プレスリリース
ネクストシステムが、ルネサス製画像認識AI向けマイクロプロセッサ上にエッジサイドのIoT機器で高度な姿勢推定を可能にする姿勢推定AIエンジン「VisionPose(R)」を搭載!
株式会社ネクストシステム(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:藤田 義生、以下「ネクストシステム」)は、独自に開発した姿勢推定AIエンジン「VisionPose(R)※1」をルネサスエレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:柴田 英利、以下「ルネサス」)の画像認識AI向けマイクロプロセッサ(以下「Vision AI MPU」)「RZ/V2M」に搭載し、指定したエリア内に特定の体の部位が侵入した際にアラート通知が可能な「エリア内異常検知アプリケーション」を開発しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/287415/LL_img_287415_1.jpg
ルネサス製Vision AI MPUにVisionPose(R)を搭載
Vision AI MPUとは、機械学習やディープラーニングを行う仕組みを持つ演算処理を高速化するための機能を有した半導体です。高速なAI推論と低消費電力を両立するルネサスのVision AI MPUを利用することで、エッジサイドで膨大な計算処理が必要な姿勢推定AIエンジンの動作が可能となりました。
今回「VisionPose(R)」がルネサスのVision AI MPU上で動作するようになったことで、今後このVision AI MPUが搭載された様々なIoT機器で高度な姿勢推定や行動解析などのAI処理が行えるようになります。
※1:VisionPose(R)は、NEXT-SYSTEM co.,Ltd.の登録商標です。
■Vision AI MPUへの姿勢推定技術の搭載でIoT機器等への利用が容易に
一般的にAIの処理には、従来のソフトウェアと比べて膨大な計算処理が必要です。組み込み用途でAIを活用する場合、CPUやGPUを利用するような従来のソリューションでは、消費電力の大きさの問題のほか、発熱も多く設置スペースを選ぶため使いにくいという課題がありました。「VisionPose(R)」も例外ではなく、姿勢推定をIoT機器やエッジデバイスで行うためには対応するハードウェアが必要不可欠でした。
このような課題がある中、ルネサス製Vision AI MPU「RZ/V2M」は、「高い性能と低消費電力」に加え、「進化に対応できる柔軟性」の両方を兼ね備えたAIアクセラレータを内蔵したMPUとして登場しました。このMPUが搭載するAIアクセラレータ‘DRP-AI’は、ルネサス社が独自に開発した動的再構成プロセッサで柔軟性を持たせることができ、AI推論の処理だけではなく画像AIに必須となる前後処理も含めてDRP-AIのみで処理を行うことができ、高い電力効率を実現しています。
当社は姿勢推定AI「VisionPose(R)」をルネサス製Vision AI MPUに搭載し、その第一弾としてエリア内異常検知アプリケーションを開発しました。
ルネサス製Vision AI MPUを搭載したプラットフォームの拡大により、「VisionPose(R)」をIoTやエッジAI分野での組み込み製品へ対応することが容易となりました。より多くのお客様に姿勢推定技術をご利用いただきやすくなっています。
▼ルネサス製Vision AI MPU「RZ/V2M」の評価ボード
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/287415/LL_img_287415_2.jpg
ルネサス製Vision AI MPU「RZ/V2M」の評価ボード
▼ルネサス製Vision AI MPU「RZ/V2M」の参考URL
https://www.renesas.com/jp/ja/products/microcontrollers-microprocessors/rz-cortex-a-mpus/rzv2m-dual-cortex-a53-lpddr4x32bit-ai-accelerator-isp-4k-video-codec-4k-camera-input-fhd-display-output
■姿勢推定AIエンジン「VisionPose(R)」とは?
「VisionPose(R)」とは、カメラ映像や画像・動画ファイルから人物等の骨格情報を自動検出できる当社独自開発の人工知能エンジンです。さまざまな開発にご活用いただけるSDK形式と、研究用途にご利用いただける機材一体型のパッケージ形式での提供を行っており、現在は国内大手企業を中心に、シリーズ累計250社を超える企業、販売数にして300本以上をご導入いただいています。(2021年11月時点)
「VisionPose(R)」は、カメラ2台で高精度な3次元での骨格検出が可能な「Standard」、カメラ1台で3次元座標の骨格検出が可能な「Single3D」、より手軽な機材一体型の「Nano」の3シリーズを利用用途に合わせて展開しています。
<VisionPose(R) WEBサイト>
URL:https://www.next-system.com/visionpose
<VisionPose(R)プロモーションビデオ>
https://youtu.be/3Hr7sx9NCQ8
▼VisionPose(R)利用用途
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/287415/LL_img_287415_3.jpg
VisionPose(R)利用用途
■デモアプリ「エリア内異常検知アプリケーション」とは?
「VisionPose(R)」を利用し、指定したエリア内に、特定の人体の部位(手足など)が侵入した際に、アラートの通知が可能なアプリケーションです。大まかな物体を捉える技術である物体検出技術(Object Detection)ではなく、姿勢推定技術(Pose Estimation)で人物の骨格情報をベースに判定を行うため、体の部位単位での細かい条件設定が可能です。
<エリア内異常検知アプリケーションデモ動画>
https://youtu.be/pbhGcCWvf9I
▼エリア内異常検知アプリケーションの異常検知イメージ
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/287415/LL_img_287415_4.jpg
エリア内異常検知アプリケーションの異常検知イメージ
■ルネサス様コメント
当社のVision AI MPUである「RZ/V2M」に、ネクストシステム様が独自に開発した姿勢推定AIエンジン「VisionPose(R)」を搭載していただきました。AI実行時に高い電力効率を有する「RZ/V2M」と「VisionPose(R)」を組み合わせたソリューションは設置場所を選ばず、あらゆるIoT機器に応用できます。これにより、お客様の異常検知システムなどの製品開発を加速させるとともに、エッジAIの今後の普及に貢献できるものと期待しています。
ルネサスエレクトロニクス株式会社
エンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部
事業部長 加藤 茂樹様
■株式会社ネクストシステム 概要
代表者 : 代表取締役社長 藤田 義生
所在地 : 福岡市南区井尻3丁目12番33号
設立 : 2002年8月
事業内容 : 姿勢推定AIエンジン「VisionPose」の開発・販売
AIによる行動解析、エルゴノミクスシステムの研究開発
xR(AR/VR/MR)などの最先端システムの研究開発
ARサイネージ「Kinesys」の開発・販売
WEBサイト: https://www.next-system.com/
Facebook : https://www.facebook.com/nextsystemcom/
Twitter : @next_kinesys( https://twitter.com/next_kinesys )
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