• トップ
  • リリース
  • Fenergo(フェナーゴ)、日本の銀行におけるKYC業務の調査結果を公開 〜新規取引審査に要する時間や効率性がもとで顧客を失った経験がある銀行は約5割〜

プレスリリース

  • 記事画像1

Fenergo Japan株式会社

Fenergo(フェナーゴ)、日本の銀行におけるKYC業務の調査結果を公開 〜新規取引審査に要する時間や効率性がもとで顧客を失った経験がある銀行は約5割〜

(@Press) 2023年12月13日(水)10時00分配信 @Press

アイルランドのフィンテック企業のFenergo(CEO:マーク・マーフィー、本社:ダブリン、読みはフェナーゴ)は、日本の銀行におけるKYC(*1)実態調査結果を本日公開しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/378745/LL_img_378745_1.png
オンボーディングの時間や効率性が原因で顧客を失った経験の有無

国際社会がテロや戦争などの脅威に直面し、金融犯罪に対してグローバルな監視体制が敷かれている中、世界的に金融犯罪対策に関する規制が強化される方向にあります。日本の金融機関においても、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与(以下「マネロン等」)など金融犯罪への対策が急務となっています。マネロン等への重要なコンプライアンス手続きの一つが「KYC」です。Fenergoは、調査会社の英Censuswideに委託し、2023年9月〜10月に米国、英国、シンガポール、日本など計6か国で国際業務を行う銀行のコンプライアンスやリスク管理、情報システムを統括する1,164名の経営層に対して、オンライン調査を実施しました。そのうち、日本のデータ(有効回答数203名)を抽出・集計し、公開しました。

本調査結果によると、中リスクの顧客のKYCに8割の銀行が1ヶ月以上要していること、オンボーディング(*2)に要する時間や効率性が原因で顧客を失ったことがある銀行は約5割にのぼることが明らかになりました。一方で、前回調査(2022年実施)と比較して、KYC部門の正社員数やKYC関連コストは減少傾向にあり、効率化や自動化を実現すべく、デジタル活用が進んでいます。

今後もFenergoは、120以上の国や地域のKYC規制要件に対応し煩雑な業務プロセスを自動化するCLM(*3)統合ソリューションを提供し、企業のリスク管理、コンプライアンス強化、顧客体験向上に貢献していきます。

*1 KYC:Know Your Customersの略。取引相手を把握し、不正な取引を防止するための顧客確認のこと
*2 オンボーディング:法人顧客口座開設に伴う一連の手続きのこと
*3 CLM:Client Lifecycle Managementの略。新規取引時から取引終了まで顧客を管理する仕組み


■調査結果サマリー
1. 35%の銀行が、KYC関連コストのコンプライアンスコストに占める割合は「31〜40%」と回答。また、約77%の銀行がKYC部門に1,000名超の正社員を抱えている。また、中リスクの顧客のKYC審査に約77%が1ヶ月以上要している。

2. オンボーディングに要する時間や効率性が原因で顧客を失ったことのある銀行は49%。顧客離れの要因として、「必要な情報/データの量」が最多で47%。

3. 技術投資の意思決定を促すビジネス上の優先的課題について、「銀行離れリスクの軽減」が51%と最も高く、次いで「より優れたデジタルを通じた顧客体験を提供する競合他社に顧客が流れる」「収益成長率」が同率で47%。

4. ESG審査コストは、法人顧客1件あたり平均300,000円超であり、KYC審査に費やすコストと同等である。

※本調査結果を引用の際は、必ず「Fenergo(フェナーゴ)調べ」の記載をお願いします。


■調査の概要
Fenergoは、調査会社の英Censuswideに委託し、2023年9月〜10月に米国、英国、シンガポール、日本など計6か国で国際業務を行う銀行のコンプライアンスやリスク管理、情報システムを統括する1,164名の経営層に対して、オンライン調査を実施しました。そのうち、日本のデータ(有効回答数203名)を抽出・集計しました。


■調査の目的
Fenergoは、日本の銀行でのKYC業務の実態や金融犯罪リスク対策の実態を把握し、その結果を企業および政策担当者向けに提供することを目的として調査を実施しました。


■調査結果を踏まえたFenergoの見解
日本の銀行では、KYCに関わる人員やコストの削減、業務スピード向上に取り組んでいます。厳しいビジネス環境で勝ち残るためには、KYC部門の効率性向上だけでなく、同時にカスタマーエクスペリエンスの向上が重要です。また、上場企業のESG情報開示義務化は、銀行にとって重要なキーワードとなることも予想されます。ESGデータの収集を効率化し、新たな付加価値を創出するといった金融DXの加速が必要です。

今後もFenergoは、120以上の国や地域のKYC規制要件に対応し業務プロセスを自動化するCLM統合ソリューションを提供し、企業のリスク管理、コンプライアンス強化、顧客体験向上に貢献していきます。


*本リリースに記載されている内容は予告無く変更することがあります。
*本リリースに記載されている会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。


■Fenergo社について https://fenergo.com/
Fenergoは、顧客ライフサイクル管理(CLM)プラットフォームのリーディングプロバイダーです。新規顧客の獲得からオンボーディング、継続的な顧客管理まで、顧客ライフサイクルのあらゆるプロセスが網羅されており、顧客情報や行動の全社レベルでの管理が可能です。KYCレビュー精度の向上、業務効率化とともに、顧客体験向上を実現します。Fenergoは、Mizuho Americas、スコシアバンク、モントリオール銀行、BBVA、ウエストパック銀行、RBS、RBC、サントラスト、SMBC日興セキュリティーズ・アメリカなど世界有数の金融機関に導入実績があります。

本社 :アイルランド ダブリン
設立 :2009年
CEO :マーク・マーフィー
日本責任者:デニス・スウィーニー

プレスリリース提供元:@Press

このページの先頭へ戻る