プレスリリース
三井化学、マスバランス方式によるバイオマスPP「Prasus(R)」が、D&DEPARTMENT PROJECTのプラスチックマグカップに採用
三井化学株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本 修)は、温暖化問題の解決に向けた社会のバイオマス化を進める取り組みとして、BePLAYER(R)( https://jp.mitsuichemicals.com/jp/sustainability/beplayer-replayer/ )ブランドのもとバイオマスナフサによる誘導品(バイオマス化学品、バイオマスプラスチック)の展開を拡大していますが、このたび、D&DEPARTMENT PROJECT(本社:東京都世田谷区、代表:ナガオカケンメイ)がLong Life Plastic Projectとして展開するプラスチックマグカップに、株式会社プライムポリマー(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤本 健介)が製造販売するマスバランス方式のバイオマスポリプロピレン「Prasus(R)」が採用されました。
Long Life Plastic Projectは、プラスチックも経年変化により、個性ある景色を手に入れた一生モノになり得るとの考えのもと、「一生使える(使おうと意識した)プラスチック製品を作り、みんなで使おう」というプロジェクトです。
(ご参考: https://www.d-department.com/item/LLPP.html )
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/339171/LL_img_339171_1.jpg
Long Life Plastic 2023 (C)D&Department 1
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/339171/LL_img_339171_2.jpg
Long Life Plastic 2023 (C)D&Department 2
(C)D&Department
■D&DEPARTMENT PROJECT/ナガオカケンメイ氏のコメント
Plastic Products can be lifelong companions if you care for them.
(プラスチック製品であっても一生モノになり得ます。あなたが大切にすればね。)
僕はプラスチックの経年変化が昔から好きでした。本田宗一郎がスーパーカブの風除けに取り入れた時など、未来を感じる素材としてみんなが注目しました。やがて原材料の入手や製造し易さなどから鉄や陶器、主にガラスに代わってその活躍は一気に広がる一方で「使い捨て」の代名詞になってしまいました。プラスチックはその丈夫さから、過酷な環境で働き、その汚れや傷は僕には茶道の茶の湯にある「景色」という経年変化に見えます。このプロジェクトは、プラスチックもそんな経年変化により、個性ある景色を手に入れた一生モノになり得ると考え、賛同する皆さんと毎年、このマグを持ち寄って交流するプロジェクト。プラスチックは捨てなければずっと使える。そんなメッセージのプロジェクトです。
今、最も生活道具として関心を持つべき存在のプラスチック。地球環境の問題と直結する材料と廃棄の問題が前面にありますが、一方で、ものすごく私たちの生活で活躍する存在のプラスチックでもあり、もはや、悪い部分だけをみている私たち人間の意識の低さ、わがままさを変えて仲良い意識で共存したいものだと考え感じます。そもそも柳宗理が日本民藝館の売店にステンレスボウルを取り扱わせたことが僕の「手仕事だけではない量産品の中に美を見出す」ことの意識の始まり。大量生産されるプラスチック製品の画期的さは、いつの間にか、地球温暖化とともに、使い捨ての象徴である彼らを悪者にし始めていますが、僕はここに漆器や陶器など工芸に見られる時間の経過からの「美」も、加えてみてはどうかと考えています。
「ここに」と表記したのは「環境問題・便利さ」の中に「美」の視点、すなわち、民藝に通ずる物語を、です。
2021年からそうした意識で「一生使える(使おうと意識した)プラスチック製品を作り、みんなで使おう」という「Long Life Plastic Project」が始まり、その第2ステージが今回の「マスバランス方式によるバイオマスポリプロピレン100%のプラスチックマグカップ」です。このバイオマス・・・・についても、一緒に勉強するように使っていきたい。プラスチックメーカーが今、何を考え、どんな手段で地球を思いやっているのかについて、2023年モデルをみんなで手に取りながら、使いながら、考えていきたいと作りました。2年ごとに同じデザイン、サイズでプラスチックマグカップを4色作る。それが今回の2023年モデル。
カラーは全て「2023年流行色」の中からあえてD&DEPARTMENTのテーマである「普遍性」「ロングライフデザイン」の視点で選びました。どれも「地球」を意識したものです。特におすすめなのは「d design travel」の選定項目の「カフェ」のアイコンをイメージした「レビューレッド」。アイコンが紙面から飛び出してきたような、旅を想像させるdらしいカラーです。(個人的によく使うのはブルーですが・・・・笑)
■D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)
D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)は、2000年にデザイナーのナガオカケンメイによって創設された「ロングライフデザイン」をテーマとするストアスタイルの活動体。現在は国内外に12店舗(北海道店、埼玉店、東京店、d47、富山店、三重店、京都店、鹿児島店、沖縄店、韓国・ソウル店、韓国・済州店、中国・黄山店)を展開し、将来的には47都道府県に1カ所づつ作り、全国的な規模で「息の長いその土地らしいデザイン」の発掘、紹介をしていく。企業の「らしさ」の原点ともいえる商品を復刻し、再販売する「60VISION(ロクマルビジョン)」や、日本の長く続いている伝統工芸や、生活用品を展覧会形式で紹介する「NIPPON VISION(ニッポンビジョン)」といったデザインプロジェクトを展開。
2009年、新しい観光をイメージした観光ガイドブック「d design travel」を創刊。これも47の都道府県を1号ずつ出版していく計画。2012年、渋谷ヒカリエ8階に47都道府県の魅力を展示する日本初のデザイン物産美術館、「d47 MUSEUM」をオープン。「d47 design travel store」「d47食堂」を併設し、立体的に日本を伝える新しいスタイルを創造。長く続いているものの中から、本質をさぐる勉強会「d SCHOOL」をはじめ、ガイドブックで取材した場所をめぐるツアーなど、物販、飲食、出版、観光を通して、47の日本の“らしさ”を見つめ直す活動を展開している。(D&DEPARTMENT PROJECTのWEBサイト: https://www.d-department.com/ )
■マスバランス方式(物質収支方式)
「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法」(環境省バイオプラスチック導入ロードマップ)を言います。
石油由来のプラスチック・化学品と物性が全く変わらないこと、これまで難しかった素材でもバイオマス化が可能となるなど、カーボンニュートラル社会の実現に向けて社会全体のバイオマス度を向上させるための重要なアプローチです。三井化学グループでは、既に約30の製品でマスバランス方式によるバイオマス化を実現しています(2022年11月現在)。また、サーキュラーエコノミーにむけたリサイクルソリューションとして展開されていくケミカルリサイクルにおいても、マスバランスは重要な役割を果たします。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/339171/LL_img_339171_3.png
マスバランス方式(物質収支方式)
■BePLAYER(R)
BePLAYER(R)は温暖化問題の解決のために、社会のバイオマス化を進める取り組みです。マスバランス方式によるバイオマス製品、セグリゲーション方式によるバイオマス製品、その他カーボンニュートラルに貢献する製品・技術の展開を進め、社会のGHG排出量削減に大きく貢献していきます。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/339171/LL_img_339171_4.png
BePLAYER(R)
■Prasus(R)
株式会社プライムポリマーが展開する、新しいフィードストックを使用したマスバランス方式による環境にやさしい持続可能な製品(ポリエチレン、ポリプロピレン)のブランド名
プレスリリース提供元:@Press