プレスリリース
東京、2021年12月17日―中・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカーであり、ハイブリッド駆動システムおよび完全電気駆動システムを含む商用車向け駆動ソリューションのサプライヤー、アリソントランスミッションの日本法人であるアリソンジャパン株式会社(代表取締役社長:ニコラス・ダルマ)は、世界で最も過酷と言われるオフロードレースの一つであるダカール・ラリー2022のトラック部門で、チーム初となるハイブリッド車で参戦する日野チームスガワラに、アリソン製トルクコンバーター式オートマチックトランスミッション(AT)、3000シリーズを提供したことを発表しました。
日野自動車と日本レーシングマネージメントで構成されるダカール・ラリー共同参戦チーム「日野チームスガワラ」は、ドライバー兼チーム代表の菅原照仁氏率いるチームで、レースにおける競争力向上とともに、環境面における持続可能性を追求するため、チームとして初めてハイブリッド車で参戦することとなり、ダカール・ラリー2020に引き続き、アリソン3000シリーズトランスミッションを採用することを決定しました。菅原氏は、2005年からダカール・ラリーにドライバーとして参戦し、2007年には排気量10リットル未満クラスで初優勝、2010年〜21年にはトラック部門排気量10リットル未満クラスで12連覇を達成しています。
日野チームスガワラは、1991年に参戦を開始し、30年を超える歴史を有します。ダカール・ラリー2020年では、HINO600 Seriesに走行性、耐久性、操作性を高く評価したアリソン3000シリーズトランスミッションを初めて採用し、レースに臨みました。
菅原氏は、「トラック部門のライバルチームの多くが競技規則の最大となる排気量13リッターのエンジンを搭載する中で、我々は参戦当初から10リッター以下のエンジンで戦ってきました。競技車両に採用されているA09Cエンジンは排気量8,866ccと小さく、アリソンのトルクコンバーター付きオートマチックトランスミッションによるトルク増幅とContinuous Power Technology(TM)によって、素早く最高速度まで到達できると期待しています。またトラック部門の最高速度が140km/hに制限されている中、いかに平均車速を稼げるかも重要で、全域で間断なく動力を伝達し、加速性能に優れるアリソンATは不可欠でした。
また日野自動車はハイブリッドEV商用車の生産販売を1991年から続けており、その技術を応用した今回の参戦車で、いかに環境に優しく、そしてレースに勝てる車であるかを実証したいと考えています」と述べました。
アリソンジャパン株式会社代表取締役社長のニコラス・ダルマは、「今回、日野チームスガワラがアリソンATを搭載したチームとして初めてのハイブリッド車でダカール・ラリーに参戦することをとても楽しみにしています。商用車業界全体でゼロエミッションを目指す中、持続可能な社会を構築する一旦を担うべく、アリソンも技術開発を行なってきています。これまで培ってきたレースでの経験をフルに発揮し、安全に14日間を走り切っていただけるよう応援しています」と述べました。
ダカール・ラリーは2022年1月2日にハーイル(サウジアラビア)をスタートし、14日にゴールのジェッダを目指して、総走行距離約8,000kmを走り抜けます。
■アリソントランスミッションについて
アリソントランスミッション(NYSE:ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。
1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,400以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、 https://allisontransmission.com/ をご覧ください。
■Allison 3000シリーズ
アリソン 3000シリーズは、クラッチ交換が不要なだけでなく、特許取得済みのトルクコンバーターにより発進時のエンジントルクを増幅させ、優れた発信性能を有します。また、Continuous Power Technology(TM)により間断なくタイヤにパワーを伝達します。
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アリソン3000シリーズ_アリソントランスミッション
ダカール・ラリー2022参戦車両 日野チームスガワラ
画像提供:日野自動車株式会社
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