プレスリリース
吹田まちづくり合同会社は、大阪駅から電車で9分、人口約38万人の吹田市の玄関口の1つ、JR吹田駅周辺を「吹田のキッチン」=北摂で美味しい食材と飲食店が集まる場所へとリ・ブランディングするプロジェクトを始動します。「吹田のキッチン」には、「手づくり」「手仕事」「目利き」商店街と食品街の歴史を踏まえた、良い食材と温かみのある飲食店が集まります。
まずは、今から65年前に誕生した「新旭町通り(しんあさひまちどおり)商店街」の一部、約110mほどのアーケード区間を「吹田・アサヒキッチン」と名付けてリニューアルします。その中でも特に、約50年前に誕生して生鮮食材を扱うお店が集まっていた「新旭町通食品街」(約90m)は、今も昭和の市場の香りが漂う場所。元気に営業を続けているお店と一緒に「昼は食品街、夜は飲食街」として、照明デザインもレトロな雰囲気を残しつつ、新しくなります。現在、地元の商店街(新旭町通り商店街協同組合)と事業者・専門家が集まって作ったプロジェクトチームが、意欲ある出店希望者を募集中です。
今回の募集区画は7区画(9m2〜48.8m2)。食品販売や飲食店を新たにスタートしたい事業者や起業者向き。希望者は企画書を提出していただき、相談の上で、随時出店店舗を決定します。一次募集締め切りは令和6年1月中旬で、その後も空き区画があれば随時受け付けします。
先行店舗として、対象エリアに12月19日に新店舗(人類みなまぜそば・麺類専門店)も開店。全区画のオープンは令和6年3月下旬を目指しています。
また、3月16日(土)にオープニングイベントの開催も予定しています。昭和の時代に栄えた街の商店街で、令和の時代にも「吹田の美味しい!」を創っていきます。
※新旭町通り商店街は、戦後の露天商の集まりを由来とし、昭和33年に商店街組合を設立。その際に旭町交差点を挟んで、主に衣料品店を吹田駅側に、食料品店を神崎川側に集めた。アーケードは昭和40年代に整備された、と言われている。
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空店舗の多い現在の商店街
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「吹田・アサヒキッチン」新イメージ
■取り組みの説明(詳細)
1) 吹田の商業活性化とまちづくりの取り組み
JR吹田駅の南側は約500m四方に、小規模の業務・商業・住宅が密集しているエリア。そのエリアにある5つの商店街の店舗数は、合計300店舗ほど(2021年)。組合加盟以外の店舗も約50店舗=合計約350店舗が集まっています。現在、その半数以上が食品製造・販売店と飲食店で、近年は夜にも営業する飲食店も増えつつあるところ。
この地区の飲食シーンを盛り上げようと、地元商業者・事業者の有志は平成25年度より毎年、JR吹田駅周辺の飲食店の「はしご酒」をしながら、飲食店舗の魅力を伝えるイベント「吹田バル」を開催。また、JR吹田駅前広場を主会場に、ハンドメイド作家を中心とする手づくりの小規模店舗が参加する定期マルシェイベント「ビレッジマート吹田」を令和元年5月より毎月開催。このエリアの魅力や変化の兆しを伝えてきました。
2) 取り組みの実施経緯
吹田の商店街エリアは、緑とナチュラルな「北摂」のイメージとは異なりますが、100年を超える「街」としての香りが色濃く残る、北摂の他にはないエリアだという魅力があります。そこで今回の事業は、このエリアを吹田の美味しいが集まる【吹田のキッチン】と位置づけて魅力を発信しつつ、商業地としての魅力を地元の事業者自らが創造していくことが大切と考えました。令和4年8月ごろから、新旭町通り商店街を最初の取り組み場所とし、地元有志の4者で一部空き店舗の借り上げを実施。新まちづくり事業会社「吹田まちづくり合同会社」を令和5年5月に設立して、本格的に取り組みを開始しました。
食材や飲食がテーマの定期マーケットや商店街参加型バルなど、イベントや地元ローカル広報PRを展開しつつ、起業や創業支援等により新規飲食店を空き店舗の多い商店街へ誘致・集積。市場(いちば)の魅力もさながらな場所を始めに、商店街活性化を目指しています。
吹田市の旧市街は、大正時代にJR吹田駅が現在地に移転したことから商業地として発展。現在に至るまでアーケード型の商店街が集積する場所となっています。また周辺の住宅地も昭和初期から都市化の影響を受けて集積し、高度経済成長期から平成にかけて集合住宅が点在するエリアとなりました。商業地としては、北摂の一般的なイメージと異なり、物販店や食料品店に加え、スーパーや飲食に至るまで地元に根ざした商店による個店の集積が見られ、いわゆる商店街の風景を日常に残しています。
特に当該商店街においては、「食品街」と名前が残る食料品の販売店集積の名残が色濃く、「狭くて暗い」が「ヒューマンスケール」「横丁の界隈性」という点において、広域イメージとのギャップがあり、オリジナリティを発揮できる活かすべき素材と考えています。
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吹田・アサヒキッチンの店舗イメージ(参考・湊川大食堂)
3) 取り組みの具体的な内容
(1) 飲食店街「吹田・アサヒキッチン」への出店募集・支援
新旭町通り商店街・食品街付近の7つの空き店舗区画へ出店者を公募します。
元々、食料品加工・販売店が多い場所だったことから、飲食店舗を出店するための必要なインフラ(ガス・給排水・換気等)が不足。そのため、当社が区画を持主から借り上げつつ、インフラ設置工事(いわゆるA工事)を実施して貸し出します。出店内定者へは、スタートアップ支援も兼ね、地元商店街・商店と連携して店舗からの食材仕入れを紹介。設計や工事、メニューづくりなどの出店準備も関係者がサポートできます。
出店応募に関する主な項目については、下記の通り。(詳細は4に記載)
出店対象業種 :飲食店・食品加工販売(テイクアウト店)など
募集区画サイズ:1区画の最小が9m2、最大が48.8m2 合計7区画
家賃等 :1区画2.5万円〜11万円/月(消費税・共益費等 別途費用少々あり)
応募方法 :問い合わせの上、店舗概要を書いた「エントリーシート」を提出
(フォーマット送付)
店舗募集期間 :現在〜令和6年1月中旬締め切り予定
(毎週締め切り、先着順で選考)
開業予定 :令和6年3月下旬までに随時開店
(開店日相談可・令和6年3月16日に全体お披露目会を実施予定)
(2) 新旭町通食品街リニューアル(照明・サイン設置)
新旭町通食品街の歴史と魅力を踏まえつつ、「吹田・アサヒキッチン」としてリスタートするため、ライティングデザインにより、イメージを一新。
・商店街入口にLEDネオンサインと間接照明看板サインを設置(※ただし、写真は現時点で検討中のイメージで異なる可能性あり)
・店舗用の看板付け出し照明、ペンダント型(吊り下げ型)通路照明を設置
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レトロな照明に設置変更
(3) 「吹田・アサヒキッチンmarket」の開催
「新旭町通食品街」周辺において、毎月第2土曜日に開催するプチマーケット。ハンドメイドと雑貨屋おしゃれ服・手づくり食品が集まる。毎月の新店舗開店と合わせて楽しい企画とし、令和6年3月まで開催予定。
(4) 「アサヒキッチン・バル」の開催
「新旭町通食品街」を主会場とし、飲食イベントとして常設の再来店につながる効果が高いと評価が定着しているバル形式のイベントを実施します。令和6年3月1・2・3日を予定。
(5) 「吹田のキッチン」広報PRプロジェクト
吹田の商店街エリアを「吹田のキッチン」とのエリアブランディングを行い、「吹田ファン」を増やしていく取り組みとして、(1)〜(4)の取り組みと連動しながら、下記のことを実施します。
・「吹田キッチンMAP」の作成配布
・Googleマップへの飲食店等一斉情報掲載
・SNSを活用した情報拡散発信 など
4) 出店店舗募集内容
「出店募集条件(チラシ)」 募集概要を参照。
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出店募集条件(チラシ)
【参考】「吹田・アサヒキッチン」エリアにある、既存の食品・飲食店舗(一部)紹介
1-豆腐・こんにゃく 倉田食品
40年以上、吹田で手づくりの豆腐を作り続けているお店。名物は大豆の風味が強く、コシのある「嵯峨豆腐」で、「ところてん」など、季節のオリジナル食材も嬉しい。
2-和菓子・松月堂
創業60年以上の老舗。定番と季節の手づくり和菓子は餅米の美味さが際立つ。お赤飯も通年販売されていて、大人気商品です。
3-三兄鮮魚店
毎朝、漁港から直接仕入れる旬の魚が並ぶ。日毎に違う魚が並び、飽きずに買い物できるのが魅力。お造りなど、要望すれば調理や下処理もしてもらえます!
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現地に現在も残る鮮魚店
4-ポテ太郎
芋スイーツの専門店。市場から仕入れ、厳選されたお芋を素焼きの壺でじっくり焼き上げる。トロトロ食感の焼き芋が自慢で、大学芋・ブリュレなどの芋スイーツも絶品。
5-カジュアルキッチン nasaran
金・土曜日のみに営業し、気楽に立ち寄れるカジュアルなレストランBAR。ピザやホルモン鍋、ビーフシチューなど個性的な食事メニューと飲み放題でご機嫌な夜が楽しめる。
5) 直近の店舗オープン予定
・人類みなまぜそば 令和5年12月19日にオープン
大阪で行列No.1を誇る「人類みな麺類」がプロデュースする、初のまぜそば専門店
お馴染みの自家製麺と「極厚トロトロチャーシュー」はそのままに、好みのタレの味をカスタマイズでき、何度も通いたくなること間違いなし!
6) 事業企画支援
当事業(一部を除く)は、経済産業省「面的地域価値の向上・消費創出事業補助金」の事業採択を受けて実施しています。
事業企画・プロデューサー・事業支援コーディネートには、商業地・観光地の再生で実績のある、まちづくりプロデューサー・古田大泉さん(JISSEN.CO代表/城崎温泉・神戸湊川市場・岐阜柳ヶ瀬商店街再生など)
照明企画・設計デザインには、吹田市景観委員で全国の照明空間デザインで実績のある、ライティングデザイナー・長町志穂さん(LEM空間工房代表取締役/鳥取境港「水木しげるストリート」・御堂筋イルミネーションなど)が、専門家として参画しています。
個々の店舗づくりについても、必要性に応じてアドバイスを行っていく方針です。
■データ
<事業名>
〜大阪北摂・吹田のキッチンを創出〜 「吹田アサヒキッチン」プロジェクト
<事業概要>
大阪駅から電車10分。人口約38万人の吹田市。商店街集積地・JR吹田駅周辺を「吹田のキッチン」=北摂(大阪府北東部)で美味しい食材と飲食店が集まる場所にリ・ブランディングする。当事業では、食材や飲食がテーマの定期マーケットや商店街参加型バルを展開して消費創出を行いつつ、起業支援等により新規飲食店を空き店舗の多い商店街へ集積。地元商店主や事業者により設立された民間事業会社「吹田まちづくり合同会社」が中心となり、事業地にある「新旭町通り商店街協同組合」と連携し、商店街活性化を目指す。
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