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株式会社そらのした

アウトドアウェアにPFC/PFAS(有機フッ素化合物)フリーの耐久撥水加工(DWR)を行うクリーニングサービスを9月1日より開始

(@Press) 2023年08月28日(月)10時00分配信 @Press

株式会社そらのした(所在地:山梨県富士吉田市、代表取締役:室野 孝義)は、アウトドアウェアにPFC/PFASフリーの耐久撥水加工(DWR)を行うサービスを2023年9月1日(金)より開始します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/366159/LL_img_366159_1.jpg
撥水評価の様子

■背景
アウトドアウェア等に施される耐久撥水加工(海外ではDWRと表現される)には、従前より有機フッ素化合物(以下 PFCここではPFASも同物質として扱います)が使用されることが多いです。PFCは有機フッ素化合物の総称であるため、その種類は数千となりますが、そのPFCの内の一部の物質には、高い環境残留性、人体への蓄積性、有害性の懸念があることが近年の研究で分かってきています。代表的な物質としてPFOS、PFOAが挙げられ、水道水からの検出等で、ここ数年ニュース記事等で取り上げられることが多くなっています。
アウトドアメーカーでは、早くからこのPFOS、PFOAを使わない取り組みがされており、2015年頃に多くのメーカーで生産されるアウトドアウェアでPFOS、PFOAを使わない撥水剤へ切り替えが完了しています。
切り替え後に新しく使用されている撥水剤の主力がC6撥水剤と呼ばれるもので、PFOSやPFOAに比べて、環境負荷、人体の蓄積性等は大幅に改善されており、安全性を示す研究も数多く報告されています。一方で、有害性を示すデータも存在することから、海外のアウトドアメーカーを中心に、予防的な取り組みとして、PFCを使わない(フッ素を使わない)撥水剤への切り替えが加速しています。
ただしPFCフリーの撥水剤はPFCの撥水剤と比べて、撥水性に劣ることが問題となります。また、PFCの撥水剤では撥油性もあり、防汚効果に優れますが、PFCフリーの場合、撥油性を得ることが困難となり、防汚効果の面でも劣るなど性能面での低下が課題となっています。
このような撥水性能の低下は、登山などの場合、低体温症などの人命に関わるリスクに繋がるため、一般向けウェアにはPFCフリー撥水剤を適用し、テクニカルな場面で使うウェアにはPFC撥水剤を適用するなど、アウトドアメーカーでは慎重な切り替えがされています。
また、撥水性能の低下に伴い、低下した撥水性能を再度回復する再加工の重要性も高まっています。
これらの動きを見据えて、そらのしたでは、2015年から撥水加工を回復させるクリーニングサービスとして「DROPROOF」というサービスを開始してきました。
「DROPROOF」では、当社工場で撥水加工を行う為、防水スプレーなどの市販の撥水剤と比べて、製品製造時と同等レベルの耐久撥水加工が行えることが特徴です。
ただし、これはC6撥水剤による撥水加工であるため、近年のフッ素フリー撥水剤を使用したウェアに適したサービスへ向け、フッ素フリー撥水剤での撥水性能の向上等の技術開発を行ってきました。


■サービス概要
当社既存のアウトドアの撥水加工&クリーニングサービスの「DROPROOF」に、コースを追加する形でPFCフリーの耐久撥水加工(DWR)を行うサービスを開始します。
サービス利用者は申し込みの際にPFCの撥水加工か、PFCフリーの撥水加工かを選択して申し込みを行うことで、商品特性や利用用途に応じて、使用撥水剤を選択できる形となっています。
サイト上では、多くの方に理解しやすいように、PFCフリーを「フッ素フリーコーティング」、PFCを「フッ素コーティング」として記載してます。

【料金体系】
レインウェア:4,400円
スノーウェア:5,500円
※価格はサービス開始時によるもの。PFCフリーもPFCも同価格での提供となります。

【撥水性能】
初期撥水性能:JIS L 1092スプレー試験にて4級以上(最高点が5級)
耐久撥水性能:JIS L 0217 105法での洗濯30回後、JIS L 1092スプレー試験にて4級以上(最高点が5級)

洗濯30回後の撥水性能は、PFC撥水加工と同等の数字でありますが、総合的に見ればPFCフリー撥水加工は性能的に劣ります。


■補足解説
製品ではPFCフリーが進む中で、製品化された商品に対する撥水加工サービスをPFCフリーと明言してサービス提供するのは国内外を含めて大変珍しいものです。
ただし、前述するようにPFCフリーの撥水剤の適用は、従前のPFC撥水剤と比べて性能が劣るため、場合によっては命に係わる事態になりますし、エネルギーロスの問題からも簡単な問題ではありませんでした。
PFCフリーの撥水剤の性能は、一部の試験でPFC撥水剤と同等レベルとなっていますが、総合的に見れば大きな差を認めざるを得ません。
これらのジレンマの中で、現在の状況の最適解として考えたのが、撥水加工の選択制です。サービス選択に必要な情報を記載し、現在置かれている状況を理解してもらった中で、利用者の使用目的に合わせて選択頂くことが、現時点のより良い方法だと判断し、実施することとしました。
今回の取り組みは、私どものビジョンとなる「アウトドアメンテナンスのリーディングカンパニー」として、必要不可欠な取り組みであり、私どもが先駆けて実施することで、アウトドアのメンテナンスの意識を高め、環境問題への意識の高まり、結果としてSDGsとしての意識の高まりへつながっていく事を望んでいます。

<DROPROOF URL>
https://droproof.com/


■会社概要
会社名 : 株式会社そらのした
所在地 : 山梨県富士吉田市上吉田東八丁目23-39
代表者 : 代表取締役 室野 孝義
設立 : 2010年6月
URL : https://www.soranoshita.net/
事業内容: アウトドア用品レンタル、アウトドア用品クリーニング等

プレスリリース提供元:@Press

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