プレスリリース
Kumiai Navigation (Pte) Ltd、LPGタンカーにアルファ・ラバルのOceanGlide流体空気潤滑システムを採用
アルファ・ラバル株式会社(以下 アルファ・ラバル)は、東南アジアのLPGタンカー・ばら積み貨物船会社であるKumiai Navigationが所有する54キロ重量トンLPGタンカーに、アルファ・ラバルのOceanGlide流体空気潤滑システムが採用されました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/368491/LL_img_368491_1.jpg
Kumiai Navigation 船舶
同社が流体式空気潤滑技術の活用を決定した背景には、船舶のエネルギー消費を削減し、全体的なパフォーマンスを向上させ、環境規制を遵守しようという大きな目標があります。
この受注により、OceanGlide流体空気潤滑システムを利用する船種としてLPGタンカーが追加されたことになります。このシステムはレトロフィットで、新造船にも既存船にも簡単に設置できます。
●サステナビリティの旅における信頼できるパートナー
世界中の船主が海洋の持続可能性というダイナミックな展望をもって模索する中、アルファ・ラバルOceanGlideは独自の効率的で設置が簡単な空気潤滑ソリューションを提供します。この特許取得済みシステムは、流体技術を利用して船底全体に均一で制御可能な空気層を生成し、摩擦や抵抗を低減します。船舶の抵抗を減らすことで、燃料消費とCO2排出を削減する実証済みの方法です。
「厳しい時代だからこそ、アルファ・ラバルのような信頼できるパートナーが持続可能性の目標を達成するために必要なのです」と、Kumiai Navigationの黒柳 智丸常務取締役は言います。「電力消費量を削減し、今後の環境規制を遵守するため、グリーン輸送に投資してゆきたいと考えています。この取り組みにおいて、OceanGlide流体空気潤滑システムは、船舶性能の向上と環境目標の達成に顕著な効果をもたらす、現在利用可能な最良のソリューションの1つです。」
OceanGlideの採用は、船舶のエネルギー消費量と排出量を削減したいというお客様の熱意と、船舶のCO2排出量に大きな影響を与えるアルファ・ラバルのソリューションへの信頼から生まれました。
「当社のお客様であるKumiai Navigationと提携し、当社のOceanGlide流体空気潤滑システムをLPGタンカー分野に提供できることを嬉しく思います」とアルファ・ラバル、Air Lubrication部門責任者、Rajiv Sarinが言います。「持続可能な航行という目標の達成を支援する当社の技術や協力に対するパートナーの信頼を大切にしています。OceanGlide流体空気潤滑システムの市場が拡大する中、私たちは、CO2排出量の削減や船隊のエネルギー効率の向上を目指すお客様の取り組みを、レトロフィット・新規設置の両方でサポートできることを嬉しく思います。」
●複数の利点を持つ実証済みのテクノロジー
OceanGlideは流体技術を使い、船底の平らな部分に流線型の空気層を作り、それぞれを流体バンドで制御します。各バンドが独立したステアリングを持つことで、より制御された気流によって船体と水との摩擦を軽減することができます。これらの個別に制御されたセクションは、抵抗を最小限に抑え、船底に沿った受動的な空洞をなくし、最大限のカバレッジを確保する役割を果たします。
コンプレッサーの数が少なく、バンドのスイッチを切っても抵抗がほとんどないため、エネルギー消費は最小限に抑えられます。空気分配バンドは、船体貫通部を最小限に抑えて簡単に取り付けられるため、後付けであっても造船所の時間とコストを削減できます。
OceanGlideは比抵抗を50〜75%削減し、実際の条件下で最大12%の燃料節減が可能であることが実証されています。実際の燃料節減効果は、船舶の運航状況やオペレーターの優先順位によって異なります。
この技術はまた、温室効果ガスの排出を削減するために国際海事機関(IMO)が定めたEEDI/EEXIとCIIの要件への適合もサポートしています。
「OceanGlideは、この厳しい市場で競争力を維持するために、持続可能な先進新技術を採用するという当社の目標に貢献しています。流体空気潤滑技術を活用することで、私たちの炭素削減ロードマップに貢献できることを嬉しく思います」とKumiai Navigationの黒柳氏は述べています。
OceanGlide流体空気潤滑システムの詳細については、 https://www.alfalaval.jp/OceanGlide をご覧ください。
プレスリリース提供元:@Press