プレスリリース
BSIグループジャパン(英国規格協会)、ISO 19650-1、2、5に基づいたBIM BSI Kitemarkをトランスコスモスに認証
BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、トランスコスモス株式会社(所在地:東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャインシティ60、代表取締役社長兼COO:奥田 昌孝、以下「トランスコスモス」)に対し、日本初として、ISO 19650-1(※1)、ISO 19650-2(※1)およびISO 19650-5(※1)に基づいた「設計と建設及びセキュリティのための情報マネジメントに関するBIM BSI Kitemark」を認証しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/345380/LL_img_345380_1.jpg
2月9日に行われた認証授与式の様子
昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI, BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。
3次元モデルを含む共通データ環境において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。
ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。
BIMレベル2(※2)と同等の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。
BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証及び検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しており、トランスコスモスによるBIM BSI Kitemarkの認証は「建築設計のためのBSI BIM Design & Construction and Security Kitemark 認証」で、BIMセキュリティを含めた情報マネジメント認証は、日本では第一号の認証取得となります(当社調べ)。
- 注記 -
※1:ISO 19650は、BIMを含む、建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
ISO 19650-1:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:概念及び原則
ISO 19650-2:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
ISO 19650-3:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
ISO 19650-5:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ
※2:英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。
■トランスコスモス株式会社 梶浦 正人様のコメント
― 認証取得の目的
トランスコスモスでは、建設業を支援するビルディングインフラサービスを提供しておりデジタル化が進む建設業界において、よりBIMを業務に活用する際のルールやプロセスを習得する必要があったためISO 19650を取得しました。
ISO 19650を適用したBIMのプロセスを理解し、お客様の業務支援で活かすことを目的としてKitemarkの認証取得を目指しました。
― 構築による成果、工夫、苦労した点
成果としては、情報コンテナのルール化、情報授受の共通ルール等の明文化によりデータ作成のタイミング・使用目的などが可視化され、データの所在、内容に関する共通認識をもてるようになり、情報セキュリティに対する意識も向上しました。
スキルチェックなど従前から社内で実施している取り組みを、ISO 19650の仕組みにリンクさせ、そのまま適用できるように工夫しています。
今回、初めて5部の情報セキュリティに関する認証審査を受けましたが、プロジェクトに対する情報セキュリティの考え方、考慮すべき範囲など、自社だけで判断が困難な点に苦労しました。
― 認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査の感想
BIM最新国の英国で世界的な認証機関でもあり、また日本語に対応した審査員や講習なども多くあるため選定いたしました。
審査の感想としましては、今後の運用に活用し得るご指摘をいただき、安定した運用に向けた改善の契機として運用ルールに採用し改善につなげることができ感謝しております
― 構築・認証で良かった点
ISO 19650の導入により、BIMを活用した業務プロセスの構築指針、指標などのルールが明文化され、ルールに則って業務の運用を推進できています。
今後もさらに知見を蓄積し、BIMを活用したお客様業務のDX支援に貢献してまいります。
■トランスコスモス株式会社について
トランスコスモスは1966年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合し、より価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の競争力強化に努めて参りました。
現在では、お客様企業のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界30の国と地域・173の拠点で、オペレーショナル・エクセレンスを追求し、提供しています。また、世界規模でのEC市場の拡大にあわせ、お客様企業の優良な商品・サービスを世界48の国と地域の消費者にお届けするグローバルECワンストップサービスを提供しています。
トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。
URL: https://www.trans-cosmos.co.jp/
■BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパン株式会社について
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービスおよびトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/
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