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栗田工業株式会社

循環型経済社会構築の実現に向け使用済紙おむつの分別処理装置「クリタサムズシステム」を開発

(@Press) 2023年05月17日(水)15時00分配信 @Press

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦)は、使用済紙おむつを分別処理し、製品の原料や燃料として利活用できる装置「クリタサムズシステム」を開発しました。日本において焼却処分が一般的である使用済紙おむつを殺菌・洗浄し、プラスチック類とパルプ類に分別処理する本システムの展開を通じて循環型経済社会構築に貢献するとともに、廃棄物量と焼却処分に伴うエネルギー使用量、およびCO2排出量の削減に寄与します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/355882/LL_img_355882_1.png
リサイクルフロー

■背景
国内の使用済紙おむつは主に一般廃棄物として廃棄物処理会社や地方自治体などの焼却施設で処分されており、今後、高齢化社会の進行等により、廃棄量の増加が予測されています。使用済紙おむつの焼却に伴うエネルギー消費量や CO2排出量の削減が課題となる中、当社はこの課題解決に向け、「水と環境」の事業領域で培った知見・ノウハウを活かし、使用済紙おむつの再資源化を可能にする「クリタサムズシステム」を開発※1しました。


■開発品の特徴
「クリタサムズシステム」は環境省の使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドラインに記載された技術※2を活用して開発したものです。本装置に破袋機能を付加することで、使用済紙おむつはビニール袋に入った状態でも機内投入・分別処理が可能となり、衛生面の改善と作業効率の向上を実現しました。使用済紙おむつは専用の殺菌剤や高分子吸水材(ポリマー)還元薬剤を含んだ洗浄液で洗浄・分解され、ビニール袋などのプラスチック類とパルプ類を含む処理水とに分別されます。分別した各素材は固形燃料化してエネルギー利用や、再資源化して再生プラスチック等に利活用することができます。
また、本システムは1日あたり約13.5tの使用済紙おむつの処理を標準※3としており、排水回収により水の使用量を抑えるとともに、廃熱を有効利用することにより省エネルギーでの運転が可能です。加えて、運転回数や設置台数を調整することで、使用済紙おむつ処理量の増減にも柔軟に対応することができます。


■今後の展開
今後は、「クリタサムズシステム」の展開を通じ、使用済紙おむつの再資源化を促進することで廃棄物量を削減するとともに、エネルギー使用量やCO2排出量削減に寄与します。また、分別した各素材の再資源化に取り組み、将来的には、分別処理したパルプ類を含む処理水にメタン発酵技術等を適用することでエネルギー創出するなど、限りある資源、再生可能な資源を最適な方法で利活用できる技術・サービスを開発・展開し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。


■2023NEW環境展/2023地球温暖化防止展(2023年5月24日-5月26日、東京ビッグサイト)にて「クリタサムズシステム」に関する出展を予定しています。ご来場ください。


■「クリタサムズシステム」についてのお問い合わせ
https://kcr-pg.kurita-water.com/samssystem_Inquiry.html

※1. 令和3〜4年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業に採択されました。
※2. 株式会社サムズと2022年に特許実施契約書を締結しました。
※3. クリタサムズシステム3台1系列とし、1日24時間運転した場合。

プレスリリース提供元:@Press

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