プレスリリース

当社（社長：齊藤 猛）は、２０２３年１月５日〜８日に米国ラスベガスで開催される世界的な技術見本市であるCES 2023に出展しますので、お知らせいたします。

当社はエネルギー・素材における創造と革新のため、独自の技術開発およびスタートアップとのオープンイノベーションを通じて、新たな価値創造に取り組んでいます。本展示会では、電気自動車（EV）用潤滑油製品、GRC社のデータサーバ液浸冷却システムおよび同社と共同開発したデータサーバ用の冷却油、潤滑油を含めた材料開発を高速化する汎用原子レベルシミュレータMatlantisの展示を通して、グローバルでの事業パートナーシップ拡大の可能性を探ります。

１．EV用潤滑油製品
今後さらなる普及が見込まれるEVには、高い絶縁性能や冷却性能、ギヤ保護性能などを備えた専用フルードが求められます。当社は自動車用潤滑油をはじめとした幅広い種類の潤滑油開発に長年にわたり携わっています。 これらの開発を通して蓄積された技術・知見を活用することで、オイルに対する新たな必要性能を高いレベルで満足させる独自の潤滑油技術を確立しました。 日々進歩を続けるEVの駆動システムに対して、独自の潤滑油技術により、今後も革新的な技術および商品・サービスを提供し続けます。

２．GRC社のデータサーバ液浸冷却システムおよび同社と共同開発したデータサーバ用冷却油
デジタル化社会の急速な広がりを受けて、今後、データセンターの電力消費は大幅に増加すると予想されています。これに伴いデータセンターのエネルギー消費の削減を目的とした冷却技術にも注目が集まっています。GRC社（※）はデータセンターの冷却システムを開発している米国テキサスのスタートアップ企業であり、冷却技術の中でも効率が良く、環境負荷の小さい炭化水素系冷却油を循環させる単層液侵 冷却システムのパイオニアです。環境負荷が小さく、 高い冷却効率を持つGRC社独自の冷却システムと当社が持つ潤滑油製品の開発技術を活かし、環境に配慮したデジタル化社会の構築を目指します。

３．材料開発を加速する汎用原子レベルシミュレータMatlantis
Matlantisは、原子スケールで材料の挙動を再現して大規模な材料探索を行うことのできる 汎用原子レベルシミュレータです。当社と株式会社Preferred Networks（本社：東京都千代田区、代表取締役最高経営責任者：西川徹、プリファードネットワークス、以下、PFN（※））との共同研究により、開発しました。従来の物理シミュレータに深層学習モデルを組み込むことで、計算スピードを従来の数万倍以上に高速化するとともに、領域を限定しない様々な物質への 適用が可能です。
Matlantisは、株式会社Preferred Computational Chemistryが販売しており、２０２１年７月にクラウドサービスとして提供を開始しました。２０２２年９月１日時点で、４１の企業・研究団体に導入され、触媒、電池材料、半導体、合金、潤滑油、セラミック材料、化学材料など幅広い開発に用いられています。
本展示会では、Matlantisに関する展示に加えて、Matlantisを当社の潤滑油研究開発に活用し、潤滑油の作用メカニズム解明や改良品の高速な探索などに適用した具体的事例について展示します。

（※）ＥＮＥＯＳイノベーションパートナーズ合同会社（ＥＮＥＯＳグループが運営するコーポレートベンチャーキャピタル）から出資

当社は、２０４０年のグループ長期ビジョンにおいて、昨今のデジタル革命の進展を好機と捉え、革新的な事業の創出・実行による新たな価値創造に取り組んでいます。その一環として、新たな技術開発・サービス開発への挑戦を続け、持続可能な社会構築に貢献してまいります。

開催期間 ：２０２３年１月５日（木）〜１月８日（日）※現地時間
展示会会場 ：Las Vegas Convention Center
当社ブース ：Booth #9627（North Hall, AI/ROBOTICS Area）

プレスリリース提供元：＠Press