プレスリリース
大阪には本当にヒョウ柄を着ている人が多いのか?東京と大阪のファッションをデータに基づいて徹底比較 - 大阪文化服装学院 × 株式会社ニューロープのコラボ企画 -
デザイナーおよびファッション人材を育成する大阪文化服装学院(学校法人ミクニ学園 理事長・校長:岩崎 一哉※ 所在地:大阪市淀川区三国本町)は、ブランドマネージメント学科において、ファッションに特化したAIを展開する株式会社ニューロープと協業し、本年度よりスタートした新カリキュラム『AIビジネス活用』において、トレンドデータを実際に活用するスキルを身に着ける授業を同社支援のもと、スタートしています。
今回、当学院の学生が実際に企画立案・データ分析、2021年11月11日に学内発表した中から、特に優秀且つ有用と評価された内容をレポートとして公開します。
※崎は「たちさき」
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/286812/LL_img_286812_1.png
大阪にはヒョウ柄が溢れている?
第二弾は、<東京と大阪の20代女性のファッションの違い>。
学生ならではの視点がユニークながら、ファッション業界に示唆を投げかける内容となっています。
(以下、学生のレポートの原文をベースとしたコンテンツとなります。)
<東京と大阪の20代女性のファッションの違い>
今回我々はファッションAIで解析されたトレンドデータを活用し、東京と大阪に在住している女性のファション(色、柄、アイテム、ディテール、丈)の違いを調査しました。
●データ分析者
・大阪文化服装学院ブランドマネージメント学科 2年生
・村上 さくら/栫 菜月/大池 竜馬/福田 唯人/櫻本 唯衣
●データソース
・Instagramから収集したファッション関連の投稿を画像解析にかけたデータ
・期間 :2020年10月〜2021年10月
・セグメント:女性/20-29才
まず初めに、東京都、大阪府の下記主要都市に絞り込みをかけ、エリアごとの特徴を調べていきました。
・東京都:中央区、港区、渋谷区、新宿区、文京区
・大阪府:北区、中央区、阿倍野区+天王寺区、西区、此花区
*一部データが少ない箇所があります
【大阪主要区 5区の比較】
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/286812/LL_img_286812_2.png
【大阪主要区 5区の比較】
●中央区
文楽、能楽、上方芸能といった伝統文化をはじめ多様な文化が根付く大阪代表の経済・文化の中心地であることからか、パンツスカートよりスカートのスタイルが多く、ディテールも女性らしいものが多くみられました。色味も落ち着いたものが多かったです。
●北区
大阪で最もトレンドの波にのっているとも言え、王道なカラーや柄がランクインしていました。オフィスビルが集まる官庁街であったり超高層ビルの集中する都心でもあるため、全体的にみてもトレンドを取り入れつつもスタイリッシュに見えるよう、ブラック、パンツ、Vネックといったものが上位にきています。
●天王寺区・阿倍野区
(他の主要区と比較し、全体的に総データが少なかったため一部正確さに欠ける可能性があります。)
天王寺公園付近では美術館動物園などの文化施設にも恵まれ文教の街とも呼ばれております。その面で色ではシックなカラーが上位に。アイテムもコートやジャケットなどといった寒暖差にも対応しつつ大人っぽさを感じさせるものがランキング入りしました。
●西区
(他の主要区と比較し、全体的に総データが少なかったため一部正確さに欠ける可能性があります。)
ビジネス街と近く、職住近接に最適なエリアとして若者の増加が特徴的。そのためアイテム、ディテール面ではTシャツ、スニーカー、ハイカット、ロゴ、レオパードといったものが見られ、他の区と比較すると特徴的な項目が多くありました。
●此花区
ユニバーサルスタジオジャパンをはじめとした観光地があるためアイテムでは利便性を重視したキャップ、ショルダーバッグ、動きやすいようパンツといったものがランクインしています。色では他に見られなかったブルーやイエローなども上位に上がっており、柄では値に大幅にばらつきはありませんが様々な柄があり、やや個性を感じられます。
【東京主要区 5区の比較】
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/286812/LL_img_286812_3.png
【東京主要区 5区の比較】
●新宿区
日本一の歓楽街・眠らない街、歌舞伎町があり、昼夜ともに存在感のあるこの区域は色味に派手さはありませんがボリューム感やタイト、ワイドなどが上位に来ており、丈感にはショートやミニが上位にきていることからシルエットにこだわりがあると見受けられます。
●江東区
門前仲町を中心とした中心部は昔の情緒を残しつつ、衣食住が整った住み易い住宅地が数多く、タワーマンションも多く建ち並ぶ江東区には、ここにきて初めてドレスがランクイン。
色味も他の区域に比べやや色味が多いように感じます。華やかな洋服を好む方が多いのでは推測しました。
●中央区
日本有数のショッピングエリアである銀座や、各地への街道の起点・日本橋などを有する、長い歴史をもつ街。食文化の拠点であり風情ある街並みの散策や食べ歩きも楽しめる中央区には、初めて迷彩柄がランクイン。
アイテムは可愛らしいものが多いように感じますが、色味は落ち着いた印象。甘辛ミックスのようなコーディネートが好まれるのではないかと考えました。
●渋谷区
ファッションの中心地とし若者に人気のある街、渋谷は色ではレッド、ピンクといった派手な色味が見られます。ポップな印象の柄もランクインしており、ディティールにはホルダーネックがランクイン。全体的に個性派だと感じられます。アイテムではTシャツが一位に。
観光客も多く訪れる為、お土産でも貰いやすいTシャツがランクインしたのではないかと予想しました。
●港区
日本ビジネスの中心地であり商業的なエリアも多い中、六本木の歓楽街もあり女性らしいワンピースや、それに合わせ花柄、レースなどといったディテールも見られ、華やかな印象を受けました。
【大阪と東京での比較結果】
大阪と東京の比較結果と致しましては、総データ量は大阪が少なく東京が多かったです。
割合でそれぞれ値を出し比較すると、大阪は東京に比べ全体的なデータのばらつきがありました。また個性派な柄がランクインするなど、一貫性がなかったと言えます。
それに比べ東京では区ごとに調べたランキングがやや相似するところがあり、値にそれほど大きく差がなく安定していました。このことから東京は大阪よりややトレンド重視思考であると推測します。
その他気づきとして、下記が挙げられました。
●大阪がややレオパード柄が好まれている印象
●東京・大阪、どの区にもプルオーバーがランクイン→着回しのきくアイテ厶として人気
●東京・大阪共に、スリーブやネックなどのディテールで遊びを効かせたものが多い
●東京の区ごとの色味でみたときブラックホワイトベージュが常に上位に
●東京はアイテム、ディテールが全体的女性らしい印象
●大阪ではパンツやスニーカーもランクイン。ややアクティブ傾向
●大阪よりも東京の方が花柄が人気
●ロングももちろん見られるが、丈間は東京の方がミニが多い
この事から、「県によって服装が変わる」のではなく、むしろ「地域によって服装が変わる」ということがわかりました。
<Appendix>
●関連リンク
『AIビジネス活用』カリキュラム: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000081590.html
■カリキュラム支援企業/ニューロープ株式会社
ファッションに特化したAI「#CBK scnnr(カブキスキャナー)」を開発。カテゴリー・色・柄・素材・丈感・ディティールなど600種類の特徴を判定できる画像認識技術を軸に、EC上でのパーソナライズ施策、スタイリング提案、トレンド分析、需要予測などの技術をブランド、リテール、メディア、商社等に提供するファッションテックスタートアップ。
代表者: 代表取締役 酒井 聡
URL : https://www.newrope.biz/
■ブランドマネージメント学科
専門学校では珍しい3年制のビジネス系学科。「プロデューサーコース」と「ショップ開発コース」の2コースがあり、将来的な独立、起業、経営者をそれぞれが目指し、ビジネス現場で求められる知識・経験を意識高く学ぶ学生が集まります。2年次には米国NY州のF.I.T.にて、ワークショップ形式の海外研修に参加。同校の教授からレクチャーを受け、ビジネス企画についてプレゼンテーションを実施。ここで得られたフィードバックを貴重な経験・ノウハウとして3年次のブランド企画へとつなげていくことになります。
■大阪文化服装学院(OIF)
創立75年の歴史を持つ、西日本最大級のファッション専門学校。「ファッションで社会に貢献する」という経営方針のもと、近年は海外のファッションスクールとの連携を高め、国際的に活躍できる人材の育成に注力。また、世界的にDXへのニーズが高まるなか、デジタルコンテンツへの投資も積極的に行い、「国際感覚」と「デジタルスキル」を融合し、新たな価値を生み出す創造力を養成している。「日本で最も高い成果をあげ、アジアを牽引する発信力を持ち、世界から信頼されるファッション教育機関であり続ける」ことをビジョンに掲げている。
学校法人ミクニ学園 大阪文化服装学院
所在地 : 大阪市淀川区三国本町3丁目35-8
理事長・校長: 岩崎 一哉
TEL : 06-6392-4371
FAX : 06-6391-5600
URL : https://www.osaka-bunka.com/
■この件での取材・お問合せは以下まで
大阪文化服装学院
経営企画室・広報担当: 加藤 圭太、豊田 晃敏
TEL : 06-6392-4371
FAX : 06-6391-5600
e-mail : ir_OIF@osaka-bunka.com
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