プレスリリース
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)は、自社の研究開発部門の「サイバー・グリッド・ジャパン」が発刊する、研究成果の最新報告書「CYBER GRID JOURNAL Vol.16」を、2023年12月14日に公開しました。
CYBER GRID JOURNAL Vol.16
https://www.lac.co.jp/lacwatch/report/20231214_003610.html
今号は、サイバー・グリッド・ジャパン設立10周年の記念号です。サイバー・グリッド・ジャパンは、高度かつ巧妙化するサイバー攻撃とそれによる被害発生を防ぐため、セキュリティ専門家を参集した研究部門として2014年に設立されました。CYBER GRID JOURNALは、サイバーセキュリティの情報にあまり触れる機会がない一般の方も対象に、研究調査活動で得られた様々な知見を分かりやすく伝えることを目的として、2016年に発刊がスタートしたレポートです。記念号である今号では、これまでの活動を振り返るとともに、サイバー・グリッド・ジャパンの現役メンバーとOBから、それぞれの活動やこれからの展望についてご紹介します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/379066/LL_img_379066_1.jpg
CYBER GRID JOURNAL Vol.16 表紙イメージ
●サイバー・グリッド・ジャパンのあゆみ
サイバー・グリッド・ジャパンを構成する複数の研究所のあゆみと、発刊してきたレポートや書籍などを一覧にまとめました。私たちは設立当初のテーマであるサイバー攻撃に関連する技術の研究、新たなICTを利活用する上でのセキュリティ確保、安全保障や危機管理レベルのサイバーセキュリティだけでなく、時代の流れに沿った脅威情報(スレットインテリジェンス)やIoTに関する技術開発、ICT利用者への啓発・人材育成へと取り組み分野を広げながら、今後も日本のサイバーセキュリティの成熟・裾野拡大に寄与してまいります。
●特集:執筆陣による寄稿、コラム
サイバー・グリッド・ジャパン設立10周年に寄せて、現役で取り組みをリードするメンバーだけでなくOBからも寄稿を募りました。特集の初めでは、ナショナルセキュリティ研究所長で元防衛省初代サイバー防衛隊長が、能動的サイバー防御に向けた官民の備えについて説明します。
OBのメンバーからは、研究所設立時の中心メンバーが語る苦労や組織を継続させていく工夫について、現JSOCセンター長が振り返るデータベースセキュリティ研究所での取り組み、コンピュータセキュリティ研究所に所属していた新人時代の思い出、これまでと現在JSOCで取り組んでいること、世界へ向けたコミュニケーションの重要性、事業会社においてセキュリティを推進する立場で実感することなどについて寄稿がありました。さらに、金融犯罪をAI技術で検知するソリューション「AIゼロフラウド」の取り組みを改めて振り返る記事も収録しています。
現役メンバーからは、サイバーセキュリティに心理学を生かす研究や、組織間の脅威情報の連携を図るための協力体制「SecureGRIDアライアンス」誕生の背景、生成AIを使った攻撃を防ぐ手立て、総務大臣奨励賞を受賞した全盲エンジニアが考えるラックの障がい者雇用や人材育成などについて原稿が寄せられました。特集の結びでは、デジタル社会を支える啓発活動で大切にしていること、「情報リテラシー啓発のための羅針盤(コンパス)」と各地域における啓発活動について紹介しています。
本レポートは、事業のセキュリティリスクを考えなくてはならない企業経営者はもとより、世の中のより多くの皆様へサイバーセキュリティの重要性をご理解いただくために発行しております。サイバー・グリッド・ジャパンでは、脅威情報の利活用推進、IoTやAIなど先端技術を駆使した研究開発に加え、社会啓発支援活動や人材育成にも取り組み、国内のサイバーセキュリティ意識の向上、裾野拡大に寄与できるよう活動を続けています。
●CYBER GRID JOURNAL Vol.16目次
巻頭言
特集紹介 執筆陣による寄稿、コラム
- 能動的サイバー防御に向けた官民の備え:佐藤 雅俊
- サイバー・グリッド・ジャパン創立当時の思い出、私からの振り返りの10年:伊東 寛
- 人とセキュリティのこれから:鈴木 悠
- AIの普及でセキュリティはこう変わる:小笠原 恒雄
- データベースセキュリティ研究所の4年間:大野 祐一
- 障がい者の情報セキュリティ分野での就労拡大への取り組み:外谷 渉
- 新人サイバーセキュリティエンジニアだった頃:新井 悠
- Introduction of FIRST:アドリアン ヘンドリック
- サイバー・グリッド・ジャパンが10年前に見据えていた現在:三井 陽一
- 生成AI技術で多様化する金融犯罪を検知できるか?:ザナシル アマル
- デジタル社会を支える情報リテラシー啓発を目指して:尾方 佑三子
- 羅針盤(コンパス)と地域啓発活動と:清水 将人
巻末あとがき
■株式会社ラックについて
https://www.lac.co.jp/
ラックは、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションの豊富な経験と最新技術で、社会や事業の様々な課題を解決するサービスを提供しています。創業当初から金融系や製造業など日本の社会を支える基盤システムの開発に携わり、近年ではAIやクラウド、テレワークなどDX時代に適した最新のITサービスも手掛けています。また、1995年に日本初の情報セキュリティサービスを開始して以降、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC、サイバー救急センター、脆弱性診断、ペネトレーションテストやIoTセキュリティなど常に最新のサイバー攻撃対策や事故対応の最前線で活動する、情報セキュリティ分野のリーディング企業です。
* ラック、LAC、サイバー・グリッド・ジャパン、JSOCは、株式会社ラックの国内およびその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。
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