プレスリリース
株式会社福島中央テレビ(本社:福島県郡山市/代表取締役社長:五阿弥宏安)は、福島県が持続可能で豊かな社会づくりの実現に向け、共感を生み取り入れやすい取り組みや先駆的な取り組みを表彰する「第一回ふくしまSDGsアワード」を受賞しました。その受賞式が2023年3月5日(日)にいわき市で開かれ、五阿弥宏安代表取締役社長とSDGs推進チームの中山可那子リーダーに賞状が手渡されました。
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第一回ふくしまSDGsアワード
■「ごみ拾い活動を県民運動に!」
福島中央テレビは、福島県のごみ排出量が全国ワースト2位(令和2年度)という現状を受け、「ごみ拾いを県民運動に!」をテーマに掲げ、テレビ番組やイベントなどを通してごみ問題に関する県民の意識向上を図る取り組みを続けています。特に夕方情報ワイド番組「ゴジてれChu!」では、2020年1月から毎週月曜日に郡山市出身の俳優・鈴木文健さんが地域の方々と交流しながらごみを拾い集める企画「ブンケン歩いてゴミ拾いの旅」を放送し、ごみ拾いの輪を広げてきました。番組企画を通して拾ったごみの量は11.4トン、番組ののべ視聴人数は259.4万人(2023年2月末)に上り、2022年日本民間放送連盟賞「放送と公共性」部門で優秀賞を受賞し全国からも注目を集めました。
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受賞式で事例発表する中山可那子リーダー
プレスリリース「日本民間放送連盟賞「放送と公共性」部門で優秀賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000053001.html
また、2021年から春と秋の「海ごみゼロウィーク」に合わせて年に2回「福島県内一斉清掃活動」を実施し、県内の企業や団体、行政、教育などと連携した活動も続けています。この活動では海洋プラスチックの問題を解決するための取り組みの一つですが、「海ごみの8割は街から発生する」という現状を受け、沿岸部だけではなく海から離れた市街地にも活動の幅を広げています。2022年9月に実施した一斉清掃活動では、海のあるいわき市や南相馬市に加えて、郡山市、福島市、会津若松市、白河市、田村市の7つの自治体で清掃活動を行い、655人が参加しました。
さらに、ごみを拾うだけではなく「どうしたらごみの量自体を減らせるか」をテーマにしたイベントやキャンペーンを展開し、企業や行政と連携して生ごみの水分量を減らすためのワークショップや生ごみからニワトリの餌を作る取り組みなども進めています。
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2022年9月福島県内一斉清掃活動・白河市
「海ごみゼロウィーク」の活動リポートはコチラから
https://www.fct.co.jp/press/local_news_166814880627840
■「動く」と「動かす」が欠かせないキーワード
今回の「第一回ふくしまSDGsアワード」では、福島中央テレビのほかに猪苗代町立猪苗代中学校と只見町立只見中学校の取り組みが受賞しましたが、受賞式で福島県の内堀雅雄知事は「アワードを受賞した3つの団体・企業には共通する特徴があり共有する大事な2つのキーワードがありました。一つは『動く』こと、もう一つ『動かすこと』です。自らが真っ先に動き、その動いている姿を見た周りの人たちを動かしていること。SDGsにはこの『動く』『動かす』という2つのキーワードが欠かせないということを感じました。」とコメントしています。
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受賞式で内堀知事や3人の審査員がコメント
【審査員のコメント】
●村尾信尚氏(関西学院大学教授)
3年間の取り組み、継続は力なりだ。俳優の鈴木文健さんを起用することにより県民の認知度もさらに高まったのではないか。ごみ排出ワースト2位というピンチをチャンスに変える取り組みと考えたい。
●山崎直子氏(宇宙飛行士)
企業や学校の皆さんと共に、ごみ拾いを行う活動を進めることで、県民一人一人が主人公になる伝え方、取り組みがすばらしいと思います。今後も活動の幅を広げていかれることを期待しております。
●岡本全勝氏(市町村職員中央研究所学長)
地元テレビ局という特性を活かした企画で、県民の意識に訴える効果は大きいと思います。このような企画が広がることを期待します。
※「ふくしまSDGsアワード受賞取組」より
【五阿弥社長コメント】
今回は栄えある「第一回ふくしまSDGsアワード」を受賞することができて本当に嬉しく思っております。そして、私たちの取り組みが高く評価されたことを誇りに思います。「ブンケン歩いてゴミ拾いの旅」は放送開始から4年目に入ります。福島県はごみの排出量が全国ワースト2位という現状があり、何とか脱却するにはごみ拾いを様々な団体の方、あるいは初めて会う方と一緒に行うことでごみ拾いの輪ができることが大きな力になるのではと感じています。その理由は、一度きれいにした場所にしばらくして再び行くと、また多くのごみが捨てられているからです。一度放送しただけではすぐには変わらず、粘り強く発信を続けていかなければなりません。
大人の出したごみを地域の子どもたちが一生懸命拾う姿に鈴木文健さんは心を痛めていました。ごみを減らすためには難しい課題がたくさんありますが、「ごみ減量を県民運動にしていきたい。全国ワースト2位から脱却しごみ減量のモデル県にしたい」という思いで放送やイベント活動を続けていきたいと考えています。
そして、より多くの子どもたちや企業、行政との連携が活動を広めていくには不可欠です。SDGsの精神は「誰一人取り残さない」というものです。震災と原発事故で過酷な状況を経験した福島県から「誰一人取り残さない」というメッセージを発することは、非常に大切で意義のあることだと考えています。今後、福島中央テレビでは環境の問題だけではなく様々なSDGsの取り組みを強化していこうと考えていますが、皆様ともいろいろな形で協力させていただければありがたいと思います。
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同じくアワードにエントリーした「一般社団法人CARNIVAL WORKSプロジェクト」様(写真右側)より廃棄される寸前の花を活かしたドライフラワーの花束をいただきました。
【ふくしまSDGsアワードとは】
「ふくしまSDGs推進プラットフォーム」の事務局を務める福島県が、SDGsを通じた福島県の課題解決に向けた取り組みを活性化するために創設した表彰。第一回となる今回は、29団体がエントリーし以下の審査基準で審査を実施。
<審査基準>
1. SDGs達成への貢献度が高く、福島県総合計画に掲げる「目指す将来の姿」の実現につながる取組
2. 見た人が取り入れやすく、行動変容を促すことのできる取組
3. 取組を始めたきっかけや、今後の展望(夢や目標)がストーリーとして伝わる取組
4. 上記のほか、審査員が「いいね!」と感じた取組
★受賞団体と取り組み内容(五十音順)
■猪苗代町立猪苗代中学校「よみがえれ!猪苗代湖!!〜猪中型資源循環サイクル〜」
■只見町立只見中学校「海洋の視点を付加した只見中のESD」
■株式会社福島中央テレビ「ごみ拾いを県民運動に!」
【ふくしまSDGs推進プラットフォーム公式サイト】
「ふくしまSDGsアワード受賞団体発表」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/sdgs-pf/info6.html
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