プレスリリース
【主なハイライト】
●Wistron社はAnsysのソフトウェアを活用してさまざまな用途向けの5G携帯電話用アンテナの解析を自動化しました。
●Ansys HFSSによりアンテナの性能検証に必要な高忠実度の結果が得られ、設計サイクルが大幅に短縮されました。
ペンシルベニア州ピッツバーグ、2022年1月27日 ― 台湾に本社を置く高性能携帯機器メーカーであるWistron社( https://www.wistron.com/CMS/ChangeLanguage/3 )は、Ansys( https://www.ansys.com/ )(NASDAQ:ANSS)のシミュレーションソフトウェアを使用して5G携帯電話アンテナのパワー密度解析を自動化し信号カバレッジを最適化しています。Wistron社はAnsys HFSS( https://www.ansys.com/products/electronics/ansys-hfss )を用いて、それまでの機材を必要とする高コスト、低効率な手法に比べ、高速にアンテナの性能をシミュレーションして計測することができるようになりました。Ansysを活用してWistron社は時間とコストを大幅に削減しています。
5G携帯電話技術の進展に伴い、必要となる5Gの携帯電話ビーム構成が複雑となり、5G用アンテナ設計の計測と解析は大変難しくなってきています。その機器の信号カバレッジが製品リリースに必須のFCC認証要件を満たすことを確認するために、従来での試験装置を用いる方法では数カ月もかかってしまいます。Wistron社はAnsysソリューションを採用することで、性能検証の時間を減らすことができ、製品の市場投入までの時間とコストを低減しました。
Wistron社はAnsysのシミュレーションソリューションを用いて、モジュールメーカーから提供されるHFSSで暗号化されたモジュールを用いてアンテナ性能を最適化しています。Ansysを用いることで、Wistron社はモジュールの位置と方向をより確実に調整し、FCCに適合した性能を発揮するために必要となる適切な出力密度を達成し信号カバレッジを最適化することができます。
「Ansys HFSSによりアンテナ性能の検証に必要となる高忠実度の結果が得られる一方で、5G携帯電話の設計サイクルは
大幅に迅速化されます。従来の計測ツールをシミュレーションに置き換えることにより、当社はより効率よく5G携帯電話を製造し、当社顧客の製品の市場での競争力を高めることができます。これからも多くのプロジェクトでAnsys製品の活用を進めていくつもりです。」(Wistron社、バーティカルビジネスグループバイスプレジデント、Howard Liu氏)
Ansys HFSSは高周波電子機器の設計およびシミュレーションを行うための3次元電磁界(EM)シミュレーションソフトウェアです。HFSSは自動車用レーダーセンサーから人工衛星通信に至る数多くの5Gアプリケーションに使用されるアレイアンテナを高予測精度かつ高信頼度で解析するこれまでにないソリューションを提供します。
「新たに立ち上がった5Gの市場では数多くの最新技術が実現され、5G技術はますます複雑化しています。その結果、Wistron社のようなOEMやODMは多くの製品の試験検証と認証に取り組まねばならないという課題に直面しています。Ansys HFSSシミュレーションスイートは5Gアンテナ技術における広い範囲の電磁界問題に対応する包括的なソルバーのセットを提供しており、これにより市場へ投入する時間が短縮され、お客様のリアルタイムの要望に応えることができるようになります。」(Ansys、製品部門バイスプレジデント、Shane Emswiler)
【Ansysについて】
ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。
詳細は、 https://www.ansys.com/ をご覧ください。
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