プレスリリース
切れない無線のサイレックス、新規格の長距離無線通信 IEEE 802.11ah対応製品の工事設計認証を取得し、2022年11月に出荷開始
ワイヤレス・テクノロジーのグローバルリーダーであるサイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社長:三浦 暢彦、以下 サイレックス)は、“切れない無線技術”を追求するワイヤレスのエキスパート集団です。このたびサイレックスは、Wi-Fi新規格の長距離無線通信 IEEE 802.11ahに対応する組込み用無線LANモジュールの工事設計認証取得※1 を完了し、本日より受注を開始しました。出荷開始は、2022年11月を予定しています。
組込み用無線LANモジュールに加えて、アクセスポイント、有線LAN機器を簡単に無線LANに接続できる無線LANブリッジの受注も開始します。
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サイレックスのIEEE 802.11ah対応製品
■長距離無線通信と映像・画像伝送の両立、そしてサイレックスの無線ノウハウと北米実績
IEEE 802.11ahは、Wi-Fi規格の一種でありながら、長距離無線通信と映像・画像を送信できる通信速度を両立し、無線LANの利用範囲を大きく広げる通信方式として期待されています。サイレックスは、2019年より北米市場向けにIEEE 802.11ah対応製品の販売実績があり、インフラの監視・管理、建築、農業の分野でノウハウを積み重ねてきました。2022年9月5日総務省より「無線設備規則の一部を改正する省令(令和4年総務省令第60号)」ならびに関連する告示が公布・告示※2 されたことで、920MHz帯でも最大4MHz幅の広帯域が利用可能となり、IEEE 802.11ahの性能を最大限に活かせるようになりました。サイレックスはこの長距離無線通信に対応する製品を日本国内のお客様に自信をもってご提案いたします。
■IEEE 802.11ahで広がる新しい無線ネットワーク
サイレックスは、「Wi-Fiがもっと遠くまで届いたら」というお客様の声に応えるため、IEEE 802.11ah技術の実用化に取り組んできました。長距離無線通信は、広大な倉庫、工場やプラント、屋外の環境監視や防犯、車両間通信など、設置やコスト面から有線ケーブルを利用しづらい場所で求められています。現在、代表的な長距離無線通信ソリューションとして既存のLPWA通信(Low Power Wide Area)が挙げられますが、通信方式によってはスループットが低く、センサデータのような少量の通信に用途が限定されるうえ、専用ゲートウェイやプログラムの開発、月額の通信費用が必要です。また、地下や基地局等のエリア外では通信ができないといった通信の広域化が課題となっています。
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IEEE 802.11ahの活用が想定されるユースケース
IEEE 802.11ahは、Wi-Fi HaLow(TM)(ワイファイ ヘイロー)とも呼ばれるWi-Fi通信の一種です。映像伝送、計測機器や設備機器のメンテナンスデータといった比較的大きなデータを長距離で無線通信できるだけでなく、Wi-Fiなどの広く利用されている無線LAN規格と同様に、IP通信にも対応しているため、既存のネットワークと組み合わせたシステム開発が容易で、免許不要の周波数帯を利用していることから、開発から運用までトータルコストを低減します。
<IEEE 802.11ahの特長>
●1kmの長距離無線通信と画像、映像も送れる通信速度
●Wi-Fiや有線LANなど広く利用されている通信規格と同様に、Ethernetのフレームを処理するため、既存のWi-Fi構築システムとの親和性も高くなります。
●920MHz帯の電波を使用:免許不要の周波数帯で、屋内外で利用でき、月額通信費等も不要
●WPA3(TM)最新セキュリティにも標準対応
*注:設定や設置環境により通信範囲、速度は変化します。
■ サイレックスのIEEE 802.11ah対応製品と優位性
<無線LANモジュール「SX-NEWAH(JP)」>
●アクセスポイントモードとステーションモードに対応
●評価キット「SX-NEWAH-EVK(JP)」の提供
IEEE 802.11ah対応無線モジュール SX-NEWAH(JP)を、Raspberry Pi接続用インタフェースボードに搭載しており、SX-NEWAH(JP)の評価を簡単にスタートできます。
●動作温度条件:- 40 〜 + 85℃
●各国認証対応のご相談:IEEE 802.11ahは各国で適用される法律や内容が変わります。日本国外でのご利用を希望されるお客様には、サイレックスの専門スタッフがご相談を承ります。
●SX-NEWAH(JP)製品紹介ページ: https://www.silex.jp/products/wireless-module/sxnewah.html
*注:設定や設置環境により通信範囲、速度は変化します。
<アクセスポイント「AP-100AH(JP)」>
●IEEE 802.11ahの長距離無線LANに対応した広域ワイヤレスアクセスポイント
●1台のアクセスポイントで半径1kmの範囲をカバー
●最新セキュリティ WPA3(TM)対応とネットワークアドレス変換(NAT)に対応
●最大無線子機接続台数:675台
●カスタマイズのご相談:IEEE 802.11ah対応アクセスポイントは、お客様の要件に合わせたカスタマイズが可能です。
●AP-100AH(JP)製品紹介ページ: https://www.silex.jp/products/accesspoint/ap100ah.html
*注:設定や設置環境により通信範囲、速度は変化します。
<無線LANブリッジ「BR-100AH(JP)」>
●有線LAN機器を到達距離1kmのIEEE 802.11ahネットワークへ接続
●1台で最大16台まで有線LAN機器の無線化を実現
●MACアドレスによるデバイスフィルター機能
●最新セキュリティ WPA3(TM)対応
●カスタマイズのご相談:IEEE 802.11ah対応ブリッジは、お客様の要件に合わせたカスタマイズが可能です。
●BR-100AH(JP)製品紹介ページ: https://www.silex.jp/products/bridge/br100ah.html
*注:設定や設置環境により通信範囲、速度は変化します。
【価格と販売時期】
各製品の価格はオープン価格で、2022年11月より出荷開始を予定しています。
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SX-NEWAH(JP)の主な仕様
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/332422/LL_img_332422_7.jpg
AP-100AH(JP)/BR-100AH(JP)の主な仕様
◆画像提供サイト: https://www1.silex.jp/11ah_Press
※1 無線設備に関する基準認証制度には、技術基準適合証明と工事設計認証があります。技術基準適合証明は、無線機器/無線設備を1台ずつ電波法の技術基準に適合しているか判定します。一方、工事設計認証は、その無線機器/無線設備の設計や製造段階などにおける品質管理等が電波法の技術基準に適合しているか判定します。量産・販売の場合は工事設計認証を取得するのが一般的です。
※2 総務省 改正省令(公布日:令和4年9月5日): https://www.soumu.go.jp/menu_hourei/s_shourei.html
【サイレックス・テクノロジーについて】
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町)は、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業です。産業機械、医療機器、ディスプレイ機器など確実な接続性が求められる機器にもネットワークやワイヤレスのノウハウを活かした製品を提案し、ビジネスの幅を広げています。品質基準を厳格に保つため、設計・開発・生産・品質保証といった一連のプロセスを「けいはんな本社」に集約しています。海外パートナーとの連携や新市場開拓、新技術の情報収集・開発などグローバルなビジネス展開のため、北米・欧州・中国・インドに拠点を設けています。
【会社概要】
会社名 : サイレックス・テクノロジー株式会社
所在地 : 〒619-0237 京都府精華町光台二丁目3番地1
代表者 : 代表取締役社長 三浦 暢彦
創業 : 1973年(昭和48年9月)
URL : https://www.silex.jp/
事業内容: ワイヤレス技術をコアとし、機器をネットワークにつなげるハードウェア・ソフトウェアを提供する研究開発型企業です。無線LANモジュール、アクセスポイント、ワイヤレスブリッジ、デバイスサーバ、ディスプレイネットワーク製品、プリントサーバなど、確実な接続性が求められる商業・産業分野に向けた製品開発や機器メーカへのOEMを主な事業としています。
公式サイト: https://www.silex.jp/
Twitter : https://twitter.com/silex_marcom
Facebook : https://www.facebook.com/silexjp
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