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株式会社堀場製作所

自動血球計数CRP測定装置「Yumizen H330 CRP」を発売

(@Press) 2022年06月21日(火)11時00分配信 @Press

株式会社堀場製作所(本社:京都市南区吉祥院宮の東町2、代表取締役社長:足立 正之、以下、当社)は、血液の成分を測定する血球計数と炎症の指標となるCRP※1を同時に測定する自動血球計数CRP測定装置「Yumizen H330 CRP」を、2022年6月21日に発売します。

1998年に世界で初めて※2市場投入した当社の自動血球計数CRP測定装置は、世界の医療現場の最前線で20年以上にわたって活躍しています。
本製品の開発においては、お客様からのニーズを徹底的に調査。当社従来モデルより約9%設置面積を小さくした洗練された(Smart)パッケージング、誰もが簡単(Simple)に使いこなすことのできる操作性、より安定(Stable)した測定精度、作業者の安全性(Safety)を向上する設計、といった4つの「S」をテーマにした性能向上に取り組みました。
自動血球計数CRP測定装置の分野で約90%※2の国内シェアを持つ当社は、業界のパイオニアとして市場要求に確実に応え、Withコロナ時代に求められるよりよい医療の発展に貢献します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/314618/LL_img_314618_1.jpg
自動血球計数CRP測定装置「Yumizen H330 CRP」

【開発の背景】
当社は、1998年に血液の成分を測定する血球計数と炎症の指標となるCRPを同時測定する自動血球計数CRP測定装置を世界で初めて※2開発しました。内科や小児科などの診療所を中心に展開し、乳幼児など症状を伝えられない患者の診察や、肺炎など高齢者が重症化する可能性がある病気の鑑別、薬の処方判断などに活用されています。シリーズ累計で国内外約25,000台を販売しており、医用事業の主力製品として存在感を発揮してきました。
近年における医療の進歩と共に、迅速な対応をとることのできるPOCT※3市場の重要性は増しており、またCRPの検査はCOVID-19を含む感染症において重症度の診断指標の一つとして活用されています。こうした背景から、4つの「S」をテーマとして各種性能を磨き上げた新製品「Yumizen H330 CRP」を開発しました。本製品投入により、当社が中長期経営計画「MLMAP 2023※4」で注力する3つのフィールド※5のうち、特に「ヘルスケア」分野でのビジネス拡大をめざします。

※1 CRP:C-Reactive Protein/C反応性たんぱく。体内に急性の炎症や組織の損傷があるときに、血清中に増えるたんぱく質の一種で代表的な炎症マーカー。組織や細胞の炎症に早く鋭敏に反応し、その度合いを知ることができます。また、病態の改善の際には速やかに減少するため、病態の診断、予後の診断、治療効果の観察に役立ちます。
※2 当社調べ(2022年6月時点)
※3 POCT(Point of Care Testing:臨床現場即時検査): 開業医、診察室や、病棟及び外来患者向け診療所など「患者に近いところ」で行われる検査の総称。その場で検査結果を得られるため、迅速な治療を行うことができます。
※4 MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):当社では中長期経営計画を「MLMAP」として推進しています。
※5 「MLMAP2023」では、メガトレンドをリードする「エネルギー/環境」「バイオ/ヘルスケア」「素材/半導体」の3つのフィールドに注力することを掲げています。


【製品の特長:4S(Smart、Simple、Stable、Safety)をテーマとした性能向上】
■Smart:洗練されたパッケージング
・機器の設置面積を当社従来モデルより約9%縮小。省スペース化を実現し、物理的な制約が多い診察室や検査室に対応
・バーコードリーダーを内蔵。片手でのスムーズな操作が可能
・同じ患者様の過去データを参照可能とし、作業効率向上に貢献

■Simple:誰もが簡単に使いこなすことのできる操作性
・当社従来モデルより約40%大型化した、7インチの高輝度液晶モニターを採用し、操作性が大幅に向上
・血球計数測定/血球計数+CRP測定モードをボタン一つで簡単に切り替え可能
・スワイプ操作で表示画面を切り替え。必要な情報にすぐにアクセスし、内蔵プリンターでの出力が可能

■Stable:より安定した測定精度
・CRPの測定下限を0.2mg/dlから0.1mg/dlへ拡大。基準範囲※6付近での数値を明確化し、より細やかな診断に貢献
・測定部やノズルの洗浄工程を改善し、装置の安定性を向上

※6 基準範囲:健康な人の測定値の95%が含まれる範囲。日本臨床検査標準協議会の定めた共用基準範囲では、CRPの基準範囲は0.14mg/dL以下とされている。

■Safety:医療従事者の安全性を向上する設計
・採血管の栓を外すことなく、自動で検体の抽出ができるキャップピアス機能を搭載。血液に触れることを回避し、感染リスクを低減することで医療従事者の安全性を向上


【製品概要】
名称 :自動血球計数CRP測定装置「Yumizen H330 CRP」
測定項目 :19項目(白血球3分類を含む血算18項目+CRP)
[赤血球]赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、
平均赤血球容積、平均赤血球ヘモグロビン量、
平均赤血球ヘモグロビン濃度、赤血球粒度分布幅
[白血球]白血球数、リンパ球数、リンパ球比率、
単核球数、単核球比率、顆粒球数、顆粒球比率
[血小板]血小板数、血小板粒度分布幅、
血小板クリット、平均血小板容積
[血清]CRP
寸法(W×D×H):[装置本体]201×440×456mm(突起部除く)
[試薬ボトルホルダー]75×200×70mm(突起部除く)
質量 :17kg

Webサイト: https://www.horiba.com/jpn/medical/products/detail/action/show/Product/5147/

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