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エイブリック株式会社

業界最小(※1)・高PSRR 車載用 LDOリニアレギュレータ「S-19255 シリーズ」を発売

(@Press) 2022年02月22日(火)10時00分配信 @Press

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/298375/img_298375_1.png

ミネベアミツミグループのエイブリック株式会社(社長:石合 信正、本社:東京都港区、以下:ABLIC)は本日より、車載用LDOリニアレギュレータ「S-19255シリーズ」の販売を開始しました。

LDOリニアレギュレータは、出力電圧を一定に保つよう制御するICです。新製品「S-19255シリーズ」は、業界最小パッケージ(HSNT-4(1010)B)、高いPSRR(Power Supply Rejection Ratio: 電源電圧変動除去比)を実現した車載用LDOリニアレギュレータです。
自動車業界は100年に一度の大変革時代と言われており、CASE(コネクテッド化、自動運転化、シェア/サービス化、電動化)などを軸としてそれぞれの技術革新が急速に進んでいます。
その中の「自動運転化」に必要なシステムとして、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転(AD)システムがあります。
これらのシステムに用いられるカメラは、搭載数の増加や自動車全体のデザイン性の観点から一層の小型化が求められています。
また、車両、歩行者や交通標識などを認識してドライバーに警告したり、夜間走行時に長距離の検知をおこないドライバーに注意を促すといった安全機能の充実をサポートするため、カメラの高感度化も進んでいます。カメラは、受光素子から取り込んだ光を電気信号に変換することで画像データを取得します。電気信号に変換する際に、電源の揺れ(リップル)が大きいと画像データが乱れて正しい情報を認識できなくなるという課題が生じ、リップルはカメラの感度に影響を与える要因の一つです。

本日発売の新製品「S-19255シリーズ」は、業界最小のHSNT-4(1010)B (1.0×1.0×t0.41mm)パッケージを採用しているため、カメラモジュールの小型化を可能とし高いデザイン性へのニーズに貢献できる製品です。
また、新製品「S-19255シリーズ」は、PSRRが高いのも特長の一つです。PSRRは、電源の揺れ(リップル)をどれだけ除去して出力できるかを示すものですが、高PSRRを実現した本製品は広い周波数範囲でリップルを低く抑えクリーンな電源共有が可能となるため、高感度化するカメラに最適な製品です。
さらに、「S-19255シリーズ」はPPAP(Production Part Approval Process: 生産部品承認プロセス)に対応しており、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100 Grade1(*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)にも対応予定です。


【主な特長】
1. サイズは業界最小、優れた実装性も兼ね備えた、パッケージ「HSNT-4(1010)B(1.0×1.0×t0.41mm)」を採用
「S-19255シリーズ」は、5.5V動作300mA出力の車載LDOリニアレギュレータとして業界最小パッケージサイズのHSNT-4(1010)Bを採用しました。これによりカメラモジュールなどの小型化に貢献します。
また、HSNT-4(1010)Bは、リードが外に出ているアウターリードタイプの為、実装が容易な上、強度が高く、実装後の自動外観検査が可能です。さらにHSNT-4(1010)Bは、一般的に用いられるノンリードタイプの小型パッケージ4ピンDFNとランドパターンを同一にすることができます。
その他パッケージラインナップとしてSOT-23-5を用意しており、用途に合ったパッケージをお選びいただけます。

2. 幅広い範囲で高PSRRを実現
「S-19255シリーズ」は80dB typ.(f=1kHz)、50dB typ.(f=100kHz)と、広い範囲で高PSRRを実現しており、クリーンな電源が要求されるアプリケーションに有益です。

3.小型の入出力コンデンサに対応
「S-19255 シリーズ」は、入力コンデンサは0.1μFから、出力コンデンサは1.0μFから使用可能です。大容量のコンデンサより入手性の優れた小型のコンデンサを使用できることで、省面積・省コストをより簡単に実現することができます。

4.車載品質
「S-19255 シリーズ」は三温度テスト(低温、常温、高温)を実施しています。AEC(Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応予定です。また、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。自動車等の過酷な環境での使用が可能です。


【主な仕様】
・入力電圧: 1.5 V ~ 5.5 V
・出力電圧: 0.9 V 〜 3.6 V間において0.05 Vステップで選択可能
・出力電圧精度: ±2.0 % (Tj = -40 ℃ 〜 +125 ℃)
・消費電流:
動作時: 55 μA typ., 89μA max. (Tj = -40 ℃ 〜 +125 ℃)
パワーオフ時: 0.1μA typ., 6.4μA max. (Tj = -40 ℃ 〜 +125 ℃)
・ドロップアウト電圧: 120 mV typ. (HSNT-4(1010)Bパッケージ品,
VOUT(S) =2.5 V, IOUT =200mA)
・出力電流: 300 mA出力可能(VIN ≧ VOUT(S) + 1.0 V)
・リップル除去率(PSRR)
: 50 dB typ. (VOUT(S) = 3.3V, f = 100 kHz時)
: 80 dB typ. (VOUT(S) = 3.3V, f = 1.0 kHz時)
・入力コンデンサ: セラミックコンデンサが使用可能 (0.1 μF以上)
・出力コンデンサ: セラミックコンデンサが使用可能 (1.0 μF以上)
・過電流保護回路を内蔵: 出力トランジスタの過電流を制限
・サーマルシャットダウン回路を内蔵: 検出温度175 ℃ typ.
・ON/OFF回路を内蔵
: プルダウン機能 “あり”/”なし”の選択可能
: 放電シャント機能”あり”/”なし”の選択可能
・動作温度範囲: Ta = -40 ℃ 〜 +125 ℃
・鉛フリー(Sn 100%)、ハロゲンフリー
・AEC-Q100進行中(※2)

【用途例】
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/298375/img_298375_4.png


【車載用LDOリニアレギュレータIC ラインナップ】
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/298375/img_298375_2.png


【製品詳細】
https://hub.ablic.com/ja/products/s-19255

【Web サイト】
https://www.ablic.com/

(※1)2022年2月 当社調べ
(※2)詳細は、弊社販売窓口までお問い合わせください。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/298375/img_298375_3.jpg

本製品は、環境貢献に優れた製品としてミネベアミツミグループの「グリーンプロダクツ」に認定された製品です。詳しくはこちらをご覧ください。https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2021/1201086_16441.html

プレスリリース提供元:@Press

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