プレスリリース
イタリアの伝統菓子「パネットーネ」の普及と啓蒙を目的とした団体 PANETTONE SOCIETY(パネットーネ・ソサエティ/代表理事:八木理江)は、2022年11月24日に、日本初、日本の職人によるパネットーネのコンテスト「パネットーネ・コンテスト in JAPAN 2022」を開催。
パネットーネは、イタリアの北部、ロンバルディア州発祥のクリスマスシーズンの菓子。日本でもクリスマスシーズンを中心に、少しずつ見かける機会が増えてきました。イタリア本国ではシーズンに関わらず、一年を通じて作るメーカーや、ロンバルディア州だけでなくイタリア各地でパネットーネを作る菓子店やベーカリーが増え、パネットーネを普及する団体によるコンテストも盛んに行われるようになっています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/336859/LL_img_336859_1.jpg
エントリー全20名のパネットーネ。最上段がファイナリスト7名の作品。
今回、日本において初めてとなる本パネットーネ・コンテストへのエントリーは総勢20名。審査は最終審査まで全てブラインドで実施し、2022年11月21日に実施した一次審査では7名のファイナリストが選ばれ、11月24日、イタリアより特別審査員にニコラ・オリヴィエリ氏を迎え、都内会場にて最終審査を実施。同日、ファイナリストを讃える表彰セレモニーを開催いたしました。最優秀賞1名、優秀賞6名を報告申し上げます。
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優秀賞6名(最優秀賞・秋元氏はイタリア研修中にて不在) 左から鈴木氏、阿部氏、大村氏、坂田氏、上原氏、中村氏
【「パネットーネ・コンテスト in JAPAN 2022」受賞者】
●最優秀賞:秋元英樹「ブーランジェリー・コシュカ」オーナーベーカー/東京都世田谷区
●優秀賞:
・阿部之彦 「トラットリア・デッラ・ランテルナマジカ」 オーナーシェフ/東京都品川区
・上原力 「TAK BAGERI CAFE」 オーナーベーカー/鹿児島県鹿児島市
・大村田 「ヴァンダラスト」 オーナーベーカー/群馬県太田市
・坂田純一 「ウルス/クマパン屋」 オーナーベーカー/神奈川県藤沢市
・鈴木美影 「ケノヒノパン」 共同創業者・ベーカー/東京都中野区
・中村友彦 「マンダリンオリエンタル東京」 ヘッドベーカー/東京都中央区
*五十音順、敬称略
【コンテスト概要】
◇審査対象のパネットーネ
イタリアのパネットーネの基準に準じた、自家培養の発酵種から作る伝統製法のもので、発祥地であるロンバルディア州の伝統的なパネットーネ「パネットーネ・クラッシコ」です。
◇審査方法
<一次審査>審査員(別途追記)によるブラインドテイスティング。イタリアの複数の団体が行っているパネットーネ・コンテストの審査基準に倣って「外観評価/内観評価/嗅覚・味覚的評価」に関する項目の審査表で実施。ファイナリスト7名を選出。
<最終審査>一次審査で選出した7名の作品を再審査。一次審査同様のブラインドテイスティングにて実施。審査表も一次審査に遵守。
◇スケジュール
11月21日 一次審査
11月24日 最終審査 表彰セレモニーおよび一般向けMEET UP EVENT
◇開催会場
harista(東京都新宿区四谷)
◇審査員
・審査委員長:鈴木弥平氏(「ピアットスズキ」オーナーシェフ)
イタリア料理協会 実行委員長。パネットーネ歴は約30年。2019年、イタリアで行われたパネットーネコンテスト5大会に出場。全ての大会でファイナリストとなる。パネットーネ・ソサエティのマエストロ・アドバイザリーを務める。
・特別審査員:ニコラ・オリヴィエリ氏(「Olivieri 1882」オーナー・パスティッチエレ)
ヴェネト州で140年の歴史を持つベーカリー「Olivieri 1882」の5代目オーナーを務める。イタリアの食の総合メディア「ガンベロ・ロッソ」でベスト・パネットーネやベスト・パンドーロの一つに選ばれたほか、内外のメディアでの受賞多数。また、製菓学校の講師、コンテストの審査員などとしても活躍中。
・審査員:池田浩明氏(パンの研究所「パンラボ」主宰、ブレッドギーク)、白根慶治氏(ルーツ貿易株式会社 代表取締役社長)、羽根則子氏(ジャーナリスト)、平岩理緒氏(スイーツジャーナリスト)、山根証氏(株式会社ツジ・キカイ 代表取締役社長) *五十音順
◇後援
駐日イタリア大使館
◇協賛
株式会社ウィル、株式会社ツジ・キカイ、株式会社ニップン、ルーツ貿易株式会社
*五十音順
◇主催
PANETTONE SOCIETY
https://panettonesociety.org
【受賞者プロフィール】
●最優秀賞
秋元英樹/「ブーランジェリー・コシュカ」 オーナーベーカー
「ペルティエ」「ユーハイム」「ミクニ」で製パンの修業を重ね、2007年に独立。世田谷区
深沢にBoulangerie Koshuka(ブーランジェリー・コシュカ)オープン。 イタリアのパネットーネを食べたのをきっかけにパネットーネに取り組み始める。2018年よりたびたび渡伊。素晴らしいマエストロ達に出会い、ヒントをもらいながらパネットーネの研究を日々重ねている。
【店舗情報】 https://www.instagram.com/boulangerie_koshuka
●優秀賞 (五十音順)
・阿部之彦/「トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ」 オーナーシェフ
イタリア本場のトラットリアの雰囲気を楽しめる「トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ」の開業時(2005年)から料理長を長く務める。料理以外にもイタリアの本物を目指そうと始めたパネットーネ作りは現在13年目。2022年に料理長を退き、現在は実店舗とラボラトリオの商品開発に力を注いでいる。
【店舗情報】 https://www.lanternamagica.jp/
・上原力/「TAK BAGERI CAFE 」(タック バゲリ カフェ)オーナーベーカー
鹿児島県鹿児島市出身。「織田製菓専門学校」(中野)で製パンを学ぶ。「ムッシュイワン」(立川市)にオープニングスタッフとして入社し8年間勤務。2014年5月、出身地の鹿児島市武岡に16席のカフェスペース併設のベーカリー「TAK BAGERI CAFE」(タック バゲリ カフェ)を開業。生活に溶け込める様々なパンを提案中でパネットーネにも挑戦中。
【店舗情報】 https://tak.buyshop.jp/
・大村田/「ヴァンダラスト」オーナーベーカー
ベーカリー「ヴァンダラスト」のオーナーベーカー。「地域の縁側」を目標に、店ではワークショップや音楽会なども実施。あんぱん・甘食から、パン オ ルヴァン、ロッゲンシュロート、パネットーネまでバラエティ豊かなパンを提供。ドイツ・デュッセルドルフで行われる国際製パン・製菓総合見本市で実施されるibacup (2012)の日本代表。2023年は代表監督を務める。パネットーネはネット販売も行っている。
【店舗情報】 https://wdlst1976.com/
・坂田純一/「ウルス/クマパン屋」 オーナーベーカー
1998年株式会社モンタボー入社。店長、統括マネジャー、GMを務め2006年に退社。その後都内のベーカリーを経て、2015年8月に藤沢市片瀬に「ウルス/クマパン屋」を開業。ハード系のパンを中心に、惣菜パンや菓子系のパンも充実。「食事パンを中心に、店主の作りたいパン」を作っている。
【店舗情報】 https://www.facebook.com/OURS.kuma.fujisawa
・鈴木美影/「ケノヒノパン」 共同創業者・ベーカー
東京都北区出身。料理人としてのキャリアを歩んでいたが、パンの魅力にはまりベーカーに転向。下町の名店「ロワンモンターニュ」(王子※現在閉店)にて技術を修得。「メゾンカイザー」などでの修業経験を持つ夫の崇志さんとともに、中野区南台商店街に「ケノヒノパン」を開業。ハード系のパンを中心に、日常の食卓にのるパンを提供している。
【店舗情報】 https://www.instagram.com/kenohinopain/
・中村友彦/「マンダリンオリエンタル東京」 シェフベーカー
東京・台北のジョエル ロブション氏のベーカリー部門で約12年にわたり研鑽を積む。現在は「マンダリンオリエンタル東京」シェフ ベーカーとして同ホテル館内のすべてのパンを手掛ける。同ホテルの総料理長ダニエレ・カーソン氏の影響を受けイタリア発酵菓子の奥深さに魅了され、現在は年間を通して季節ごとのパネットーネを製造販売している。
【店舗情報】 https://www.mandarinoriental.com/ja/tokyo/nihonbashi/dine/the-mandarin-oriental-gourmet-shop
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