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プレスリリース
<開催レポート>すみだで作られる東京の特産品素材ピッグスキン(豚革)を使ったファッションショー「PIGGY'S SPECIAL」を12月8日開催 プロ3ブランドと学生12校75名が作品を発表
東京都および東京製革業産地振興協議会は、東京都の特産品である皮革素材ピッグスキン(豚革)をアピールするファッションショーPIGGY'S SPECIALを、2021年12月8日(水)に繊維総合見本市JFW-JAPAN CREATION特設会場で開催。国内で自給できる唯一のファッション素材「ピッグスキン」を用いて、東京都の若手人気ブランド3組「MIDDLA(ミドラ)」「Re:quaL≡(リコール)」、「tactor(タクター)」が制作した作品計30点、および東京都内の専修学校・各種学校12校の学生作品75点の作品を披露しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/288229/LL_img_288229_1.jpg
ショーのロゴ
東京産の素材ピッグスキン(豚革)をアピールするファッションショーPIGGY'S SPECIALは、昭和57年から毎年実施されている歴史のある産業振興事業であると同時に、毎回東京を代表する若手デザイナーを起用し、注目を集めています。
本年度は、「MIDDLA(ミドラ)」安藤大春、「Re:quaL≡(リコール)」土居哲也、「tactor(タクター)」山本奈由子の3組がコレクションを発表。
そして東京都内の専修学校・各種学校12校から75点の作品も登場いたします。デザインから縫製、モデルまで学生たちが作り上げる国内素材業界最大級のファッションショーです。
■Made in TOKYOの素材ピッグスキン
シルク、綿、羊毛、合繊、牛革など多くのファッション素材の原材料は海外から輸入されていますが、ピッグスキン(豚革)は、食肉の副産物として国内で自給され、その大部分が東京都墨田区中心に生産されている「Made in TOKYO」の皮革素材です。
表面だけではなく、スエード(裏面)を用いたり、フィルムや箔を貼るなど多様な加工を施すことで、シューズやバッグ、アパレル等に使いやすいファッション素材「TOKYO LEATHER PIGSKIN」としてアピールしています。
■JFW JAPAN CREATION 2022 開催概要
会場 :東京国際フォーラム(有楽町)
地下1階ロビーギャラリー・ホールE(展示ホール)
日時 :2021年12月7日(火)10:00〜18:00 8日(水)10:00〜18:00
主催 :一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
同時開催:Premium Textile Japan 2022 Autumn/Winter
来場 :事前登録制(入場無料)
■ショー主催
東京都および東京製革業産地振興協議会
◆ジャパンクリエーション出展皮革事業者(11社)
石居みさお皮革・株式会社エセカ・有限会社兼子皮革染色工場・
有限会社日下部工業所・墨田革漉工業株式会社・株式会社墨田キール・
有限会社T.M.Y's・長坂染革株式会社・株式会社ニシノレザー・
福島化学工業株式会社・山口産業株式会社
■デザイナープロフィール
◆tactor(タクター)
服の視覚的な肌触りを大切に、五感にひびく特別な1枚を提案。
プリントテクニックやユニークなテキスタイルづかいで、着る人を解放し、日常の一歩先を照らします。
◇デザイナー経歴 山本奈由子
中部ファッション専門学校卒業後、デザイナー職を経て2007年に渡英。
ロンドンのセントマーチン美術大学大学院卒業、同大学卒業コレクションをロンドンファッションウイークにて発表。
在学中よりアレキサンダーマックイーン、ヴィヴィアンウエストウッド、イーリーキシモトのデザインチームにて経験を積み、2014年に帰国。
国内ブランドでのテキスタイルデザイナー勤務を経て、2017年、自身のブランドtactorを始動。
ブランド創設より台東デザイナーズビレッジに籍を置き、現在は台東区松が谷のスタジオにて、年2回のコレクション発表を中心としたデザイン活動を行う。
◇作品テーマ「LUMINOUS(En):発光する」
マットなピッグスキンと、鈍く艶やかに光る箔。今回のテーマはそのユニークな組み合わせからくる視覚的な面白さ、そのものです。
箔加工はtactorのコレクションに頻繁に登場する表現方法ですが、ピッグスキンに施したときの質感・シワの出方・肌触りや素材の動き、その全てが素晴らしく美しく、使用素材はすべて箔加工を施したピッグスキンに統一しました。全面に加工したもの、ランダムなアートワークとして箔を使用したもの、多彩な表現を一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
◇ピッグスキンを使っての感想
柔らかさと軽さ、そして多彩な表現方法が魅力であることはもちろんですが、それが東京で行われているということにもおどろきました。東京の東側に拠点をおくブランドとして、すぐお邪魔できる場所で行われる加工は大変興味深く、嬉しい気持ちです。
ブランドアイデンティティであるシルバーの輝きに新しい表現が加わったのは大きな財産、これからもこの美しい輝きを活かすアイテムをデザインして広く届けていけたらと思っています。
◆MIDDLA(ミドラ)
「ONE TOKYO USUAL」をコンセプトに、とある日の東京の景色を切り取り、その中で存在感を持つことができる日常着をデザインしていくレディースブランド。
◇デザイナー経歴 安藤大春
1972年7月21日 東京都生まれ
早稲田大学卒業
2014年・レディースブランド「MIDDLA」を立ち上げ、2015SSコレクションでデビュー
・MIDDLA 2015AWコレクションを発表し、
Tokyo新人デザイナーファッション大賞 プロ部門を受賞
2020年・MONO(株式会社トンボ鉛筆)と契約し、コラボブランド「MONO×MIDDLA」デビュー
・株式会社COXと契約し、SC向けブランド「√M」を立ち上げる
・株式会社ヤギと契約し、こだわり抜いた上質な素材と
音楽ディテールをMIXしたブランド「Ohal」を立ち上げる
◇作品テーマ「Dessert on Desert」
砂漠をイメージして、サンドカラーのグラデーションで表現したコレクションです。ピッグスウェードの表面感と光沢感のある布帛のコンビネーションがポイントです。
◇ピッグスキンを使って
固く重いイメージのピッグスキンでしたが、薄く漉いたりパンチング加工を行うことによって、充分服として使用できる素材だと分かりました。また発色もよく、特に純白で作ったシャツは製品化したら需要がある気がしています。東京発の上質なピッグスキンは使い勝手がいいので、様々な加工技術が進化していけば今後のサスティナブルな時代にますます順応し、世界に進出できる原料だと思います。
◆Re:quaL≡(リコール)
少年時代にビジュアル系ロックバンドJanne Da Arcの中性像に魅了され装いの虜に。その後国内の様々な教育機関で服飾を学びながら在学中にRe:quaL≡設立。
◇デザイナー経歴 土居哲也
1993年 岡山県生まれ
2011年 上京後、東京モード学園高度専門士コースに入学
2015年 文化ファッション大学院大学に進学。第89回装苑賞(イトキン賞)を受賞
東京新人デザイナーファッション大賞アマチュア部門にて佳作受賞
ASIA FASHION COLLECTIONにて柳省吾賞を受賞
2016年 友人と共にRe:quaL≡を設立
2019年 第34回イエール国際モードフェスティバル審査員特別賞受賞
第1回big design awardファイナリスト入賞
TOKYO FASHION AWARD 2019 winner受賞
2020年 東京コレクションに参加
◇作品テーマ「RESAPEUR」
デザインの主軸には80'sのテーラーリングの再解釈、サブテーマは異なる物同士の接続「サプール」。
Re:quaL≡が成長したきっかけは80年代ソフトスーツ。私達はそれを、時代、性別、国籍、文化、風習、習慣の異なるサプールの人達が着ていたらどんなコレクションになるんだろうかと心を巡らせてみた。
サプールはスーツのシェイプをブリティッシュスーツをベースにしているのに対してイタリアンテーラーとは似ている中での似て非なる物だ。
私達も異なる物同士を接続させてみたいと思った。それは次の時代の価値観になるかもしれないから。
普通には結びつかない。簡単には超えられない。
変わらない。変えられない。をデザインは飛び越える事が出来る。
混ざり合う事のなかった文化の交流をスウェードを通して伝えれるのではないだろうか?
そして私達はまた異なる側面を持っている。そう、私達は日本人である。
だからこそ日本の結びの文化を題材に取り入れたスタイリングをアクセントに私達らしさを付け加えた。
◇ピッグスキンを使っての感想
コレクションを作る上でピッグスウェードの存在は必要不可欠だった。
イタリア特有の薄く度甘に織られた柔らかく繊細なアセテート混の80年代を象徴する梳毛ウールの印象は、ピッグスウェードが持つ滑らで上質ならしさとの共通項を感じていた。だからこそ縦に揺れなびき芯地が取り除かれた、優しい風合いのドレープで構成されたソフトスーツに融合・接続させるにはぴったりすぎるのではないかと感じたのだ。
◆過去の参加デザイナー
2005 松本与(ato)、岩谷俊和(DRESSCAMP)
2006 武内昭/中西妙佳(THEATRE PRODUCTS)、野田源太郎(ILIAD)
2007 廣川玉枝/福井武(SOMARTA)、堀畑裕之/関口真希子(Matohu)
2008 山縣良和/玉井健太郎(writtenafterwards)、ミハイルギニス(aptform)
2009 坂部三樹雄(MIKIOSAKABE)、ナカアキラ(AKIRANAKA)
2010 鷺森アグリ(agurisagimori)、橋本太一郎(NO,NO,YES!)
2011 シダタツヤ、橋本太一郎(NO,NO,YES!)
2012 中島篤(Atsushi Nakashima)、北澤 武志/佐藤 絵美(DRESSEDUNDRESSED)
2013 江角泰俊(Yasutoshi Ezumi)、
城賀直人/玉置博人(et momonakia:エモモナキア)
2014 小野原誠(motonari ono)、岩田翔(tiit)、中島トキコ(POTTENBURN TOHKII)
2015 坂部三樹郎/SHUEH JENFANG(MIKIOSAKABE)、大月壮士(SOSHI OTSUKI)、
青木明子(AKIKOAOKI)、吉田圭佑(KEISUKE YOSHIDA)
2016 安藤大春(MIDDLA)、藤江珠希(TAMAKI FUJIE)、Eily/Jammy(ネバアランド)
2017 木村晶彦(LOKITHO)、城間志保(SHIROMA)
2018 城間志保(SHIROMA)、三浦恵(MEGMIURA)、林宏美(Romei)
2019 山下達磨(NAPE_)、三浦恵(MEGMIURA)、横澤琴葉(kotohayokozawa)
2020 山下達磨(NAPE_)、ミハイルギニス(MICHAIL GKINIS AOYAMA)、
中園わたる(CHONO)
プレスリリース提供元:@Press