プレスリリース
「いつ月曜日が生まれてしまったのですか?」──子どもたちの自由で独創的な質問が集結!ロンドン大学歴史学者が一般人の素朴な疑問に答える新しい形の歴史書が登場
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株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『ロンドン大学歴史学者の「歴史のなぜ」がわかる世界史』(グレッグ・ジェンナー/著 木村 高子/訳)https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761276775を2023年6月21日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。
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◆教科書には載ってない、「歴史のなぜ」に答えます
「人はいつから、そしてなぜ、ハムスターをペットとして飼うようになったんですか?」
「信じられないほど異様なのに、実は医学的に正しいことがわかった医療処置にはどんなものがありますか?」
「完全武装の騎士はどうやってトイレに行ったんですか?」
「『オーシャンズ11』みたいな強盗チームを結成するなら、歴史上のどの人物に声をかけますか?」
本書は、歴史学者にしてBBCの人気ポッドキャスターでもあるグレッグ・ジェンナーが、そんな歴史に関する難問奇問に答えていく1冊です。
オンラインを中心に集まった50の質問を投げかけたのはすべて一般の人で、その大半は子どもたち。素朴で、しかし答えづらい問いがずらりと並びます。
「歴史を学ぶ楽しさを知ってもらう」ため、普段から一般の人々を相手に仕事をしている著者グレッグの回答は、ときに愉快で、ときに真面目。その内容に思わず唸ってしまうこと間違いなしです。
ページ数は大満足の全432ページ。学校では教えてくれない「教養」が身につき、大人の好奇心も満たしてくれる、新しい形の歴史書が仕上がりました。
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◆好奇心を満たし、かきたてる1冊に
──はじめに より
僕は一般の人々を相手にする歴史学者だ。歴史を学ぶ楽しさを知ってもらうのが僕の仕事で、人々がどんなことを知りたがるかわかると、わくわくする。答えづらい質問を投げかけられて、どう答えるべきかわからないことに気づいたときのきまりの悪さでさえ、楽しんでいる。ステージ上で質疑応答を行うのは、危険がいっぱいだ。まるで強力な手榴弾のように、どんな恐るべき質問を投げかけられるかわからないからだ。これまで数千冊の歴史書を読んできたから、たいていの場合はそれなりの回答ができる。しかしときには、完全にお手上げになることもあるんだ。
最もすばらしい質問をしてくれるのは、まだ知的な創造性を失っていない子どもたちであることが多い。僕が特に気に入っているのは、「イエス様は恐竜のことを知っていましたか? 恐竜がみんな死んじゃって、イエス様は悲しみましたか?」という、幼い少女からの質問だ。そのときの会場のムードはすばらしいものだった。聴衆はまず爆笑し──「子どもって本当におもしろいことを考える!」──、やがてこの少女の質問が、ローマ教皇でさえあわてさせるような神学上の難問であることに気づくにつれて、笑い声は徐々に抑えられたささやき声に変わっていった。僕がどう答えたか覚えていないが、模範的な回答でなかったことだけは確かだ。たしか、恐竜の絶滅を神が残念に思ったかどうか、聖書ははっきり述べていないなどとむにゃむにゃ答えたのだと思う。
(中略)
全体として僕は軽く陽気な口調を維持し、かつ教育的であることを心がけた。どの回答も、君が知るべきことを大筋でうまく説明していればいいと思うが、それ以上に願っているのは、君が本書をきっかけに、さらに充実した発見の旅を始めてくれることだ。質問することがなぜすばらしいかというと、回答がさらに多くの質問を引き出し、「正のフィードバック」が働いて好奇心を刺激しつづけてくれるからだ。この本が歴史についての君の好奇心を満たすだけでなく、さらなる好奇心をかきたててくれることを願っている。これに成功したのなら、ぜひ祝杯を上げさせてほしい。「なるほど、でもなぜ……?」と尋ねつづける人生に乾杯!
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【目次】
第1章 事実? それともフィクション?
1 アン・ブーリンには本当に乳首が3つあったんですか? 歴史の先生は、それが魔女の証拠だって言ってました。
第2章 起源と始まり
5 最初のジョーク集が書かれたのはいつ頃ですか? どんなおもしろいジョークがありましたか?
第3章 健康と医療
9 20世紀以前の女性は、生理のときはどうしていたんですか?
第4章 食べ物
14 人類最初の菜食主義者は誰ですか?
第5章 歴史学
18 私は動物学者で、恐竜が大好きです。だけど、これは「先史時代」ですよね。「歴史時代」はいつ始まったんですか?
第6章 動物と自然
22 悪魔はなぜヤギの姿をしているんですか?
第7章 ファッションと美
27 これまでにあったなかで、一番奇妙な美人の条件は何ですか?
第8章 思想と技術
31 数学を発明したのは誰ですか?
第9章 国家と帝国
35 巨大な中国で、皇帝の死去などの情報が国の隅々に届くまでにどれくらいかかりましたか?
第10章 戦争と戦闘
39 アサンテ王国の人々はなぜ「黄金の床几」を持っていたのですか?
第11章 言語とコミュニケーション
43 イギリスではいつ、初めて手話が使用されたのですか?また補聴器が初めてつくられたのはいつですか?
第12章 大衆文化と歴史
47 時代考証が最も正しい歴史映画はどれですか?また、あまりに間違えていて頭にくることがありますか?
【著者プロフィール】
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Fran Monks
グレッグ・ジェンナー
──歴史学者、キャスター、作家。ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の名誉研究員。BBCの子ども向け歴史番組「Horrible Histories」のコンサルタントを務める。軽妙な語り口から、イギリスでは歴史の面白さに目覚める子どもや大人が続出している。著書に“A Million Years in a Day: A Curious History of Daily Life”“Dead Famous: An Unexpected History of Celebrity from Bronze Age to Silver Screen”がある(いずれも未邦訳)。
【訳者プロフィール】
木村 高子
──仏語・英語翻訳者。ストラスブール大学歴史学部卒、早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻修士課程修了。訳書に『地政学で読む世界覇権2030』(東洋経済新報社)、『フォトグラフィー 香水瓶の図鑑』『図説 イスラーム庭園』(以上、原書房)、『ユダヤ人の起源』(共訳、ちくま学芸文庫)、『ジョン・ボルトン回顧録』(共訳、朝日新聞出版)、『「接続性」の地政学』(共訳、原書房)など。スロヴェニア在住。
【書誌情報】
書名:『ロンドン大学歴史学者の「歴史のなぜ」がわかる世界史』
定価:2,090円(税込)
判型:46判
体裁:並製
頁数:432頁
ISBN:978-4-7612-7677-5
発行日:2023年6月21日
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