プレスリリース
一般社団法人日本損害保険協会(会長:白川 儀一)は、24回目となる「自動車盗難事故実態調査」を実施しました。
自動車盗難防止対策の一環として、2000年度から自動車車両本体盗難や車上ねらいの実態調査を実施しています。
当協会では、今後も自動車盗難防止対策を推進していきます。
1. 実態調査結果(概要)
・2022年の車両本体盗難はランドクルーザーが2年連続で車名別盗難ワースト1
・2022年の車両本体盗難への保険金支払件数は前年より約1割増加
・アルファードが車両本体盗難全体に占める割合が増加傾向
2. 実態調査結果(詳細)
(1)車両本体盗難の車名別盗難状況 -ランドクルーザーが車名別盗難ワースト1-
・2022年の車両本体盗難の車名別盗難状況のワースト1は2年連続でランドクルーザーとなりました。ランドクルーザーが車両本体盗難全体に占める割合は、2021年の13.6%から2022年は16.9%と増加傾向にあります。
・プリウスは2020年にワースト1、2021年、2022年にはワースト2となるなど、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が続いています。
・アルファードが車両本体盗難全体に占める割合が増加傾向にあり、今回はワースト3となりました。
・2022年の車両本体盗難ワースト10車種合計1,453台のうち、レクサスブランドの被害は284台と約20%を占めています。そのうちレクサスLXが156件と件数が最も多くなっています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/346592/LL_img_346592_1.jpg
車名別盗難状況-車両本体盗難
(2)1件あたりの支払保険金の推移 -1件あたりの車両本体盗難の支払保険金は横ばい-
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は2021年から2022年にかけてほぼ横ばい傾向となっています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/346592/LL_img_346592_2.jpg
1件あたりの支払保険金の推移(車両本体盗難)
(3)盗難発生時間帯 -深夜から朝にかけて被害が多く発生-
2022年の車両本体盗難の発生時間帯は「深夜〜朝(22〜9時)」が57.1%を占め、最も多くなりました。「深夜〜朝(22〜9時)」の割合は2021年と比較すると約2%増加しています。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると考えられます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/346592/LL_img_346592_3.jpg
盗難発生時間帯-車両本体盗難-
その他の調査結果については、別紙「第24回自動車盗難事故実態調査結果」をご覧ください。なお、以下リンクからもご覧いただけます。
【URL】 https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/index.html
3. 実態調査の実施概要
・調査期間 :2020年1月1日〜2022年12月31日
・調査対象 :損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
・対象事案 :全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および
車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に
自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案
※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれています。
・対象事案数:2022年・・・車両本体盗難:2,656件、車上ねらい:971件
2021年・・・車両本体盗難:2,425件、車上ねらい:931件
2020年・・・車両本体盗難:2,964件、車上ねらい:1,254件
ご参考:自動車盗難認知件数・盗難等防止対策について
・自動車盗難認知件数は、2003年の年間64,223件をピークに減少し、2022年は年間5,734件となりました。(出典:警察庁「犯罪統計資料」)
・認知件数減少は、増加する自動車盗難被害に対して、当協会が民間側の事務局を務める「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」が長年にわたり自動車盗難の対策および減少に向けて精力的に取り組んできた成果です。
・普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効です。また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要です。
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