プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像3
  • 記事画像4

第4回「三井ゴールデン匠賞」 ファイナリスト決定

(@Press) 2022年01月18日(火)11時00分配信 @Press

三井グループ24社で構成する「三井広報委員会」は、日本の伝統工芸の持続・発展に真摯に取り組む個人・団体を表彰する第4回「三井ゴールデン匠賞」のファイナリストを決定しました。

今般の応募では、伝承技法に新たな独自の技術を加えて魅力を発信する方々や、現代の生活によりなじむ伝統工芸の在り方を模索する方々など、幅広い取り組みが集まりました。また、サステナブルなものづくりや、様々な個性が活きるものづくりなどに取り組まれる方々の応募も増え、これまで以上に多様化しています。それと同時に、多くの方々が産地活性、若手育成、伝統技術の一般への普及に力を注がれていました。こうした多数の応募の中から厳正な審査の結果、以下の20組をファイナリストに選出しました。

【第4回 「三井ゴールデン匠賞」 ファイナリスト一覧】都道府県順・敬称略

<東北地区>
・青森県 對馬 眞 (つしま しん) ― 津軽塗 (つがるぬり)
・秋田県 林 美光 (はやし びこう) ― 金銀銅杢目金 (きんぎんどうもくめがね)
・宮城県 増野 繁治 (ますの しげはる) ― 指物家具 (さしものかぐ)
・宮城県 株式会社 門間箪笥店 (もんまたんすてん) ― 仙台箪笥 (せんだいたんす) ※ 団体として応募

<関東地区>
・東京都 株式会社 松崎人形 (まつざきにんぎょう) ― 江戸木目込人形 (えどきめこみにんぎょう)・江戸節句人形 (えどせっくにんぎょう) ※ 団体として応募
・東京都 武関 翠篁 (ぶせき すいこう) ― 竹工芸 (たけこうげい)
・東京都 鹿島 和生 (かしま かずお) ― 金属工芸 (きんぞくこうげい)
・東京都 田中 康友 (たなか やすとも) ― 能管 (のうかん)・龍笛 (りゅうてき)・篠笛類 (しのぶえるい)
・東京都 クリエイティブシェルパ ― 江戸仕立て都うちわ千鳥型 (えどじたてみやこうちわ ちどりがた) ※ 団体として応募

<中部・北陸地区>
・新潟県 大滝 順子 (おおたき じゅんこ) ― 羽越しな布 (うえつしなふ)
・石川県 宮本 雅夫 (みやもと まさお) ― 九谷焼 (くたにやき)
・石川県 久保出 貴雄 (くぼで たかお) ― 山中漆器 (やまなかしっき)
・福井県 株式会社 漆琳堂 (しつりんどう) ― 越前漆器 (えちぜんしっき) ※ 団体として応募

<近畿地区>
・三重県 松山 好成 (まつやま よしなり) ― 伊賀くみひも (いがくみひも)
・兵庫県 ピーター・ハーモン ― 磁器 (じき)

<中国・四国地区>
・岡山県 烏城紬保存会 (うじょうつむぎほぞんかい) ― 烏城紬 (うじょうつむぎ) ※ 団体として応募
・広島県 粟根 仁志 (あわね ひとし) ― 七宝焼 (しっぽうやき)
・香川県 佐々木 正博 (ささき まさひろ) ― 漆芸 (しつげい)
・香川県 松本 光太 (まつもと こうた) ― 香川漆器 (かがわしっき)

<九州・沖縄地区>
・福岡県 築城 則子 (ついき のりこ) ― 小倉織 (こくらおり)


今後の予定につきましては、今回選出されたファイナリストの中から、「三井ゴールデン匠賞」の受賞者を2022年2月9日(水)に発表します。また、同日より、一般の方々に伝統工芸を身近に感じていただく事を目的とし、インターネットによる一般投票を実施。同受賞者の中から、「モストポピュラー賞」を選出します。[WEBサイト投票受付:2月9日(水)〜3月6日(日)]。3月18日(金)開催予定の贈賞式にて、「モストポピュラー賞」を発表します。


【第4回「三井ゴールデン匠賞」ファイナリスト紹介および選出ポイント】
[東北地区]

*青森県 對馬 眞 (工芸品種類―津軽塗)

応募タイトル:
「400年前からある塗り見本の仕組みをもとにした、WEB上でシミュレーションして注文できるセミオーダーの津軽塗」

選出ポイント:
津軽では藩主など身分が高い人が、「手板」という塗り見本から好みの色や柄を選んでお抱えの職人に好みの塗り物を作らせていたといわれる。シカケでは、その仕組みを踏襲して13種類の塗りパターンから「上を赤に、下を紋紗塗に」と2種を選択しセミオーダーのお椀とお箸を作れるシステムを構築。手作りの強みである、使い手の好みに応じて仕様を変えた製品を気軽に注文することを可能にした。
WEBでは、塗りの組み合わせをシミュレーションでき、シンプル、ゴージャスなど100パターン以上の組み合わせから自分好みの漆器を選べる。制作は、三代続く津軽塗の松山工房が中心。お椀はオリジナルデザインで国産材、色とりどりの塗は天然漆を使用。10年保証付きという高品質な品ながら、WEBで注文できる親しみやすさが評価された。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/293122/LL_img_293122_1.jpg
第4回三井ゴールデン匠賞finalist_對馬 眞

*秋田県 林 美光 (工芸品種類―金銀銅杢目金)

応募タイトル:
「失われた工芸技法、金銀銅杢目金の再現と発展・継承」

選出ポイント:
杢目文様に加え、新たに板目文様を出すことにも成功。デザインに多様性を持たせ、現代的な茶道具、花器、飾り箱などを制作。「失われた技法を解明した、ゆるがない信念」(審査員・千宗屋氏)など審査員より高い評価を得た。


*宮城県 増野 繁治 (工芸品種類―指物家具)

応募タイトル:
「里山に埋もれた銘木がチップ材となる前に、命を吹き込む伝統の技」

選出ポイント:
45年以上、仙台箪笥の制作を手がける工房。40年前からさまざまな受注制作を受け、アールヌーボー、ロココ、北欧モダンなどさまざまなリクエストに応えてきた。欅の脇机「青葉の風」など自社の新しい家具シリーズを展開するとともに、2012年には、東京駅の丸の内南口、ドーム天井の復元工事においてアーチ型の窓、丸窓ドア木製を担当。仙台箪笥の技術を用いて、新たな価値を生み出す前向きな姿勢が評価された。


*宮城県 株式会社 門間箪笥店 ※団体として応募 [代表:門間 一泰] (工芸品種類―仙台箪笥)

応募タイトル:
「原点回帰と海外展開、相反する二つの取り組みの中に見る本質」

選出ポイント:
伝統的なデザインの仙台箪笥が売れにくい状況で、安易な現代風のデザインへの変更や廉価版の制作に走ることなく、職人の技を理解してくれる顧客がいる海外マーケットへの開拓が評価された。また、この開拓において得たノウハウや知識を自社で独占することなく、積極的に同業者とシェア、共同でフェアを開催するなど、日本における仙台箪笥全体の海外展開を支援している。


[関東地区]

*東京都 株式会社 松崎人形 ※ 団体として応募 [代表:松崎 光正] (工芸品種類―江戸木目込人形・江戸節句人形)

応募タイトル:
「anima・insectum・fruits garden (木目込技法を用い動物、昆虫、植物をモチーフに新しいオブジェを創出)」

選出ポイント:
木目込みという技術は同じながら、従来の節句人形とはまったく方向性の違う、動物や昆虫、植物をモチーフとしたオブジェに、「高い技術力と斬新さを感じる」(審査員・福島武山氏)と高評価。若い職人の育成にも力を尽くし、フランスなど海外にも積極的にアピール。アートとしても十分に受け入れられるクオリティで、人形工芸の新しい方向性を示した。


*東京都 武関 翠篁 (工芸品種類―竹工芸)

応募タイトル:
「伝統を踏まえ、さらに独自性のある竹工芸の作品制作と発表」

選出ポイント:
飯塚琅かん*斎が復活させ、飯塚小かん*齋が取り入れた天平文化の技法・束ね編みの技術を現代の表現にすべく、独自の解釈を自身の作品に取り入れるなど、竹の新しい表現方法に真摯に取り組む。ドイツのハンブルグを拠点に5都市を巡るなど文化庁文化交流使として海外でも活躍。現地でのワークショップ開催や、イギリスの展覧会出展などグローバルに竹工芸の魅力を発信する。
*かん=王偏に干


*東京都 鹿島 和生 (工芸品種類―金属工芸)

応募タイトル:
「日本の伝統工芸 金工の彫金技法《布目象嵌》の歴史的経緯と正しい基本技法の普及」

選出ポイント:
歴史的な経緯から、さまざまな技法が混在する布目象嵌。鹿島和生氏は、本来の鹿島布目の技法を研究し普及に熱心に努める。本象嵌と違い高価な材料である金も薄い箔なので経済的であり、広い面積や薄い地金にも可能な布目象嵌。作者が刻む目切跡や修正ができる輪郭線の美醜によって、個性、感性の違いが如実にあらわれる。その表現を用いた作品のクオリティの高さは類を見ず、技法を追求してきた鹿島氏の工夫が光る。


*東京都 田中 康友 (工芸品種類―能管・龍笛・篠笛類)

応募タイトル:
「日本全国の横笛作り。能楽や雅楽、各地の伝統芸能を支える囃子方を増やす取り組みをしています。」

選出ポイント:
祭りの盛んな地域で生まれ、神楽囃子の担い手でもあった父の影響で、10歳の時から篠笛に慣れ親しむ。深川や浅草など東京各地の祭りに赴き、演奏にのめり込んだ20代。楽器関連の会社に勤務し、管楽器の技術を習得。50歳で会社勤めを終え、自宅の一室でオーダーメードの横笛の制作を始めた。さまざまな種類がある横笛を作り分ける技術やドレミ音階の篠笛の開発など、演者であり知識豊富な職人であるため、和楽器演奏者にとっては駆け込み寺のような存在。国内での普及や、海外からの受注につながるインターネットでの発信にも力を入れる姿勢が評価された。


*東京都 クリエイティブシェルパ ※ 団体として応募 [代表:羽塚 順子・藤田 昂平] (工芸品種類―江戸仕立て都うちわ千鳥型)

応募タイトル:
「後継者不足の職人技を障がいのある異才の若者が継承するプロジェクト」

選出ポイント:
300の工程があるという千鳥うちわの制作。資材を和紙、竹骨、持ち手に3つにわけ、各パーツを今後の継続制作が可能な施設で練習にとりかかった。和紙は、ユネスコ無形文化遺産の和紙技術を習った施設が担当。持ち手の磨き仕上げは木工作業を得意とする施設が担当。竹骨を並べる貼り作業は、複数の施設で職人に直接指導してもらった。障がいを持つ方のそれぞれの個性に合わせた工程を割り振ることで、その能力を存分に引き出し、結果としてクオリティの高いプロダクトとして仕上げた点が高く評価された。


[中部・北陸地区]

*新潟県 大滝 順子 (工芸品種類―羽越しな布)

応募タイトル:
「羽越しな布の継承と、色気のある表現手法の展開」

選出ポイント:
山熊田のしな布は、村の伝統の上に成り立つ。持続可能な資源管理を目指すため、シナノキの伐採は年3日の定められた日のみ。自家栽培の米の糠、山で伐採した木の灰など、材料すべてがこの土地に強く結びついている。このシナノキの糸を得るまでの工程と熱意こそ評価に値すると、審査員からの評価が高かった。また、織りにおいて大滝氏は伝統的なもじり織の技法を応用し、新たな展開を実践。経糸を一本ずつ爪で拾いねじり絡め、横糸を通すという山熊田に残る織り方と綴織の技法を合わせて用い、帯を織り、大学院でアートを学んだという大滝氏らしい従来のしな布にはない世界観を完成させた。


*石川県 宮本 雅夫 (工芸品種類―九谷焼)

応募タイトル:
「九谷焼の本流〜伝統と伝承の融合を未来へ」

選出ポイント:
「職人、作家としての技術の高さだけでなく、経営者、産地のリーダーとして積極的に行動して産地をけん引していることは素晴らしい」(審査員・河井隆徳氏)。レベルの高い作品が多い九谷焼のなかでも、独自開発した絵の具の存在感、表現力が注目された。これは剥離しにくく透明度が高いことが特徴で、鮮やかさと温かみ、立体感ある独特の表情に焼き上がる。この絵の具を用いた緻密な絵付けと産地全体への貢献が高く評価された。


*石川県 久保出 貴雄 (工芸品種類―山中漆器)

応募タイトル:
「木の自然あるがままの良さと木の特性を社会に伝える事で、木の節やあざなどが傷物、B級品と見なされている業界の常識と現状を変える取組」

選出ポイント:
木は成長し枝が伸びるため節があって当たり前であるが、椀など木製品で節があるものは長年「B級品」とされてきた。その常識を覆すために、節に金蒔絵や色蒔絵を入れることでより価値のある商品を作り上げ、「金のmebuki椀」、「彩のmebuki椀」「素のmebuki椀」として販売。陶磁器における金継ぎをヒントに、新しい価値観を木地に与えた。また、「オンライン上での工場見学などユニークな取り組みが光り、販路拡大にも努力している」(審査員・河井隆徳氏)と共感を得た。


*福井県 株式会社 漆琳堂 ※ 団体として応募 [代表:内田 徹] (工芸品種類―越前漆器)

応募タイトル:
「古くから伝わる器《応量器》と、現代のニーズに合わせた《応量器》の技術開発および販路開拓」

選出ポイント:
第3回に続いてのファイナリストとなった漆琳堂。耐熱120度と熱に強い「硬質漆」を福井大学、福井県工業技術センターとの産学官連携により開発し、食洗機で洗える漆椀の開発に積極的に取り組み続ける姿勢が前回、今回ともに評価された。コロナ禍において《応量器》のニーズに目を付け、古くから伝わる形状と、現代の生活にあう形状の2種をリリース。どちらもきれいな入子になるデザインで、狭いキッチンでも場所を取らず収納できるメリットがある。「《応量器》の魅力をうまくプレゼンテーションしている」(審査員・千宗屋氏)と好評を得た。


[近畿地区]

*三重県 松山 好成 (工芸品種類―伊賀くみひも)

応募タイトル:
「廃れかけている唐組台による組紐制作技術の継承」

選出ポイント:
長さ155cm、幅1.9cmの帯締めを作るには、毎日組み続けても4ヶ月以上かかるという唐組台による組紐。幅を揃え表面を平らに編み上げるにはたいへんな熟練の技を要する。「たとえ何に使うかわからない外国人が見ても、この作者ならではの帯締めの意匠の新鮮さ、技術の高さはわかるはず」(審査員・外舘和子氏)と好評を得た。


*兵庫県 ピーター・ハーモン (工芸品種類―磁器)

応募タイトル:
「日本の伝統美、様式美、用の美の評価の上に立つ蓋物(食籠・合子、水指など)の作品としての独自性の確立と次代への継承」

選出ポイント:
アメリカ出身のピーター・ハーモン氏だからこそ発見できる、日本の伝統、様式美、用の美を、自身の作風に見事に落とし込んでいる。茶の湯に長く親しみ、日本の自然、文化を独自の文様として解釈、茶道具として昇華している。「陶器中心であった茶の湯の世界に独創的な磁器の茶碗や水指などをもたらした。端正で清潔感のある作品である」(審査員・外舘和子氏)


[中国・四国地区]

*岡山県 烏城紬保存会 ※団体として応募 [代表:須本 雅子] (工芸品種類―烏城紬)

応募タイトル:
「岡山県指定郷土伝統的工芸品である烏城紬の伝統と技術の伝承を目指す」

選出ポイント:
須本氏ひとりで始まった烏城紬の技術保存、継承への活動が今では大きく広がり、講座卒業生の中には県展で入選する者も。その継続した努力が評価され、第3回に続いてファイナリストとなった。須本氏は、全国伝統的工芸品公募展に出展し、「中小企業長官賞」「内閣総理大臣賞」を受賞。平成24年度からはアクロス福岡で行われる女性伝統工芸士展にも招待され、作家として烏城紬のPRの場を得ている。数年前からイベントの際にはスタッフとして保存会会員も参加し、商品についての評価や好まれる柄などの研究、マーケティングを重ねる。


*広島県 粟根 仁志 (工芸品種類―七宝焼)

応募タイトル:
「七宝技術の継承と発展」

選出ポイント:
金属ボディ(素地)から自身で作っているため、従来の七宝ではできなかった角のある蓋もの作品や、凹凸のある作品など、七宝の斬新なかたちを生み出した。その高度な技術とセンスに外舘和子氏をはじめ審査員の評価が高かった。明治にはなかった技法を開発し、現代の機械や素材を取り入れることで、長年の問題点であった造形の限界や質の向上に取り組み、七宝の新しい方向性を示した。


*香川県 佐々木 正博 (工芸品種類―漆芸)

応募タイトル:
「蒟醤(きんま)の持つ繊細な美しさをグラデーションによるオリジナリティの追求により表現したい」

選出ポイント:
讃岐漆芸の伝統を受け継ぎながら、現代的な漆作品を模索している佐々木正博氏。従来、単色の蒟醤の技法にはなかった微妙なグラデーションと繊細な文様を駆使した華やかな表現が評価された。蒟醤をさらに広めるため、グループ展、個展の積極的な開催、小学生を対象にしたワークショップを20年以上継続している。


*香川県 松本 光太 (工芸品種類―香川漆器)

応募タイトル:
「香川県の可能性と魅力を最大限に集約した、香川漆器の開発と発表」

選出ポイント:
本来なら産業廃棄物となる「庵治石の削り石粉」に漆を混ぜ込み「石粉塗」を開発。「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれるほど硬く、丈夫である庵治石。「Ishiko」シリーズは強度の高い石粉塗で器を塗ることで、金属カトラリーを使っても傷がつきにくく指紋が気にならず、シンプルなデザインにより、和洋の垣根を超える漆器となった。食育の一環としてこうした漆器を小学校に無償提供し、次世代の使い手を育てる活動も始める。アート活動としては漆器に施した「蒟醤(きんま)」の模様がUS花王ボトルに採用され、全米で発売されている。商品開発、国内外への啓発など複合的な活動が大きく評価された。


[九州・沖縄地区]

*福岡県 築城 則子 (工芸品種類―小倉織)

応募タイトル:
「伝統工芸の小倉織を現代のテキスタイル《小倉 縞縞》として創出」

選出ポイント:
最盛期には生産工場が100社あったとされるが、昭和初期に途絶えてしまった小倉織。手織りや、外部の工場に委託していたが、自社工場の必要性を感じ、2008年に小倉織物製造株式会社を設立。小規模工場の利点を活かし、小ロットからの注文にもすばやく対応できることを強みに受注を広げている。築城則子氏がアートディレクター、デザイナーを務めるブランド《小倉 縞縞》は、ファッション、インテリア、サッカークラブのユニフォームなど縞の可能性を感じさせるさまざまなプロダクトへの展開、若手育成、産地活性への貢献が評価された。


■第4回「三井ゴールデン匠賞」 概要
「三井ゴールデン匠賞」は、日本の伝統工芸の持続・発展に真摯に取り組む個人・団体を表彰するものです。

伝統工芸界には、日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手がいらっしゃいます。三井広報委員会は、本賞を通じ、こうした取り組みの担い手に称賛が集まる機会を作り、日本の伝統を次世代につなぐ取り組みを応援しています。このため、本賞は伝統工芸品の職人はもとより、器具・素材の開発や、経営・流通に関わる方など、伝統工芸界を支える幅広い個人や団体を応募対象としています。

日本の伝統文化の継承・発展、また国内外への情報発信の重要性が高まる昨今、第4回「三井ゴールデン匠賞」におきましても、伝統工芸の素晴らしさを広く伝える機会の創出に寄与してまいります。

※ 2015年に「三井ゴールデン匠賞」創設。これまでに3回(2015年度/2017年度/2019年度の隔年実施)にわたり、優れた活動を行う伝統工芸の担い手にスポットライトを当て、その功績を称える活動を行ってきました。

「三井ゴールデン匠賞」公式サイト: https://mgt.mitsuipr.com/


【主催】
三井広報委員会

【後援】
経済産業省、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会

【賞の種類/賞金】
*三井ゴールデン匠賞:
5名または5団体以内。審査員による審査で選出。トロフィーおよび、賞金50万円を贈与。

*モストポピュラー賞:
1名または1団体。一般の方々に伝統工芸を身近に感じていただく事を目的とし、インターネットによる一般投票により、「三井ゴールデン匠賞」受賞者の中から選出。トロフィーおよび、賞金10万円を贈与。

*審査員特別賞:
若干名(該当者無しの場合もあり)。審査員による審査で選出。トロフィーおよび、賞金20万円を贈与。

*奨励賞:
若干名(該当者無しの場合もあり)。審査員による審査で選出。トロフィーおよび、賞金10万円を贈与。

【受賞者発表】
2022年2月9日(水)

【贈賞式】
2022年3月18日(金)
「三井ゴールデン匠賞」 贈賞式、及び、モストポピュラー賞発表

【審査ポイント】
「技術・技能」、「創造性」、「持続性」。その視点から未来につながる取り組みを評価します。

【審査員】
*外舘 和子 (工芸評論家 多摩美術大学教授) ※審査員長
*清水 眞澄 (三井記念美術館館長 成城大学名誉教授)
*河井 隆徳 (一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会 担当課長)
*千 宗屋 (武者小路千家家元後嗣)
*福島 武山 (日本工芸会 正会員 伝統工芸士 九谷焼赤絵細描作家)


■三井広報委員会について
三井グループ企業24社で構成される三井広報委員会は、“人を大切にし、多様な個性と価値を尊重することで社会を豊かにする”という理念のもと、様々な文化活動および広報活動を行う組織です。活動を通じ、国際交流や地域社会の活性化に貢献するとともに、社会の繁栄と福祉に寄与し、三井グループのより一層のイメージ向上を目指しています。


〈会員会社一覧〉
三機工業、新日本空調、三井住友建設、サッポロビール、東レ、王子ホールディングス、デンカ、三井化学、日本製鋼所、三井金属、東洋エンジニアリング、三井E&Sホールディングス、商船三井、三井物産 三越伊勢丹ホールディングス、三井住友海上、三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース、JA三井リース 大樹生命、三井住友トラスト・ホールディングス、三井不動産、三井倉庫ホールディングス、エームサービス


〈主な活動〉
*「三井ゴールデン匠賞」の提供
*「三井ゴールデン・グラブ賞」の提供
*「三井ゴールデン・グラブ野球教室」の開催


三井広報委員会公式サイト: https://www.mitsuipr.com/

プレスリリース提供元:@Press

このページの先頭へ戻る