プレスリリース
【NTT Com】生産ラインなどを支える制御システムのセキュリティリスクを可視化・検知する「WideAngle プロフェッショナルサービス OsecT」を提供開始
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、中小企業を中心に、工場の生産ラインなどを支える制御システムのセキュリティリスクを可視化・検知する「WideAngle プロフェッショナルサービス OsecT(オーセクト)」(以下 本サービス)を、2022年4月25日より提供開始します。
1. 背景
近年、工場の生産ラインなどを支える制御システムへのサイバー攻撃が多発しています。制御システムがサイバー攻撃を受けた場合、お客さまの事業に大きな影響を及ぼすことが想定されるため、NTT Comでは、制御システムのセキュリティを強化する技術の創出に向け、2021年7月より実証実験(※1) (以下 本実証実験)を進めてきました。本実証実験の成果をもとに、セキュリティ対策へのニーズがこれまで以上に拡大している中小企業を中心に本サービスを提供します。
2. 本サービスの特長
制御システムのセキュリティ対策は、機器の接続構成などを明確化する「可視化」、異常を認識する「検知」、検知された異常に対応する「対処」からなります。本サービスは、制御システムのデータをクラウド上で収集・蓄積・分析することで、可視化と検知の機能を提供するものです。制御システムを構成する機器のOSバージョンや機器同士の接続構成可視化や、未知の機器接続や不自然な流量の通信などの異常検知が可能です。また可視化や検知の状況は、リモート環境から専用のポータルサイトで確認できます。主な特長は以下の通りです。
<本サービスの提供範囲、機能、内容>
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/307760/img_307760_1.png
(1)安価かつ気軽に導入可能
本サービスは、実証実験におけるインタビューにもとづき簡易なレポートなど必要な機能を厳選することで、月額6万円(税込6.6万円)での提供を実現しました。また、営業担当を介しての申し込みだけでなく、NTT Comが運営する法人向けICTサービスECサイト「ICT Business Mall」でも簡単に申し込み可能です。設定済みのセンサーが納品されるため、高度なノウハウや知見は不要であり気軽に導入可能です。
(2)工場の生産ラインの稼働に影響を与えることなく導入可能
本サービスは、制御システムへの設定が不要であるため、工場の生産ラインの稼働に影響を与えることなく導入可能です。また収集・蓄積・分析するデータを新たに制御システムに要求せず、通信経路上を流れる既存データを活用するため、制御システムのCPU圧迫などにより工場の生産ラインに影響を与えることもありません。
(3)制御システムの効果的なセキュリティ対策の検討や異常時の迅速な対処が可能
本サービスの可視化機能によりセキュリティを強化すべき機器や通信経路が把握できるため、効果的なセキュリティ対策を検討することが可能です。また、検知機能によりお客さまに異常をリアルタイムでアラート通知するため、迅速な対処が可能となります。
(4)秘匿性の高いデータの外部流出や盗聴の心配がなく安全に可視化や検知が可能
本サービスは、工場の生産ラインの制御情報など機微なデータはセンサーで除く仕組みとなっています。またクラウドへのデータアップロードで利用する通信網は、IoT向けモバイルデータ通信サービス「IoT Connect Mobile(R) Type S」(※2)と閉域によるデータ流通を可能とする「Flexible InterConnect」(※3)を組み合わせた構成(※4)であり、通信も暗号化されるため秘匿性の高いデータが外部に流出することや盗聴される心配がなく、安全に可視化や検知が可能です。
<本サービスのイメージ図>
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/307760/img_307760_3.png
<未知の機器接続を検知した画面>
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/307760/img_307760_2.png
3. 提供開始日
2022年4月25日
4. 提供料金
初期費用:250,000円(275,000円)
月額費用:60,000円(66,000円)
5. お申し込み方法
「ICT Business Mall」の以下のページからの申し込み、もしくは営業担当までお問い合わせください。
〈「ICT Business Mall」の本サービス申し込みページ:https://bizmall.ntt.com/products/detail/6e236e72-b182-11ec-9930-c2bf750ee556?utm_source=other&utm_medium=referral&utm_campaign=wideangle_osectnr_220425_psms_other〉
6.今後の展開
中小企業の制御システムにおけるセキュリティ対策を支援するサービスにおいて、2022年度中にシェア10%の獲得を目指します。
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NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/307760/img_307760_4.png
NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/307760/img_307760_5.png
https://www.ntt.com/about-us/re-connectx.html
(※1):実証実験の内容については、以下の報道発表をご参照ください。
制御システムに影響を与えることなくセキュリティリスクを可視化する技術「OsecT」の実証実験を開始
〈制御システムに影響を与えることなくセキュリティリスクを可視化する技術「OsecT」の実証実験を開始:https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2021/0524.htm〉
(※2):「IoT Connect Mobile(R) Type S」とは、eSIM・フルMVNOの基盤を活用し、日本とグローバルで利用可能なIoT向けモバイル通信サービスです。
〈「IoT Connect Mobile(R) Type S」公式サイト:https://www.ntt.com/business/services/data-utilization/dxplatform/sdpf/icms.html〉
(※3):「Flexible InterConnect」とは、クラウドサービスやデータセンターなどを広帯域の閉域網で繋いだネットワーク接続基盤で、さまざまなICTリソースへの安定・セキュアな接続を実現するNTT Comのサービスです。
〈「Flexible InterConnect(FIC)」公式サイト:https://www.ntt.com/business/services/data-utilization/dxplatform/sdpf/fic.html〉
(※4):「IoT Connect Mobile(R) Type S」と「Flexible InterConnect」は提供料金に含まれています。別途のご契約・費用負担は不要です。
関連リンク
法人向けICTサービスECサイト「ICT Business Mall」:
https://bizmall.ntt.com/
プレスリリース提供元:@Press