状況でのコミュニケーション」「倫理的行動」の3つを教育テーマとしました。現在は、倫理研修会やマネジメント研修、多職種間でのコミュニケーション促進のためのワーク、安全な医療を提供するためのTeamSTEPPS研修などを実施しています。これらを通して戦略的な思考と倫理的な行動を身につけ、現場でチームとして実践する能力を得る機会を提供しています。医療機関では、それぞれの分野・部門の専門的な知識やスキルが優先されがちですが、病院が汎用性の高い学びの機会を提供することで、職員が外部の労働市場でも高く評価されることを目指しています。
今回のプロジェクトでは、職員一人ひとりの評価データを蓄積し活用して、人材育成の視点から建設的フィードバックを行い、現場のミドルマネージャーが挑戦する機会を与え、職員の主体的な成長を促す仕組みができればと思っています。さらに、評価軸は当院の利用者、つまり患者や地域住民の視点を取り入れたものにする必要があり、医療を越えた幅広い視点が必須だと思っていました。
リグリットパートナーズには、人事領域における大手企業の経験を活かして、この仕組みの構築に貢献してくれることを期待しています。
<Regrit Partners Principal 千原 憲四郎コメント>
本取り組みは、推進組織である人事課の変革による本来業務へのシフト、タレントマネジメントの導入を通じて、病院スタッフにとって魅力ある職場づくりの実現を目指しています。当社は人事領域における豊富なナレッジの活用と、当社の強みである現場やチームの状況を踏まえての伴走により実現を図ります。また、デジタル技術を活用しエッセンシャルワーカーである職員の方々の働きやすさと働きがいの向上を実現することで、DX(デジタルトランスフォーメーション)からEX(従業員体験価値)、さらにはCX(顧客体験価値)への向上につなげ、地域社会に貢献できればと考えています。
■倉敷中央病院について
倉敷紡績社長の大原孫三郎によって大正12年(1923年)に設立された民間病院で、2023年6月2日に創立100年を迎えました。「患者本位の医療」「全人医療」「高度先進医療」の3つの基本理念を掲げ、急性期地域中核病院として、岡山県西部圏域約80万人の住民の健康を守っています。
ベッド数は1,172床で医師数562人(ジュニアレジデント64人含む)、総職員数3,818人(2024年4月1日現在)。年間の新入院患者数約2万8千人、手術件数約1万1千件。
■Regrit Partnersについて
当社は2017年に様々な業界のプロフェッショナルを中心に設立したコンサルファームです。「CxO firm」をVisionに掲げ、クライアントや当社から主要なビジネスリーダーを輩出する人材輩出企業を目指しています。7年目を迎え社員数約400名と急成長しており、同年に設立したスタートアップの中でも、トップクラスの成長率を誇る企業です。
Financial Times(英)・Statista(独)が共同調査した「FT ranking: High-Growth Companies Asia-Pacific 2023/2024」にて日本における急成長企業ランキング2年連続1位(Management Consulting部門)を獲得しております。
設立以降、プライム取引比率100%で、DX推進、事業構築、部門再編、BPR、人的資本経営に伴う人事変革などのコンサルティングサービスを提供。金融、商社、製造、建設業界などを中心に、平均売上高7,000億円以上のエンタープライズ企業に対して、約600件のプロジェクト実績を有しています。
【会社概要】
社名 : Regrit Partners(リグリットパートナーズ)
本社所在地: 東京都千代田区紀尾井町1-3
東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー13階
代表取締役: 山木 智史
設立 : 2017年8月7日
HP : https://regrit-p.com/
note : https://note.com/rp_note
プレスリリース提供元:@Press