プレスリリース
一般財団法人日本老人福祉財団(本部:東京都中央区、理事長:青木 雅人)は、同財団が全国7施設で運営する介護付有料老人ホーム〈ゆうゆうの里〉の入居者(※)を対象に行っている定点調査『日常生活に関する調査』の結果から、ウイズコロナの社会における直近の『高齢者の外出について』の行動実態を発表いたします。
(※)本調査は〈ゆうゆうの里〉の入居者のうち、自立者を対象に対面方式で調査を実施しております
<令和4年度の調査結果のサマリー>
●高齢者の方の外出頻度は、外出自粛の傾向にありながらも、外出回数は前年よりも5ポイント程度回復
●外出目的のなかで、友人の家への訪問は前年よりも3.9ポイント減少。友人関係での外出は自粛が続く
●一方で、外出目的のなかで、家族・親戚の家への訪問は前年よりも3.6ポイント増加
●友人や家族との交流手段としては、新しいツールとしてLINEなどのSNSの活用が4.1ポイント増加
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高齢者の外出イメージ
調査の結果、ウイズコロナの社会情勢のなかで「高齢者の外出」に関しては、前年よりも外出頻度は増加しており、外出の目的のうち、とくに「家族・親戚の家への訪問」は増加しています。一方で、「友人の家への訪問」は前年に続き減少しており、高齢者の意識のなかでは「外出自粛」は継続していると言えます。また、外出の代替となる交流手段として、「LINEなどSNSを活用したコミュニケーション」が増加しており、「ウイズコロナの社会」における「高齢者の交流」の新しい在り方がみえてきました。
設問(1)「週に1回以上外出しているか」(令和4年調査)
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設問1_R4
施設〈ゆうゆうの里〉からの外出について「週に1回以上外出しているか」を尋ねたところ、ウイズコロナの社会(令和4年)においても、8割以上の方が「週に1回以上」は外出しています。
設問(1)-2「週に1回以上外出しているか」(過去5年間調査)
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設問1_5Y
週に1回以上の外出に関する過去5年間の調査結果の推移としては、「新型コロナウイルス感染症のパンデミック」が宣言された2020年から週に1回の外出についても減少傾向にあることがみえてきます。
設問(2)「昨年と比べて外出回数が減少したか」(令和4年調査)
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設問2_R4
外出の回数について「昨年と比べて減少したか」を尋ねると、「いいえ(減少していない)」の回答が過半数(53.8%)となっており、2021年よりも外出へのハードルが下がっていることがわかります。
設問(2)-2「昨年と比べて外出回数が減少したか」(過去5年間調査)
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設問2_5Y
5年間の推移では2021年に「外出回数が減少した」との回答が前年の2倍以上に増加していますが、2022年では5.4ポイント回復の傾向にあります。全体としては、新型コロナによる外出自粛の影響はまだまだ大きいながら、外出回数の更なる減少傾向は抑制されつつある様子が伺われます。
設問(3)「友人の家を訪ねているか」(令和4年調査)
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設問3_R4
外出の目的のうち、「友人の家を訪ねているか」を尋ねたところ、「いいえ」の回答が76.5%となっており、じつに4人のうち3人が「友人の家」への訪問を自粛しているレベルであることがわかった。
設問(3)-2「友人の家を訪ねているか」(過去5年間調査)
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設問3_5Y
2021年の調査結果と比較すると、友人の家を訪ねているか」の設問への回答に「いいえ」と回答した人が3.9ポイント増加しており、新型コロナウイルスの流行が、「対友人関係」に対する自粛については影響を及ぼしていることが推測されます。
設問(4) 「同居していない家族・親戚の家を訪ねているか」(令和4年調査)
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設問4_R4
外出の目的のうち「同居していない家族・親戚の家を訪ねているか」を尋ねると「いいえ」の回答が72.3%となっており、「家族や親戚関係」でも外出自粛ムードをうけた外出制限の精神的な規制対象となっていることが見受けられます。
設問(4)-2「同居していない家族・親戚の家を訪ねているか」(過去5年間)
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設問4_5Y
しかしながら2021年の調査結果と比較すると「いいえ」は3.6ポイント減少していることから、全体としては新型コロナによる外出自粛の影響はまだまだ大きいが、「家族・親戚の家」への訪問の自粛は少しずつ抑制されつつある傾向が伺われます。
設問(5)「友人や家族との交流手段について」(令和4年調査)
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設問5_R4
「友人や家族との交流手段について」を尋ねたところ(複数回答)、「電話で」による交流(88.1%)、次いで「メールで」(51.6%)、「直接会って」(38.0%)の順となっています。
設問(5)-2「友人や家族との交流手段について」(過去5年間)
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設問5_5Y
なお、前回調査と比較すると「LINEなどのSNSで」が4.1ポイント増加、「メールで」も1.8ポイント増加しており、高齢者のなかでもデジタルツールが新たな交流手段として少しずつ存在感を増しています。
令和4年の夏は記録的な猛暑であったことに加え、政府からはコロナウイルス感染症への感染拡大防止の外出自粛のお願いもあり、高齢者の方にとっては行動自粛の夏でしたが、秋を迎え、気候もよくなったことから、高齢者も外出しやすい季節となり、秋の連休などもあり高齢の方もふくめ、外出機会や交流機会の増加が予想されます。日本老人福祉財団では、厚生労働省の示す新型コロナウイルス感染症への感染防止対策に則った適切な対策を遵守しつつ、ご入居される高齢者の方々の健全なコミュニティのサポートを行ってまいります。
〈ゆうゆうの里〉における新型コロナウイルス感染症による外出自粛への対策事例(一部)
・コロナ禍での閉じこもりなどによる体力低下予防を目的として室外へと促せるような活動プログラムを提供
・ウォーキングマップの配布や、周辺のお店情報を入居者から募集して近隣紹介マップを作成して配布
・アフターコロナを見据えた「オンライン面会」の推進・支援
・対面を避けたアクティビティの企画と実施
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ゆうゆうの里での対策
■財団概要
財団名: 一般財団法人日本老人福祉財団
理事長: 青木 雅人
設立 : 1973(昭和48)年
事業 : 介護付有料老人ホーム〈ゆうゆうの里〉を全国7施設で運営
(佐倉、湯河原、伊豆高原、浜松、京都、大阪、神戸)
特徴 : 創立49年目を迎える古参の有料老人ホーム運営事業者。
自立の時期に入居し最期まで暮らせる住まい(終の棲家)を提供
1施設あたり平均300戸を超える大型施設のCCRC
「高齢者コミュニティ」を展開している
HP : https://jscwo.jp/
プレスリリース提供元:@Press