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アルプスアルパイン株式会社

空中入力ソリューションAirInput(TM) リクルート新社屋のエレベータ操作盤と館内照明スイッチへ試験導入

(@Press) 2021年05月27日(木)17時00分配信 @Press

アルプスアルパイン株式会社(東証一部 証券コード:6770、代表取締役社長:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)では、独自の高感度静電容量センサを応用した触れずに操作できる空中入力ソリューションAirInput(TM)を、株式会社リクルート(代表取締役社長:北村 吉弘、以下「リクルート」)新社屋のエレベータ操作盤と館内照明スイッチに試験導入しました。

アルプスアルパイン株式会社: https://www.alpsalpine.com

導入はファシリティマネジメント事業を担う株式会社コスモスモア(代表取締役社長:枝廣 寿雄、以下「コスモスモア」)と共同で行いました。今回の試験導入をとおして現場での実利用における知見を蓄えることで、幅広い市場に向けたAirInput(TM)の製品化を加速。新型コロナウイルスなど感染症の不安を始めとした公共空間の触りたくないニーズに応え、ニューノーマル社会への貢献を目指します。


エレベータスイッチやトイレの洗浄スイッチ、電車の券売機など公共空間の入力操作においては、「だれが触ったか分からない」「操作部が汚れている」「自身の手が汚れている」などの理由から、直接触れて操作することに抵抗感を抱くシーンが多く存在します。昨今では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、この抵抗感はこれまで以上に強く顕在化しています。公共施設ではアルコール消毒を始めとした感染症対策の工夫がなされていますが、ニューノーマル社会では公共空間における一層の感染対策が求められています。

アルプスアルパインでは、2008年から独自の高感度静電容量センサを応用した空中入力デバイスの開発に取り組んでまいりました。2020年1月にはラスベガスで行われた世界最大級の電子機器見本市「CES2020」にて、医療・介護現場や公共交通機関など、衛生面の配慮が必要となるさまざまな現場を想定した具体的な空中入力ソリューションを提案※1。2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同ソリューションのいち早い製品化のために市場調査を加速させるとともに、この高感度静電容量センサの応用により空中入力を実現する製品群をAirInput(TM)として商標出願しました。

※1 2020年4月30日発表「衛生面に配慮したタッチレス操作パネルを新提案」
https://www.alpsalpine.com/j/news_release/2020/0430_01.html

2020年の夏にはエレベータ向け空中入力のデモ機を開発。提案を進める中で、リクルートよりその操作性およびソリューションとしての完成度を高く評価いただきました。そしてこの度、同社が新時代のオフィスコンセプトを具体化させる拠点としてリノベーションし、4月よりオープンした東京都千代田区九段下の新社屋にて、当社のAirInput(TM) PanelとAirInput(TM) Switchが試験導入され、既に稼働を開始しています。

館内照明操作スイッチに採用されたAirInput(TM) Panelでは、非接触で照明のON/OFFを切り替えることが可能です。照明操作したいフロア区画のアイコンに指を約3cmまで近づけると選択中を示すサークルが現れ、サークルが1周すると照明のON/OFFを実行します。サークルが1周する前に指を離すと決定操作を中止することができるため誤操作を防ぎます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/259951/LL_img_259951_3.jpg
AirInput(TM) Panel

エレベータ操作盤に採用されたAirInput(TM) Switchでは、移動したい階を示す数字の約4cmまで指を近づけることで、数字の周囲が薄っすらと照光し選択中の合図を出します。さらに約2cmまで指を近づけると決定操作がなされ、白色ライトが継続照光。選択した階に到着すると自動で消光します。エレベータ外の乗り場にも上下の矢印アイコンから成る同製品を備え付けることで、エレベータでの移動に付随する一連の入力操作全てを非接触で行うことができます。今回は、30年前に設置された既存のエレベータの非接触化を実現しました。両製品ともに、指の距離に応じたアイコンの動作や決定操作までの時間などを作り込むことで、非接触でも感覚的かつ快適な操作を実現しています。なお、実際に触れて操作することも可能です。

また、AirInput(TM) Switchには当社独自の加飾印刷技術を用いて、エレベータに高級感を演出する上質な漆黒をあしらいました。本技術は、約1μmの薄膜固形インクを熱で溶かして色付けする溶融熱転写方式の独自印刷機によりインクを何層にも積層印刷することで、複雑な形に成型することが難しい木材や金属などの見た目・感触を樹脂などの比較的低コストかつ成形が容易な素材へリアルに再現します。自社開発の特殊インクを用いることで、背面から照光してアイコンを浮かび上がらせるステルスアイコン機能を実現。指の近接および決定操作の際のサークル照光を可能としています。
さらに、印刷機は版を不要とするオンデマンドプリンタのため、印刷データ完成後速やかに印刷が開始でき、加えて色の変更も容易なので、お客様のご要望に対してスピーディかつフレキシブルに対応することが可能です。

<AirInput(TM) Switch実動の様子>
https://youtu.be/GKU9r2ngdQA

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/259951/LL_img_259951_1.jpg
AirInput(TM) Switch(1)

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/259951/LL_img_259951_2.jpg
AirInput(TM) Switch(2)

HMI(Human Machine Interface)の技術領域に強みを持つアルプスアルパインでは、長年培ってきたノウハウを生かして、空中入力をより快適にご利用いただけるように操作アイコンやその表示方法、操作部以外の装飾まで細部にこだわり製品開発を行っています。今回の試験導入をとおして実利用における課題や利用者の目線に立った操作性の検証を行うことでAirInput(TM)の作りこみを進め、2021年度中の製品化を目指します。エレベータや照明操作用途以外の市場展開も並行して進め、ユーザーへ安心・快適な空中入力ソリューションを提供することで、ニューノーマル社会に貢献してまいります。


<会社概要>
社名 : アルプスアルパイン株式会社
代表者 : 代表取締役社長 栗山 年弘
所在地 : 東京都大田区雪谷大塚町1-7
設立日 : 1948年11月1日
事業内容: 電子部品および車載情報機器の開発・製造・販売
資本金 : 387億3000万円(2019年3月末現在)
会社URL : https://www.alpsalpine.com

プレスリリース提供元:@Press

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