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卒業生がダットサン16型セダン(1937年)を寄贈 豊洲キャンパスにて9月21日より一般公開

(@Press) 2022年09月20日(火)13時00分配信 @Press

芝浦工業大学(東京都港区/学長 山田純)は、卒業生であり全日本ダットサン会会長の佐々木徳治郎氏より、ダットサン16型セダン(1937年)の寄贈を受け、2022年9月21日(水)より豊洲キャンパス本部棟1階にて一般公開を開始します。
「ただ展示するだけでなく、動けるクルマを増やし、後世に残していきたい」という同氏の思いから、動態展示を行います。かつて小型乗用車の代名詞ともされたダットサンは、ガソリン車の基礎の基礎ともいえる構造をしており、理工学を学ぶ学生が機械遺産を肌で感じられる展示となることを期待します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/326521/LL_img_326521_1.jpg
▲公開を予定しているダットサン16型セダン(1937年)

■展示車概要
車種 :ダットサン 16型セダン(1937年)
製造 :日産自動車
展示方法:動態展示
展示場所:芝浦工業大学豊洲キャンパス 本部棟1階
※外部ガラス越しからでも見学が可能です

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/326521/LL_img_326521_2.jpg
▲タイヤ

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/326521/LL_img_326521_3.jpg
▲スピードメーター

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/326521/LL_img_326521_4.jpg
▲ハンドル

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/326521/LL_img_326521_5.jpg
▲ダットサンの立体エンブレム

■ダットサン16型セダン(1937年)について
ダットサン16型セダンは、2011年に日本自動車殿堂歴史遺産車に選定されたダットサン12型フェートンをさらに熟成、改良し1937年5月に発表したものです。発売当時の価格は2,100円で、当時の物価は公務員の初任給は75円、喫茶店でのコーヒーは一杯10銭、山手線初乗り運賃5銭であったことを考えると高価でした。またダットサン16型にはセダン以外にも、クーペ、フェートン、ロードスターのほか、トラック(16T)が用意され、当時の小型乗用車市場を席巻していました。


■ダットサンの歴史
1911年に橋本増治郎らによって創業された快進社自働車工場をルーツとするダット自動車製造(その後の日本産業→日産自動車)は、1931年ダットソン(後にダットサンと改名)10型を製造し、1932年から全国販売を始めました。戦前の自動車の需要は、自家用車に加え、1934年頃から小型タクシーの営業が認可されたこともあり、次第に増大していきました。ダットサンも初期モデルである1932年の10型から始まり、1934年に日産自動車に生産が移った後は、横浜工場の完成で生産台数が飛躍的に伸び、1932年には150台でしたが1937年には8,353台を記録しました。
ダットサンは1932年の11型、1933年の12型と毎年のように改良が加えられ、1938年の17型まで続いていきますが、日中戦争が勃発し、乗用車の製造が事実上禁止されたことを受けて戦前の生産は17型で終わりました。


■ダットサンの名前の由来
ダットサンのDATとは、資金協力者である田(でん)健治郎(D)、青山禄郎(A)、竹内明太郎(T)の3名を記念するために、そのイニシャルをとってつくられたものと言われています。またダットソンがダットサンに変わるのは、当時海外では開発者や設計者の下に「その息子(SON)」という単語をつけていたことを踏襲してDATのSONとしてDATSONにし、SONは「損」につながるということで「SUN(太陽)」に変えたとされています。また勢いのよさやスピードの速さを表す「脱兎(ダット)のごとく」にも結びつけたとも言われており、ボンネット上のマスコットがウサギをモチーフにしていることや、社章が太陽と思われるデザインで構成されているのもそうした流れがあると考えられます。


■芝浦工業大学とは
工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科
https://www.shibaura-it.ac.jp/

日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。東京都とさいたま市に2つのキャンパス(豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。

プレスリリース提供元:@Press

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