プレスリリース
くらしにまつわる旬の話題やちょっとしたトピックをオレンジページが読者アンケートでリサーチする、「ほぼ1000人にききました」。今回は、国内在住の成人女性1172人の防災対策を調査。9割を超える人が自然災害のリスクが高まっていると感じていて、防災対策の重要性も認識しているものの、対策がしっかりできていると回答した人は少数。多くの人は必要だと思いつつ、先延ばしにしたり、人ごとととらえていたりして、充分な対策ができていない現状が明らかになりました。
【ダイジェスト】
「自分は大丈夫」と思ってる!? 対策が「充分にできている」のはわずか1.3%
自宅の非常持ち出し品、「足りていない」と感じている人は77.9%
実践している人が半数超え。「ローリングストック」が防災対策の常識に!?
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■ 「自分は大丈夫」と思ってる!?対策が「充分にできている」のはわずか1.3%
今回の調査では、98.2%の人が「自然災害が増えている」と感じています。特に危険を感じる災害は、地震が94.4%でもっとも多く、ついで豪雨が73.6%に。台風より豪雨を選ぶ人が多く、近年たびたび耳にする、線状降水帯による豪雨被害の印象が強いよう。こうした背景もあり、98.7%の人が災害対策を「重要」と回答しています。具体的な対策としては、「食料や水の備蓄」84.5%、「非常持ち出し品の備え」71.2%、「ハザードマップの確認」60.8%が上位に上がりました。ところが、対策が「充分にできている」と回答した人はわずか1.3%。「やれる範囲でできている」と合わせても、41.2%と半数以下どまりという結果に。対策ができていない理由の上位は、「つい先延ばしにしてしまう」64.3%がトップ。
「本当に必要かわからない」「自分のまわりは災害の危険性は低いと思う」も約3 割いて、まだまだ災害対策を人ごとに感じている人も少なくないようです。
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■ 自宅の非常持ち出し品、「足りていない」と感じている人は77.9%
防災対策として、実際に非常持ち出し品を備えている人は54.4%。ここでも意識と実態にかなりのギャップが見られます。持ち出し品の内容は、懐中電灯、軍手や厚手の手袋、救急用品などの「定番」に加え、「生理用品」「メガネやコンタクトレンズの予備」など、自分にとって欠かせないものを挙げる人も。ただし、持ち出し品が足りると思うかをきいたところ、77.9%の人が「足りないと思う」と回答。毎年のように大規模災害が起きるため、どれだけ備えても足りない気がするという人も多いよう。また、「自分の判断で備えているけど、本当に必要なものや量を教えてほしい」(40代・マンモスっこ)、「年齢とともに体力は弱り、つえも必要。
とてもリュックを背負って逃げられないと思う」(70代・ジョン)、「赤ちゃんの防災グッズがどんなものがあって、どのくらい必要なのかわからない」(30代・リッキー)など、適正な量や内容がわからないことへの不安の声も目立ちました。
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■ 実践している人が半数超え。「ローリングストック」が防災対策の常識に!?
「ローリングストック」とは、ふだんから多めに食材を常備し、使った分を補充していくことで、日常生活で消費しながら備蓄する方法。近年、注目を集めている防災対策のひとつです。今回の調査委でも言葉の認知度は76.0%と高く、昨年の調査より10ポイント、一昨年の調査より30ポイントアップ。実践している人も54.6%と半数以上にのぼり、この2〜3年でかなり定着してきていることがわかります。ただし、実際にストックしている水の量をきいたところ、適正量は1人「3リットル」なのに対し、「2リットル」と回答した人が56.4%でもっとも多く、正解は24.6%と3割に満たない結果に。
食品を備蓄している人のうち水を常備している人は75.3%もいるのに、必要量をきちんと把握できている人は1/4以下と、意外に少ない実態が明らかになりました。
今年も全国各地で災害が起きています。自分や家族の身にも、いつ災害が起きてもおかしくありません。今回の調査では、対策が重要と感じつつも充分に実践できていない実態や、「何をどこまですればいいかわからない」という不安が見えました。改めて、日ごろからの対策についての情報の大切さが感じられる結果となりました。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1172人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2023年6月9日〜6月16日
●「ほぼ1000人にききました」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた生活感度の高い読者が数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて、「くらしのリアル」な数字、リアルな声を集めたのが「ほぼ1000人にききました」企画です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
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