プレスリリース
2021年11月15日、新機軸のコンセプトの作曲コンクール《パープルリボン作曲賞》創設の記者会見が、都内で開かれました。パープルリボンは、セクハラ・DV・性暴力など、女性に対する暴力防止のシンボルマークです。この作曲賞の事業によって、職業音楽家や音楽愛好家に「セクハラ・DV・性暴力」問題への関心を喚起し、そのための曲を増やそう、そのような曲を弾く方々も増やそう、という目的があります。
各方面に向けて周知を行い、この作曲賞の曲の公募を正式に開始しましたので、お知らせします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/296983/LL_img_296983_1.jpg
パープルリボン――女性に対する暴力撤廃運動の国際的シンボルマーク
■2021.11.15《パープルリボン作曲賞》創設記念記者会見
編集版をYoutubeにアップしております。ぜひご覧ください。
https://youtu.be/cOpgiDt-OYs
(テスト版、限定公開)字幕つき。誤記もあるため、後日修正予定です。
《およその進行》
15:40〜15:50 作曲賞創設者・草柳和之より挨拶と作曲賞の趣旨説明
審査員・野村誠氏によるピアノ演奏[演奏約6分]
【曲目】野村誠作曲「DVがなくなる日のための『インテルメッツォ(間奏曲)』」{注}
16:00頃〜16:20 3人の審査員より、作曲賞創設に向けての思いを語る
・登壇者 野村誠、清水友美、草柳和之→最下部にそれぞれのプロフィールあり
16:20〜16:50 報道機関の方々との質疑応答
{注}《曲の紹介》
心理臨床家・草柳和之は、その幅広い活動の発展の中で、DV根絶を願う音楽の必要性を思い立ち、自らのピアノ演奏のために、2001年、野村誠氏に作曲を委嘱(作曲依頼)、作曲者により初演されたのが、この曲。DV防止キャンペーン音楽の委嘱第1曲です。曲名は「DVがなくなる日までの間に演奏される曲」という意味で、「同曲が少しでも早く演奏されないことを願う」という逆説的な意図が込められています。初演以降、草柳は国内のシンポジウム等で演奏するほか、韓国・中国の平和イベントでも演奏してきました。同曲は、英国・マレーシアなど、広く海外のピアニストにもコンサートの曲目として取り上げられています。
【本作曲賞創設の趣旨――『音楽で 非暴力の輪 広げよう!』】
パープルリボンは、セクハラ・DV・性暴力{注1}など、女性に対する暴力防止のシンボルマークです。誰もが女性・男性の良好な関係を築きたいもの、また、本来、暴力が好きな人はいないはずです。そこで、私たちはここに、非暴力の文化としての音楽財産を掘り起こす《パープルリボン作曲賞》を創設し、その理念を持つ音楽を広く公募します。暴力に対抗するのは「音楽による美的体験」なのです。
さらには、この作曲賞の活動によって、職業音楽家や音楽愛好家の方々が「stopセクハラ・DV・性暴力」推進の楽曲と出会い、レパートリーに取り入れていただき、パープルリボンの理念が広がることも期待しています。音楽によって、皆が安心して暮らせる、住みよい社会環境を目指しましょう。
{注1}セクハラ・DV・性暴力には、女性被害者だけでなく、男性被害者・LGBTの被害者も存在し、現実は多様であり、我々はこれら全ての暴力の根絶を実現していきます。
【募集と審査に関する要項】(抜粋) 詳しくはサイトをご参照下さい。
■《パープルリボン作曲賞》サイト
http://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/purple%20ribbon%20composition%20award%20page.html
[No.1] 応募曲と褒賞
●応募曲の楽器編成:ピアノ曲。〔第2回は歌曲を予定〕
●褒賞の構成
(1)パープルリボン作曲賞=8万円→→この作曲賞本来の賞
(2)ひまわり賞{注2}=最大3作まで、各1万円→→今回のみの特別賞という位置づけ
{注2}朗読劇「ひまわり〜DVをのりこえて」の劇中音楽にふさわしい音楽を公募し、賞として選定。
[No.2] 応募に際しての必要事項
・演奏時間は最大10分程度、それを下回る時間であれば可とする。
・応募曲は新作に限定せず、旧作も可とし、自作の改作および編曲も可とする。
・応募者資格:国籍、経歴、年齢などは不問
・応募の締切:2022年8月31日(当日消印有効)
・応募料 :一曲3,500円
・応募用紙はサイトよりダウンロード可能。
[No.3] 審査に関わる事項
【作曲賞本選会】
〔日程〕 2022年11月25日(金)18:50〜20:30
〔入場料〕500円
〔会場〕 スタジオ・ヴィルトゥオージ(JR新大久保駅5分)
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-16-17 B1(AVANTI-21)-Aスタジオ
https://www.s-virtuosi.jp/
・本選での演奏曲数を最大8曲とし、応募曲が9曲以上の場合、譜面審査を行う。
・審査員による応募曲全体に対する講評と、受賞作に対するコメントをサイトに掲載する。
【審査員紹介】
■野村 誠
日本センチュリー交響楽団コミュニティプログラムディレクター。作曲家、ピアニスト。インドネシア国立芸術大学客員教授、東京芸術大学講師等を歴任。2003年第1回アサヒビール芸術賞、他の受賞歴がある。著書『音楽の未来を作曲する』(晶文社)他多数。2018年ボーンマス交響楽団Cornwall Residencyにゲストコンポーザーとして参加。「MITO Settembre Musica 2019」(伊)、「Solo International Performing Arts 2021」(インドネシア)他の音楽祭出演や、BBC Radio3(英)、Polskie Radio(ポーランド)他のラジオで特集されるなど、彼の作品は20カ国以上で演奏されている。
■清水 友美
ピアニスト、作・編曲家、ダンサー、シンガー、女優。武蔵野音楽大学ピアノ科卒。現代音楽コンクール“競楽VI”第3位等、多数入賞。2002年Luc Ferrari氏の作品を演奏するピアニストとして1位選出されソロリサイタルデビュー。複数の作曲家が清水氏を想定した新作を書き、世界初演を多く手掛け、毎年リサイタルツアーも開催。DV被害者の手記「ひまわり」朗読舞台には女優・ダンサーとして出演。演劇やダンス音楽を中心に、作曲の依頼も数多い。地元・湘南を音楽やアートで盛り上げる市民団体「湘南SHOW点」代表。FM湘南ナパサのラジオ番組「清水友美のLOVE湘南」(毎週土曜20:30〜)を放送中。
■草柳 和之
桐朋学園大学講師・早稲田大学講師をへて、現在、大東文化大学非常勤講師。メンタルサービスセンター代表・カウンセラー。日本カウンセリング学会東京支部会・運営委員。日本カウンセリング学会認定・カウンセリング心理士。日本音楽療法学会会員。DV被害者支援に携わると同時に、日本で初めてDV加害者更生プログラムの実践に着手、その方法論の整備、専門家研修の提供等により、この分野をリードしてきた。その実践は新聞・TV・雑誌等を通じて広く紹介される。著書『ドメスティック・バイオレンス』(岩波書店)、共著『標準 音楽療法入門 下』(春秋社)他多数。長年のDV問題の先駆的取り組みが評価され、社会貢献支援財団より、平成27年度社会貢献者表彰を受賞。
音楽によるDV防止キャンペーンのために、野村誠氏にDV根絶を願うピアノ曲を委嘱し、その曲を国内外で演奏して20余年に及ぶ。平和のための音楽会・学会のミニコンサート・自治体の協働イベント・DV問題シンポジウム等、幅広い機会で演奏活動を展開、《社会の平和は家庭から》を訴えてきた。本作曲賞創設者。
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